エース・ロペス選手の2発などが飛び出し、0-4でアウェイ福岡戦を制した横浜F・マリノス。
神戸が湘南と引き分けたことで勝点差が「2」となり、再びF・マリノスの連覇への可能性が高まってきました。
ここでは、2023年10月28日(土)にベスト電器スタジアムで行われたJ1第31節「アビスパ福岡vs横浜F・マリノス戦」レビューを記します。
目次
F・マリノスのスタメン
先日のACLカヤFC戦から6名を入れ替え、前節の札幌戦をベースにスタメンが組まれました。
最終ラインには、9月29日神戸戦以来エドゥアルド選手がピッチに戻り、福岡OBの實藤選手とコンビを組みます。
左SBには、吉尾選手が今シーズンリーグ戦初スタメン入り。永戸選手のピンチヒッターとは言え、カップ戦での活躍が認められた証拠です。
トップ下には、札幌戦と同じく植中選手が起用され、前線にはお馴染みのブラジリアントリオが名前を連ねました。
サブメンバーには、喜田選手のほか、榊原選手、杉本選手といった、先日のACLカヤ戦出場メンバーなどが控えます。
【前半】流れを引き寄せる先制点
試合開始当初は、前線から激しいプレスでボールを奪いに来る福岡に手こずらされましたね。
特に、右ワイドの紺野選手にドリブルで持ち込まれるシーンが何度かありました。
しかし、エドゥアルド選手を中心に全てのF・マリノスの選手たちが落ち着いて対応し、福岡に決定機を作り出されることはありませんでした。
19分ロペス選手Goal!
エドゥアルド選手の前線へのロングフィード→エウベル選手によるダイレクトの折り返し→ロペス選手がワンタッチで流し込みF・マリノス先制。
ブラジル人トリオの高い技術により生み出された見事なゴールでした。
ここのところ、F・マリノスは足元ばかりへのパスが目立っていましたが、アンジェの時には幾度もこのような裏に抜け出すシーンがありましたね。
特に、高い位置で奪ってからのショートカウンターは、当時のF・マリノスにとっては生命線でした。
久しぶりに気持ちの良いゴールが見られた印象です。
25分ロペス選手Goal!
低い位置でボールを奪うと、植中選手がドリブルで前線に持ち込みヤン選手にパス→ヤン選手がロペス選手の動きを見ながら足元に斜めのパス→ロペス選手がワンタッチで流し込みF・マリノスに追加点。
先ほどのロペス選手の先制点が効きましたね。
前がかりになっている福岡からボールを奪い、空いた裏のスペースに一気に攻め込み生まれた教科書のようなゴールでした。
ロペス選手の決定力はもちろん、相変わらずヤン選手の状況判断も素晴らしかったです。
このまま行けば、ヤン選手は十分アシストランキングトップが狙えます。
【後半】貴重な追加点とダメ押し点
後半最初からのメンバー交代はありません。
後半開始早々、とても貴重な追加点が生まれました。やはり、今年のように失点が多いF・マリノスにとって2得点では心許ありません。
もし、神戸と順位が並んだ場合、得失点差が絡んでくるので1点でも多く得点を重ねておくことが大切です。
48分植中選手Goal!
福岡の高いディフェンスラインの裏に松原選手がロングパス→植中選手がドリブルでディフェンダーを振り切りシュート。F・マリノスがリードを広げる。
今日の試合、植中選手はトップ下でしたが、長崎時代を彷彿とさせるストライカーらしいゴールでした。
キーパーと対峙しても慌てることなく、きっちりコースを見極めて流し込みましたね。
植中選手は、このゴールにより今シーズン3得点目となり、札幌戦に続き2試合連続得点中。徐々にトップ下が板に付いてきたようです。
その後、福岡はウエリントン選手や亀川選手などを投入して反撃に出ます。
これにより何本かシュートを打たれますが、一森選手が立ちはだかるなどして福岡にゴールを割らせません。
90+9分宮市選手Goal!
一森選手がロングキック→センターサークル付近の西村選手が右足でディフェンスの裏へ→流れてきたボールを宮市選手がドリブルでゴール前に→相手GKと1対1になった際に一旦水沼選手にパスするも、混戦の中再び宮市選手にボールが渡りシュート。F・マリノスが4-0とする。
宮市選手がドリブルで持ち込んだ際には、当然自らシュートを打つものと思いました。
混戦になった時にはノーゴールに終わるかと思われましたが、最終的には本人がゴールできて一安心です。
これで、宮市選手は植中選手と同じく2試合連発。ドリブルで駆け抜ける速さも、怪我する前に勝るとも劣りません。
可能性を信じて戦い続ける
神戸が湘南に1対1で引き分けたことにより、F・マリノスと神戸のポイントさは「2」と縮まりました。
これにより、優勝争いは最終節までも連れ込む可能性が出てきたことになります。
次節は、ACLアウェイ・カヤFC戦を挟みホームでC大阪との戦いが待っているF・マリノス。
それにしても、サッカーの神様はF・マリノスに試練を与えますね。ここに来て苦手なC大阪と対戦させるとは…。
一方、神戸には優勝へのプレッシャーが重くのしかかることは間違いありません。浦和、名古屋、G大阪といった曲者たちとの戦いも控えています。
他力本願のF・マリノスにとって、目の前の一戦を一つひとつ大切に戦うことしかできません。
そして、それらに勝利することで連覇への道が開けてくるのを信じて…。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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