耐えて掴んだ勝点3〜【J1第23節】横浜F・マリノスvsG大阪戦レビュー

F・MARINOS

G大阪恐るるに足らず。前半は圧倒的なペースでF・マリノスが攻め込み、後半は不利な状況ながらも全員の集中力でG大阪を一蹴しました。

ここでは、2023年8月12日(土)に日産スタジアムで開催されたJ1第23節「横浜F・マリノスvsG大阪戦」レビューを記します。

J初!?水と光の演出

試合前に実施されるF・マリノスのスタジアム演出って、たとえ差し引いた目で見たとしてもどのクラブのものより素敵ですよね。

選手紹介の映像カッコよさや、気持ちが鼓舞できる民衆の歌をなどはまさにその典型的な例です。

特に今回は「トリコロールスプラッシュ」という、J初の企画!?と銘打たれた新たな企画にチャレンジ!

BGMに合わせてトリコロールの水の壁が浮き上がるとともに、その両脇からはスタジアムの屋根にも届かんばかりのいくつもの噴水が吹き上がり、スタジアムにいながら非日常感を満喫させていただきました。

いつも、このような楽しい企画づくりに携わっていらっしゃる関係者の方々には感謝しかありません。とても誇らしく思います。

今後も私たちをワクワクさせるエンターテイメントづくりにご尽力いただけたら嬉しいです。

F・マリノス スタメン

F・マリノスのスタメンは、前節のアウェイ浦和戦から1名を変更

GKには、ガンバ大阪から期限付き移籍する一森選手の代わりに、この試合では飯倉選手が5月のアウェイG大阪戦以来の先発を務めます。

一森選手については、レッズ戦で相手選手との接触による脳震盪疑いによる退場したこともあり、むしろ今回はいい休養になったのではないでしょうか。

サブメンバーには、オビ選手はホーム川崎戦以来2試合ぶりにメンバー入り。

先の国際親善試合で結果を残した井上選手が、ホーム湘南戦以来4試合ぶりにメンバーに名を連ねました。

また、広島への完全移籍が正式に発表されたマルコス選手については、この試合ではメンバー外に。

これにより、マルコス選手のF・マリノスでのラストプレーは、前節の浦和戦ということになってしまいました。

「あらかじめその事実が分かっていたなら、もっとマルコス選手のプレーを目に焼き付けたのに」と思ったF・マリノスサポーターは決して少なくはなかったでしょう。

次は、紫紺のユニフォームに身を纏うマルコス選手との再会となります。

【前半】試合を支配し先制するも追いつかれる

最初こそ、ダワン選手に際どいシュートを放たれ、飯倉選手がナイスセーブするシーンがあったものの、前半のシュート数(F・マリノス11本、G大阪4本)が示す通り、前半はほぼF・マリノスペースで試合が進行します。

守備については、相手のキーパーソンとなるダワン選手と井上選手をF・マリノスの喜田選手と渡辺選手がそれぞれマーク。

攻撃については、両サイドのエウベル選手やヤン マテウス選手を中心に積極的に仕掛けてガンバゴールに迫ります。

しかしながら、この2試合無得点という焦りからか、F・マリノスの選手はシュートは放つも枠を捉えられなかったり、相手選手に阻まれたりするなど中々得点が奪えません。

なんとか流れの良いうちに得点を奪いたいF・マリノスに待望の先制点が生まれます。

34分 ヤン マテウス選手Goal!

渡辺選手からの縦パスを受けた喜田選手が、反転して放ったシュートが一旦はポストに弾かれますが、最後はゴール前に詰めていたヤン マテウス選手が冷静に流し込み、F・マリノスに先制点をもたらします。

さらに追い打ちをかけたいF・マリノスでしたが、失点したことでようやく目覚めたガンバに反撃を許す場面が続き、ついには同点ゴールを与えてしまいます。

44分 G大阪Goal

一瞬、渡辺選手のマークがズレた山本選手が食野選手にスルーパス。

それを受けた食野選手が鋭い切り返しでエドゥアルド選手を交わし、放ったシュートは飯倉選手の右手をすり抜けゴールに突き刺さります。

これにより1-1の同点のまま前半を折り返すことに。

【後半】耐えて耐えて勝点3

両チームとも後半最初からの選手交代はありません

F・マリノスの追加点は、この日抜群なパフォーマンスを披露していた選手の一人であるエウベル選手によりもたらされます。

51分 アンデルソン ロペス選手Goal!

得意のドリブルを駆使してエウベル選手が相手ゴール前近くまで持ち込むと、ディフェンスの間をすり抜ける際に相手ディフェンダーにペナルティエリア内で倒されPKの判定

キッカーのアンデルソン ロペス選手は一度は東口選手に止められるも、東口選手の反則により再びチャレンジ。

2度目は東口選手の動きをしっかりと見極め、狙いを定めて沈め2-1とF・マリノスが再び1点差とします。

check!

2回目PK際、ロペス選手がキックする前にF・マリノスの選手がペナルティエリア内に侵入していたと、ガンバの選手や監督から抗議がありました。

一方、F・マリノスの選手がペナルティエリア内に入るとともに、東口選手の方もタッチラインから足が外れる「一度目と同じ反則」を犯していたことが判明。

この場合、確かではありませんがルール上ではゴールが認められるらしいですね。

いずれにしても、ダゾーンのジャッジリプレイで取り上げられそうです。

65分 エウベル選手退場

しかしながら、65分F・マリノスにアクシデントが発生。エウベル選手がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となってしまいます。

すると、1人少ない状況を強いられたF・マリノスは、ロペス選手とマテウス選手の2人をトップに置いて4-3-2のシステムに変更

71分 F・マリノス選手交代

西村選手→山根選手、ヤン マテウス選手→宮市選手

81分 F・マリノス選手交代

渡辺選手→水沼選手、アンデルソン ロペス選手→井上選手

さらに、井上選手をワントップに残して4-4-1のシステムで相手の攻撃を凌ごうと試みます

最後はF・マリノスがG大阪の攻撃から1点を守り切り、湘南戦以来4試合ぶりの勝点3を手に入れました。

総合力はF・マリノスが圧倒的に上

G大阪は前回のF・マリノスとの対戦以降負けなしで、F・マリノスも3試合勝利から遠ざかっていることやホームであまり相性が良くないことから、今回対戦するにはある意味とても怖い相手だと思っていました。

しかし、実際には喜田選手渡辺選手を中心とする中盤の支配力はF・マリノスが圧倒的に勝っていて、好調と噂されるダワン選手や山本選手を自由にプレイさせませんでした。

むしろ、先に対戦した浦和や名古屋の方がよほど戦術的には統一されていたと感じられました。

もし、前半F・マリノスに決定力があれば、大差でG大阪を振り切っていたでしょう。やはり、2試合無得点ということもあり、得点を奪うことへの焦りのようなものが選手には感じられていたのではないでしょうか。

一方、先ほども述べましたが、失点シーンではほんのわずかのマークのズレが生じてしまったのは否定できません。

そういう意味では、F・マリノスのちょっとしてミスにつけ込み、得点へと結びつけた山本選手とダワン選手は見事だと言わざるを得ないでしょう。

しかしながら、G大阪のフィニッシュの甘さに助けられたとは言え、後半数的不利になったにもかかわらず抜群の集中力で相手の激しい攻撃を守り切った体験は、F・マリノスに更なる一体感をもたらしました。

これから優勝戦線を戦う上で大きな収穫となったことは間違いありません。

MVPは松原・マテウス・喜田の各選手

この日のMVPには、

ガッツあるプレーでF・マリノスを勝利に導いた松原選手。1点目を挙げたヤン マテウス選手。その1点目に絡み、最後までチームを鼓舞し続けた喜田選手

以上の3名が選ばれました。

マルコスとの惜別

試合終了後には、広島へ完全移籍するマルコス選手が場内を一周して、私たちサポーターとの別れを惜しみました。

最後のインタビューで「私はこのチームで成長することができました」というマルコス選手の言葉を耳にし、なんとも言えない嬉しさと、マルコス選手に対する大きな感謝の念を感じることができたのはとても良かったと思います。

あれほどF・マリノスを愛していたマルコス選手が移籍しなければならないのは、なんとも悲しく切ない出来事ではあります。

しかし、「私も前進しなければいけない」という力強い言葉からはマルコス選手の固い意志が感じられるとともに、同じく私たちサポーターを含めたF・マリノスも、マルコス選手に恥じることがないようさらに前進しなければと思い知らされました。

これからは、マルコス選手が広島で大活躍する様子を見届けたいし、いつか対戦する日を楽しみにしたいと強く感じました。

「ありがとう、マルコス。離れたって君はいつまでのマリノスファミリーの一員さ」

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東京戦に向けて集中!

さあ、次は今節京都を2-0で勝利したFC東京の対戦が控えます。

この試合では、怪我を負っていた仲川選手が控えで登場したことから、次節はスタメンとして再会できるかもしれませんね。

まずは気持ち切り替え、これまで通り全力で目の前の相手を倒しに行くことは何も変わりません。次の土曜日が来るのが今から待ち遠しくて仕方ありません。

茂shigeru
茂shigeru

最後までご覧いただき本当にありがとうございます

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