川崎戦以来約1ヶ月ぶりのリーグ戦はアウェイFC東京のホーム戦。結果は2-2の悔しいドロー。前半はマリノス本来の攻撃サッカーを展開し0-2とリードしておきながら、後半にFC東京に追いつかれてしまう。今回は2022年9月3日(土)に味の素スタジアムで開催された、Jリーグ第28節「FC東京vs横浜Fマリノス戦」についての記録をとどめておく。
前半はマリノスらしい攻撃サッカーを展開
マリノスサポーターにとって待ちに待ったリーグ戦再開。第28節はアウェイの地・味の素スタジアムに乗り込み、前節6-3で柏に大勝したFC東京との対戦だ。
マリノスは前の試合との間隔が1ヶ月近く空き、試合感覚が取り戻せているかが気がかり。
しかし、そんな心配を他所に、前半はマリノスらしい攻撃サッカーを展開し試合を支配した。
※前半11分のプレー
PKにはならなっかったものの、自陣エリアから相手ゴール前に運ぶエウベルのドリブルは、スピード感や相手との間合いなど、どれをとっても一級品。
仲川へのパス出しもとても落ち着いていた。
そして、エウベルを信じてゴール前に走り込む仲川のスピードも相手選手には脅威を与えた。
あまりのスピードに、たまらず長友がファールしてしまうのも仕方ないだろう。
今期ゴールにはあまり恵まれないが、仲川はゴールに結びつく貴重なプレーを再三見せてくれている。
※前半26分のプレー。
スローを確認すると確かにGKが先にボールに触れていたように見える。
しかし、あそこまであからさまに相手を倒す行為はPKに値しないのだろうか。
試合後のマスカット監督も「あれはPKだったんじゃないか」というコメント。
審判にあっさり流されたとは言え、内側にいた永戸からレオ・セアラへの相手ディフェンスラインを切り裂くスルーパスは見事。
※前半40分のプレー
セットプレーからのゴール。
この間の、岩田のゴールへの執着心はとても頼もしく感じられる。
鹿島戦において、永戸のFKのこぼれ球に反応してゴールを決めた時のミドルシュートも見事だった。
マリノスは、前線のメンバーは多くのゴールを獲得するが、ボランチ以下後ろメンバーのゴールが少なく物足りない。
岩田のような守備的な選手がたくさんのゴールに絡めるようになると、さらに攻撃に厚みが増すことが期待できるし、セットプレーでの得点機会も増えていくだろう。
※前半45分・52分のプレー
西村は完全に2列目のスタイルを確立した。
本来はフォワードの位置で活躍すると思われていたが、マルコスの怪我などにより2列目を担当。
持ち前の運動量をふんだんに活かして、さまざまな場面に顔を出し相手ゴールを脅かす。
一見荒いプレースタイルに見える時もあるが、この試合の前半45分のクロスは相手の股の間を冷静に狙った見事なアシスト。
まさに、思いっきりの良さと冷静さを兼ね備えている、マリノスには欠かせないプレーヤーのひとりだ。
後半セットプレーで悔しい2失点
FC東京は後半8分に得点すると、後半12分には松木、アダイウトン、ルイス・フェリッペを投入して同点、逆転を狙おうと攻撃力を増していく。
一方、マリノスは61分に仲川からマルコスへ、69分エウベルから水沼へ、同じくレオ・セアラからA・ロペスへ、85分藤田から渡辺に交代した。
※既に前半の内に仲川が足を痛めていたとのこと。
しかし、足の痛みを堪えながら後半もピッチに立ったが、その後マルコスと交代。
後半8分の失点のきっかけになった仲川の相手に対するファールも、足の痛みがなかったり、前半で交代したりしていれば防げたのかもしれない。
そうは言え、これまであらゆる場面にチームに貢献してきた仲川や、マスカット監督の判断を攻めることはできない。
水沼は怪我明けでコンディションが万全でなく、水曜日には湘南戦が控えているため選手のやりくりが大変なことは仕方がないこと。
それら不利な条件を跳ね返すだけの得点機会が前半にはあり、そこで得点を決めきれなかったことの方が残念な出来事だ。
※マルコスが試合終了間際にロペスに出したスルーパスは、久しぶりにマルコスらしさが垣間見れた。
マリノスが優勝するには、マルコスの復調なしにはあり得ないと感じさせられた見事なプレー。
次節は今回の失敗をどう活かし勝利するか
久しぶりのリーグ戦。
残念ながら、アウェイ東京戦は2-2の悔しい結果となった。しかしながら、試合間隔が空いたものの、前半については随所にマリノスらしいサッカーが見られ、多くの得点の機会を作り出して2点を先取することができた。
一方、後半に関しては東京側にも勝負に対する強い意気込みが感じられ、さまざまな場面でマリノスを圧倒。2点差を追いつかれたものの、お互いにとって大変見応えのある試合内容であったことは言うまでもない。
9月7日(水)には、台風の影響で順延となった湘南との試合が控えている。特に湘南のような下位チームは降格圏を抜け出そうと必死なため、一つひとつの試合を死に物狂いで戦ってくるだろう。
つまり、下位チームとの試合が残るマリノスにとって、今回の東京戦のように難しい試合が続くことが強く予想される。
従って、今節前半のように、試合を優位に進めている時間帯に点が得られないことは、悲願の優勝を逃すことを意味する。しかし、次の湘南戦でもマリノスらしい攻撃サッカーをあらゆる場面で展開し、最高の結果が得られることを私たちマリノスサポーターは信じています。
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