派手にやられました。今シーズンワース試合と言ってもいいでしょう。
たとえF・マリノスに先制されても、横浜FCは決して慌てるそぶりは見せませんでした。
むしろ、この試合にかける思いはF・マリノス以上で、勝利できる自信さえ溢れていたように感じられした。
ここでは、2023年8月26日(土)にニッパツ三ツ沢球技場でおこなわれたJ1第26節「横浜FCvs横浜F・マリノス戦の観戦記を記します。
目次
F・マリノスのスタメンについて
ほぼ戦前に予想されたメンバーが名を連ねています。
GKには、怪我の回復具合が十分ではない一森選手に代わり、前節に引き続き飯倉選手が起用されました。
CBの一角は、前節ガンバ戦で重症を負った畠中選手に代わって上島選手が務めます。
怪我で戦線を離れたヤン マテウス選手に代わりに、宮市選手が2試合連続スタメン起用。
これにより、出場停止明けのエウベル選手は右ウイングにまわります。
サブメンバーには、吉尾選手が5月20日のガンバ戦以来のベンチ入り。
また、新加入のナム選手が2試合連続ベンチメンバーに入りました。
【前半】試合を支配するも1点止まり
前半7分、伊藤選手に裏を抜け出されてGKと1対1になり、ヒヤッとさせられるシーンがありました。
しかし、それ以外は公式でのインタビューでマスカット監督が言うように、前半はほぼ試合を支配できたと言えます。
前半9分 アンデルソン ロペス選手Goal!
9分、右からの松原選手によるCKをエドゥアルで選手がニアで頭で繋ぎます。
そのボールを中央のアンデルソン ロペス選手がヘディングで押し込みF・マリノス先制。
その後も、両ウイングを中心に何度か得点の機会を得ますが、F・マリノスはなかなか追加点を奪うことができません。
すると、36分には横浜FCの林選手にミドルで決められて1対1の同点に。
この横浜FCのゴールはF・マリノスにとって不意打ちのようなものであり、シュートした林選手の技術を褒めるべきでしょう。
一方で、もう少しF・マリノスの選手が林選手に詰めていたらと言う意見もあります。
しかしながら、ディフェンスからの距離が離れていて、しかもダイレクトで打たれていることからシュートを打たれるのを防ぐことは難しかったと考えます。
あえて言うなら、飯倉選手が左方向にパンチングできていたらゴールは生まれなかったかもしれません。
しかし、飯倉選手の体はほぼ右方向に向いていることを考えると、飯倉選手の中には左にパンチングする選択肢はなかったと想像します。
【後半】ほぼ何もできず逆転を喰らう
同点に追いついた勢いも味方し、前半とは打って変わり後半は横浜FCペースで試合が進みます。
52分、スローイングの流れから伊藤選手に豪快に決められ2-1。
62分、相手のカウンターを防ぎ切れずオウンゴールにより3-1に。
93分には再びカンターからの抜け出しにより吉野選手に決められ、結局F・マリノスは横浜FCに4-1で大敗。
またもや、F・マリノスはアウェイ三ツ沢でのダービーに勝利することができませんでした。
この悔しさを次に活かせ
全て結果論ではありますが、前半の内に追加点が奪えず、尚且つ同点にされたことで横浜FCに勢いを与えてしまいました。
CBについて
これまでアウェイ三ツ沢の横浜FC戦では、F・マリノスは毎試合ゴールを奪われ勝利できていません。
それを考慮するなら、上島選手ではなく、実績と安定感のある實藤選手を先発にすべきだったかもしれません。
左SBについて
サブメンバーの中に、この試合角田選手の名前が見られませんでした。再び怪我をしたのでしょうか。
代わりに吉尾選手がメンバー入りして右SBとして起用されましたが、残念ながら機能していたとは言い難いプレーぶりでした。
夏の移籍マーケットでは、左SB要因を獲得しなかったことが懸念されました。
もし、その懸念がこの試合で露呈してしまったなら、結果的には残念で仕方ありません。
FWについて
エウベル選手は、これまでも何度か右を務めたことはあります。
しかし、この試合を見る限りでは、エウベル選手は左の方が本来の力が存分に発揮できそうですね。
ならば、水沼選手を先発にして宮市選手をサブにした方が、相手にとっては嫌だったかもしれませんね。
公式の監督インタビューによれば、「先発メンバーで畠中(槙之輔)、ヤン(マテウス)らケガ人が出てしまい、正直良い準備ができませんでした」と見解を述べています。
確かにそのこともあったかもしれませんが、これはサポーターにとっては試合に負けたことの言い訳にしか聞こえません。
いずれにしても、下位チーム相手に連敗は許されません。
次の柏戦ではどの選手が起用されるのか、マスカット監督にとって重要な判断が迫られそうです。
戦術について
公式の四方田監督のインタビューによると、横浜FCの選手たちのモチベーションはかなり高かったようです。
悔しいことに、伊藤選手も勝てる可能性について手応えを感じていたとの趣旨のコメントを残しています。
やはり、これまで何度も苦渋を舐めさせられたように、今回の横浜FCのように引いて固く守る相手は相変わらずF・マリノスは苦戦しますね。
次も降格圏に足を踏み入れている柏との対戦。
今回の横浜FC以上に、カウンターに磨きをかけて柏が挑んてくることは誰の目にも明らかです。
この横浜FCに負けたことを無駄にせず、むしろ負けた要因を存分に活かすことが柏で勝点3を掴むには必要ですね。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます
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