2022年12月14日(水)、柏レイソルの上島拓巳選手が横浜F・マリノスに完全移籍することが正式に発表されました。エドゥアルド選手を超える186cmの大きな身体とフィジカルの強さで、相手の攻撃を封じ込めることが期待されます。ここでは、新たにマリノスファミリーに加わった上島拓巳選手のこれまでの実績についてみていきます。
目次
柏レイソル下部組織出身
上島拓巳(かみじまたくみ)選手は1997年2月5日、千葉県佐倉市出身。
子供の頃から応援してきたという地元千葉県のクラブ・柏レイソルの下部組織に入り、U-12、U-15、U-18と順調に昇格していきます。
(ちなみに佐倉市と言えば、上島選手の2歳年上に当たる永戸勝也選手の出身地です。)
U-18時代には、現在イングランドのクラブに所属する中山雄太選手とCBとしてコンビを組んで、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップの準優勝に貢献しました。
高卒後、すんなりとはトップチームに昇格することができず、当時関東大学サッカーリーグ戦2部の中央大学に進学。
4年生の時には、FC東京からベルギーのクラブに移籍した渡辺剛選手とCBコンビを組み、22試合20失点の高い守備力で関東大学サッカー2部リーグ優勝に貢献し、4年ぶりの1部復帰を果たしています。
2018年7月には、念願の柏レイソルトップチームへの入団内定が発表され、8月には特別指定選手として登録されました。
柏レイソルからアビスパ福岡へ
上島選手の柏レイソルでの背番号は、U-18時代と同じく「20」。
この背番号「20」は、これまで柏レイソルではDF洪明甫、DF永田充、FW李忠成、MF茨田陽生といったチームの中心選手たちが付けていたことから、その期待の高さがうかがわれました。
2019年成績
大会 | チーム | 試合数 | ゴール数 |
J2リーグ | 柏レイソル | 10 | 0 |
YBCルヴァンカップ | 柏レイソル | 4 | 0 |
天皇杯 | 柏レイソル | 0 | 0 |
2019年はJ2リーグ戦に10試合、YBCルヴァンカップに4試合出場しています。
プロデビュー戦は、2019年3月6日におこなわれたルヴァンカップFC東京戦。
持ち前のヘディングの強さを存分に活かし、相手選手に競り勝ちボールを跳ね返したり、前線への正確なフィードを連発したりしてチームの勝利に貢献しました。
なお、チームはこの年にJ2リーグ優勝を達成。わずか1年でJ1リーグ復帰を果たしています。
続く2020年、上島選手は当時J2リーグに所属するアビスパ福岡に期限付き移籍しています。
そして、前年水戸ホーリーホックで監督を務めていた長谷部茂利監督の元、その実力を遺憾なく発揮し出しました。
2020年成績
大会 | チーム | 試合数 | ゴール数 |
J2リーグ | アビスパ福岡 | 41 | 2 |
YBCルヴァンカップ | アビスパ福岡 | 0 | 0 |
天皇杯 | アビスパ福岡 | 0 | 0 |
福岡での背番号は「50」と大きかったものの、上島選手は開幕試合からスタメンに起用されフル出場を続けます。
そして迎えた7月19日のJ2第6節徳島戦。
スコアレスで迎えた後半5分、右からのコーナーキックにニアで合わせ、力強いヘディングシュートをゴール枠内に叩き込みプロ初ゴールを決めました。
結果的に試合はこの上島選手のゴールが決勝点となり、失点も0で抑えて0-1で徳島を退けています。
また、9月には空中戦勝率82.6%でリーグトップになるなど、空中戦の強さと堅い守備が評価されJ2リーグ9月月間MVPにも選出されました。
J2時代のアビスパ福岡では、上島選手は遠野大弥選手とならんでチーム最多の41試合に出場し、失点についても全チーム中唯一30を下回る29に抑えました。
そして、チームは上島の活躍もあって勝点82で徳島と並び、得失点こそ及ばず2位だったもののJ1昇格を果たしています。
2021年柏レイソル復帰
2021年、アビスパ福岡での輝かしい活躍ぶりを提げ、満を辞して上島選手は柏レイソルに復帰します。
しかしながらJ1の壁は厚く、J2時代のようにほぼ全試合出場したり、ゴールを奪ったりはできませんでした。それでも多くの試合に出場し、主にスリーバックの中央で活躍しました。
2021年成績
大会 | チーム | 試合数 | ゴール数 |
J1リーグ | 柏レイソル | 22 | 0 |
YBCルヴァンカップ | 柏レイソル | 5 | 0 |
天皇杯 | 柏レイソル | 0 | 0 |
2021年は、ゴールこそ奪えなかったもののリーグ戦22試合、YBCルヴァンカップ5試合に出場しています。
2022年成績
大会 | チーム | 試合数 | ゴール数 |
J1リーグ | 柏レイソル | 24 | 0 |
YBCルヴァンカップ | 柏レイソル | 4 | 0 |
天皇杯 | 柏レイソル | 2 | 0 |
2022年については、シーズン序盤こそサブに甘んじたものの、中盤以降は多くの試合でスタメンをつとめるなどして、リーグ戦24試合、YBCルヴァンカップ4試合、天皇杯2試合に出場しました。
チームは、2021年はリーグ戦15位で残留争い。続く2022年は、一時期は2位まで順位を上げたものの、後半戦は前半戦ほどの勢いがなく最終順位は7位という結果でシーズンを終了しました。
2023年横浜F・マリノス完全移籍
2022年12月14日、上島選手の横浜F・マリノス完全移籍が両クラブより正式に発表されました。
2021年には、上島選手は柏レイソルのディフェンスの中心として活躍していたため、少しばかり意外に感じたマリノスサポーターも多くいたのではないでしょうか。
とは言え、CKやFKから多くの失点を重ねるF・マリノスにとって、高さのある上島選手の完全移籍は願ったり叶ったりといったところです。
もしも、同じく高さのあるエドゥアルド選手とコンビを組めば制空権を掌握できるため、無駄な失点が防げる可能性が高まることはもちろん、セットプレーやクロスからの得点が大いに期待できます。
また、これまで幾度となくCBで起用してきた岩田選手については、ボランチでの起用がしやすくなるといったメリットがあります。
まずは、個性あるF・マリノスのサッカーに1日も早くフィットすることが上島選手の課題と言えるでしょう。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。来季の上島選手の活躍に期待が膨らむばかりです!
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