後半戦最初の大一番は長谷川監督率いる名古屋との対戦。ここ最近は名古屋に勝ち越してはいるものの、アウェイでの対戦結果は必ずしも良くはない。しかしながら、大事なこの一戦を選手・サポーター一丸となって大いに楽しみながら勝点3を横浜に持ち帰りたい。ここでは、2023年7月8日(土)に豊田スタジアムで行われるJi第20節「名古屋グランパスvs横浜F・マリノス戦」のプレビューを記します。
目次
今季名古屋の戦いぶりは?
第19節終了時点、11勝5分3敗・勝点38と好調な名古屋。得点数は27で上位3クラブの中では最も少ない。一方、失点数は16で神戸より1点多いものの、F・マリノスより5点下回っている。相変わらず、堅守速攻スタイルとセットプレーは健在だ。
直近の川崎戦では、ボールを保持しながら攻め込む川崎に対して、コンパクトに守ってカウンターを仕掛ける名古屋と言った、お互いのカラーがハッキリでた試合展開となった。
前半には、相手GKのハンブルを見逃さずに、ユンカー選手がきっちり決めて名古屋が先制。後半には、FKの流れから和泉選手がワンツーで持ち込みゴールし、名古屋が2-0で川崎を退けた。
これにより、今シーズン名古屋はホームでの無敗記録を10(6勝4分)に更新。併せて、神戸が札幌に引き分けたことで2位に順位を上げている。
チーム内ゴールランキングは、ユンカー選手が10点を挙げチームトップスコアラーに。次いで、Mカストロ選手4得点、永井選手3得点、和泉選手と森下選手が2得点ずつとなっている。
名古屋の得点パターンとしては、セットプレーとロングカウンターからの比率が多く占めていて、いつもながら、F・マリノスにとって名古屋は厄介なクラブの一つだ。
過去の対戦成績は?
直近6試合直接対決成績(4勝1分1敗)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2023.04.29 | 横浜F・マリノスvs名古屋グランパス | 1-1 | △ | 喜田 |
2022.10.01 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 0-4 | ○ | 水沼②・L セアラ・藤田 |
2022.05.07 | 横浜F・マリノスvs名古屋グランパス | 2-1 | ○ | エウベル・A ロペス |
2021.09.18 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 2-1 | ● | 杉本 |
2021.08.12 | 横浜F・マリノスvs名古屋グランパス | 2-0 | ○ | 杉本・マルコス |
2020.10.21 | 横浜F・マリノスvs名古屋グランパス | 2-1 | ○ | エジガル・渡辺 |
直近6試合の直接対決では、F・マリノスが4勝1分1敗で名古屋を大きくリードしている。
今シーズンのホーム名古屋戦では、前半は名古屋ペースで試合が進むと、41分森下選手のカットインからのシュートで決められF・マリノスが先制点を許す。
後半になると試合の流れはF・マリノスに傾く。すると、71分エウベル選手のグラウンダーによるセンタリングを、中央の喜田選手がダイレクトで左足を振り抜きF・マリノスが同点に。
試合はそのまま終了して1-1で引き分けた。
直近6試合アウェイ対戦成績(2勝1分3敗)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2022.10.01 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 0-4 | ○ | 水沼②・L セアラ・藤田 |
2021.09.18 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 2-1 | ● | 杉本 |
2020.09.09 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 2-1 | ● | J サントス |
2019.08.24 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 1-5 | ○ | マルコス②・エリキ・遠藤② |
2018.05.05 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 1-1 | △ | 喜田 |
2016.05.04 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | 伊藤翔 |
直近6試合のアウェイ対決にフォーカスしてみると、F・マリノスは2勝1分3敗で名古屋に負け越している。特に、2020年と2021年はいずれも2-1と僅差ではあったものの、あと一歩及ばずアウェイ2連敗を喫している。
しかしながら、昨年の対決では水沼選手の2ゴールや、藤田選手のF・マリノスリーグ戦初ゴールなどが飛び出し、F・マリノスは4ゴールを挙げて名古屋を圧倒。その後のシャーレ獲得へ弾みをつけた結果となった。
直近6試合対長谷川監督対戦成績(5勝1分)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2022.10.01 | 名古屋グランパスvs横浜F・マリノス | 0-4 | ○ | 水沼②・L セアラ・藤田 |
2022.09.03 | FC東京vs横浜F・マリノス | 2-2 | △ | 岩田・仲川 |
2022.04.02 | 横浜F・マリノスvs FC東京 | 2-1 | ○ | 西村・A ロペス |
2021.11.06 | 横浜F・マリノスvs FC東京 | 8-0 | ○ | 前田③・マルコス・小池龍②・OG・水沼 |
2021.05.01 | FC東京vs横浜F・マリノス | 0-3 | ○ | オナイウ③ |
2020.10.24 | FC東京vs横浜F・マリノス | 0-4 | ○ | J サントス②・OG・エリキ |
こちらは、長谷川監督が指揮した試合での対戦成績。F・マリノスが5勝1分で直近6試合では負け無しと圧倒している。
中でも、2021年ホームFC東京戦ではF・マリノスの攻撃陣が大爆発。前田大然選手のハットトリックをはじめトータル8ゴールを挙げ、8-0で長谷川健太監督が率いるFC東京を一蹴。このあと、長谷川監督はFC東京監督辞任を発表している。
長谷川監督にとっては、2019年最終対決の結果も相まってF・マリノスとの対戦はあまり相性が良いとは言えない。
攻め切れるかがポイントか
やはり、名古屋と言えば堅守からの素早いカウンターと、CKやFKといったセットプレーは、F・マリノスにとっては十分気を配らなければならない。
ただし、今年のF・マリノスはセットプレーからの失点がかなり改善している点は、昨年よりも大きく評価できる。むしろ、自分たちのセットプレーから得点できていることに自信を持ちたい。
また、相手のカウンターを最小限に抑えるためにも、嫌な形でボールを奪われないようキッチリ攻め切ることが求められるだろう。
なお、今年の名古屋は、先取点を挙げた試合では今のところ負けが無い。したがって、F・マリノスにとっては是が非でも先制点を挙げて試合を優位に進めたい。
次の名古屋戦では、両チームとも出場停止は無し。
名古屋については、丸山選手と酒井選手が怪我による欠場があるかもしれない。一方F・マリノスは、小池龍太選手、角田選手、飯倉選手、マルコス選手が怪我等により欠場が濃厚。
したがって、スタメンは先日の湘南戦をベースにして組まれるのだろうか。
GK 一森
DF 松原 畠中 エドゥアルド 永戸
MF 喜田 渡辺 西村
FW マテウス ロペス エウベル
控えには、オビ 上島 藤田 水沼 植中 宮市 杉本
こんな感じになりそうだがいかがだろう。
ミッドウイークには町田との天皇杯3回戦、さらにその3日後には川崎との神奈川ダービーが控えているため、どのように選手を使い分けるのかマスカット監督の手腕の見せ所だ。
一方、長谷川監督がどのような対策でF・マリノスの強力な攻撃陣を封じてくるのか、お互いの力が大いに試される一戦となる。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
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