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エディオンスタジアム広島 ラストゲーム
ビッグアーチの相性で親しまれてきたサンフレッチェ広島のホーム「エディオンスタジアム広島」。以前横浜から車で駆けつけたことがあるが、市内中心部からは比較的離れているため、公共交通機関でアクセスするには不便な印象であった。
2024年シーズンからは、新たなスタジアム「エディオンピースウイング広島」へとホームスタジアムが移る。こちらは3万人ほどが収容できる専用スタジアムということで、市内中心部に近く公共交通機関のアクセスも良いらしい。
F・マリノスにとっては、今節の広島戦はエディオンスタジアム広島で戦うラストゲームとなる。シーズン折り返し最初の試合でもあって、スッキリ勝って有終の美を飾りたい。
F・マリノス スタメン
F・マリノスのスタメンは、先日のルヴァンカップ鳥栖戦から2名を入れ替え。
左SBには、レッドカードで出場停止処分となった永戸選手に代わり、小池裕太選手が3月12日のJ1第4節札幌戦以来2度目のリーグ戦出場。
右ワイドには、水沼選手に代わりヤン マテウス選手が8試合連続スタメン入りした。
主なベンチメンバーでは、ルヴァンカップ鳥栖戦で2ゴールを挙げた植中選手がリーグ戦初のメンバー入り。そのほか、宮市選手、杉本選手、水沼選手らの攻撃を中心とするメンバーが出場機会をうかがう。
【前半】システム変更もとろもせず先制点
この試合広島は、普段行っている3バックではなく、F・マリノス対策として4バックシステムを採用。まずは、破壊力のあるF・マリノスに対し、しっかり守って先制点を許さない安全策で臨む。
あえて普段やり慣れないシステムで戦いを挑もうとすることから、ここのところあまり勝利できていないスキッベ監督の焦りを感じざるを得ない。
一方、F・マリノスとしては、広島が引き気味の布陣のうちに先制点を挙げておきたい。
お互い得点を許さない拮抗した展開が続いたが、最初に相手ゴールをこじ開けたのは普段通りに攻撃的に戦うF・マリノスの方だった。
40分 エウベル選手Gooooooooal!
F・マリノス側がピッチ中央付近でボールを奪うと、左からエウベル選手がドリブルで持ち込み、相手4人をもろともせずカットインして右足を振り抜く。
シュートしたボールはゴール左隅へと吸い込まれ、F・マリノスに待望の先制点をもたらした。
【後半】オープンな試合展開を勝ち切る
F・マリノスは後半最初からの選手交代は無し。
一方、広島はナッシム ベン カリフ選手に代わりドウグラス ヴィエイラ選手、柴崎選手に代わりエゼキエウ選手をピッチに送る。
広島のシステムは相変わらず4バックのままだが、前半とは異なり前からの圧力を強めて高い位置でボールを奪う戦術に変更。
61分 F・マリノス選手交代
アンデルソン ロペス選手→植中選手
アンデルソン ロペス選手に代わり、植中選手がピッチイン。
交代を告げられたロペス選手はやや不服そうではあったが、ベンチに戻る際、マスカット監督がロペス選手に言葉を交わしてケアしていたようなのでひとまず問題ないだろう。
一方、植中選手は初のリーグ戦出場ということもあり、モチベーションの高さはかなりのものだろう。
68分 F・マリノス選手交代
ヤン マテウス選手→水沼選手、エウベル選手→宮市選手
続く68分、マスカット監督は水沼選手と宮市選手をピッチに投入し、両サイドを起点に攻撃を強めようと試みる。しかしながら、広島側もエゼキエウ選手を中心に徐々にF・マリノスゴールへと迫り来る。
時間の経過と暑いピッチコンディションが相まって、両チーム選手に徐々に疲れが見え始めると試合はオープンな展開に。
途中出場の植中選手は途中何度かゴールチャンスを迎えるも、相手GKに阻止されたり、シュートをクロスバーに当てたりするなど得点を奪うことができない。
83分 F・マリノス選手交代
上島選手→畠中選手、渡辺選手→藤田選手
お互い攻め合う展開が続く中、後半F・マリノスは15本ものシュートを浴びるも広島の決定力不足に助けられ試合はそのまま終了。
結局、前半のエウベル選手のゴールを守り切ったF・マリノスが0-1で勝利しリーグ戦5連勝。また、F・マリノスにとってエディオンスタジアム広島でのラストゲームを白星で締め括った。
エウベル選手の決定力がF・マリノスを救う
勝利がどちらに転んでも不思議ではない試合であった。むしろ、F・マリノスのシュート数10本に対し、倍にあたる20本ものシュートを放った広島の方により勝機があったと言っても過言ではない。
しかしながら、広島は今季これまでの課題であった決定力不足をこの試合でも露呈する形となってしまった。
一方、F・マリノスはディフェンスラインを中心とする選手たちの体を張った守備と、エウベル選手の確実に決め切る決定力により勝利をモノにすることができた。
体を張った守備といえば、永戸選手に代わって出場した小池裕太選手の活躍を見逃すことができない。サイドを駆け上がりゴール前に顔を出して攻撃に加わる一方、終盤では足を攣りながらも体を投げ出して相手の攻撃を阻む姿勢は、今後のさらなる活躍を予感させる。
また、リーグ戦初出場を果たした植中選手は、幾度かの決定機を迎えるも得点を奪えなかったのは残念。
しかしながら、この先少しずつでも出場機会が増えれば徐々に試合慣れもしてくる。長崎時代のように、クロスに対してピンポイントで合わせる見事なゴールを量産してくれるに違いない。
徐々に結果が伴ってきて、植中選手の表情が明るくなり始めていることからも今後の活躍に期待が膨らむ。
次節は湘南との神奈川ダービー
次節はホーム日産スタジアムで湘南との対戦。
現在湘南は第6節のG大阪戦を最後に勝ちに恵まれず、暫定ではあるが、現在湘南は最下位に沈んでいる。とは言え、「神奈川ダービー」となるこの一戦を決して侮ることはできない。
これまで通りチャレンジャー精神を存分に発揮し、リーグ戦6連勝を達成して首位の座を確かなものにしていきたい。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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