2011年を最後に、リーグ戦ではアウェイで勝利できていない相手のC大阪。
近頃では、アウェイでも引き分けに持ち込めたり、ホームでは勝利できたりして、かつての苦手意識が徐々に払拭されつつあります。
今回の試合では、その苦手意識にピリオドを打つためにも是が非でも勝点3が必須。
ましてや、国立での派手なパフォーマンスも後押しするのですから、負けることは許されません。
ここでは、2024年8月24(土)に国立競技場で行われるJ1第28節「横浜F・マリノスvsC大阪戦」プレビューを記します。
目次
「今季C大阪の戦いぶりは?
第27節終了時点、9勝11分7敗・勝点38で暫定7位に位置するC大阪。
我がF・マリノスとは勝点と得失点では並ぶものの、総得点で下回っているためF・マリノスより一つ順位が下にあります。
第1節から第8節までを5勝3分としてスタートダッシュに成功し、一気にリーグ首位へと駆け上がりました。
しかし、第9節名古屋に2-1で敗れるとこれまでの好調が嘘のように突如失速し、第14節までを2分4敗として勝利から見放されます。
そして、第15節から第21節を4勝3分と再び盛り返しますが、直近6試合では3分3敗と勝ちがありません。
特に、直近2試合ではアウェイ広島戦を2-0、ホーム京都を3-5と連敗していて、これ以上順位を落とさないためにも、比較的相性の良いF・マリノス戦での連敗ストップが必須な状況となっています。
引き分け「11」は東京Vと並んで最も多く、後1点が取れずに勝ちきれていない印象ですね。
一方、守備の面では、失点数「33」は上位トップ10の中でも比較的少なくはなく、F・マリノス「44」、浦和・FC東京「35」に次いで3番目に多くなっています。
C大阪といえば、これまではロングボールやクロスなどを多用して、手数をあまりかけずに攻撃を組み立てる印象でした。
しかし、今季第27節までのデータでは、平均ボール支配率は「54.1%」で川崎の55.1%に次いで多く、1試合平均パス数は「467.6本」でリーグ7位となっています。
この夏の移籍では、攻撃と守備の両面でC大阪に大きく貢献してきた毎熊選手がオランダのAZアルクマールに完全移籍。
さらに、C大阪のリーダー的存在だった清武選手が鳥栖に期限付き移籍しています。
チーム内スコアランキングでは、Lセアラ選手が17ゴールをマークしてダントツのトップ。
次いで、LフェルナンデスとVヴェの選手が3ゴールずつで並び、田中駿汰選手と北野颯太選手が2ゴールずつで続いています。
過去5試合の対戦成績は?
直近5試合対戦成績(H&A)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2024/04/27 | C大阪vs横浜 | 2-2 | △ | 水沼、榊原 |
2023/11/12 | 横浜vsC大阪 | 2-0 | ○ | ヤン、エウベル |
2023/04/01 | C大阪vs横浜 | 2-1 | ● | OG |
2022/07/10 | C大阪vs横浜 | 2-2 | △ | Lセアラ |
2022/02/19 | 横浜vsC大阪 | 2-2 | △ | 仲川、ロペス |
直近5試合の直接対決では、1勝3分1敗で全くのイーブンです。
過密日程の中、中2日で行われた今季アウェイでの一戦。
主力を温存させる中F・マリノスが試合を支配すると、17分には水沼選手が先制点をゲット。
しかしながら、自らのミスにより前半ロスタイムに同点にされます。
後半には榊原選手のゴールで再びリードするも、Lセアラ選手にこの日2点目を奪われ、最終的には悔しい2-2の引き分け。
またも、アウェイC大阪戦での白星獲得はお預けとなりました。
直近5試合ホーム対戦成績(H)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2023/11/12 | 横浜vsC大阪 | 2-0 | ○ | ヤン、エウベル |
2022/02/19 | 横浜vsC大阪 | 2-2 | △ | 仲川、ロペス |
2021/04/06 | 横浜vsC大阪 | 1-0 | ○ | オナイウ |
2020/09/13 | 横浜vsC大阪 | 1-2 | ● | エリキ |
2019/08/17 | 横浜vsC大阪 | 1-2 | ● | マルコス |
ホームでの対戦にフォーカスしてみても、2勝1分2敗で勝敗に差がありません。
昨年ホームでの戦いでは、苦手とするC大阪を終始圧倒しました。
中でも、西村選手の活躍は目を見張るものがあり、アンカーの香川選手に仕事をさせないほどの強烈なプレスが功を奏しました。
すると、前半のうちにヤン選手とエウベル選手が立て続けにゴールをゲット。
後半はやや押される場面があったものの、交代選手を含めた全ての選手が躍動してC大阪をクリーンシートで封じました。
F・マリノスの戦い方は?
前節、京都がC大阪を破ったように、主に前線からのハイプレスに勝利のカギがありそうです。
特に、17分と56分のゴールシーンでは、京都のハイプレスが効いて、相手自陣内でボールが奪えたことが得点につながっています。
昨年ホームでの戦いでは、西村選手が持ち前の運動量を駆使して相手チームの攻撃の芽を詰みました。
さらに、今季アウェイの試合では、右サイドを中心に天野選手、水沼選手、加藤蓮選手が絶妙な距離感からボールを保持して多くのチャンスを作り出しています。
いずれにしても、F・マリノスにとっては自分たちのペースで試合を進められることが肝心であり、前線のブラジル人トリオをはじめ、中盤からの高い位置でのハイプレスから、カウンターなどで攻撃を組み立てることが有効です。
そして、先述したように、直近5試合では2-2の引き分けが3試合もあり、さらには3点以上獲得した試合が全くありません。
(最近で3点以上獲得できたのは、2006年3月18日のホームで、「3-1」で勝利した試合までさかのぼります)
F・マリノスが確実に勝利を引き寄せるには、3点以上獲得することが求められます。
F・マリノスのメンバー予想
GK ポープ
DF 松原 畠中 エドゥアルド 永戸
MF 喜田 渡辺 西村
FW ヤン ロペス エウベル
SUB 飯倉 小池龍 加藤蓮 天野 宮市 井上 植中
先日の天皇杯長崎戦では大方の主力が温存されているので、このC大阪戦はほぼベストメンバーで戦うことができます。
さらに、怪我から多くの選手が復帰していて、監督にとってはいい意味でメンバー選びが悩ましいところですね。
本来のF・マリノスらしい破壊力と固い守備でC大阪を迎え撃ちましょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
コメント