屈辱的大敗に打ちひしがれる間もなく、数日後には次の戦いが迫っています。嫌な雰囲気を断ち切るためにも、次の柏戦は負けることが許されません。
ここでは、2023年9月2日(土)三共フロンテア柏スタジアムでおこなわれるJ1第26節「柏レイソルvs横浜F・マリノス戦」のプレビューを記します。
目次
今季柏の戦いぶりは?
ネルシーニョ体制5年目となる2023年シーズン。
山形から山田康太選手、名古屋から仙頭啓矢選手、鳥栖からジエゴ選手などを獲得。
昨年のリーグ7位を足がけとして、さらに上位を目指すべく柏は今季の戦いに挑みました。
しかしながら、攻守が思うように噛み合わないなどして、主に得点不足に悩まされることに。
柏はチームとしてなかなか立ち直りが効かない中、クラブワーストとなる公式戦19戦連続未勝利を記録するなど不振に喘ぐ日々が続きます。
山田選手が山形を離れた時には、果たして柏で活躍できるのか心配でした。
結局その予想は的中してしまい、移籍当初は結果が出せずにサブに回ることも多く、苦しんでいる様子でしたね。
井原監督就任
すると、その結果を受けてクラブはネルシーニョ監督の退任を5月17日に発表。
後任には、かつてマリノスで活躍し、当時柏でヘッドコーチを務める井原正巳氏が昇格します。
井原監督就任後は、新たなフォーメーションを試すなどチーム内改革に乗り出します。
しかし、ネルシーニョ監督時代に降り積もったさまざまな負の遺産を拭い去るには、あまりにも困難な道のりだったのでしょうね。
結果的には、6月・7月のリーグ戦ではチームを勝利に導くことができませんでした。
しばらくするとようやく井原サッカーが身を結び出し、8月のリーグ戦は1勝3分、天皇杯は2連勝と未だ負けがありません。
中でも、リーグ戦はアウェイ京都戦を0-1で制するほか、C大阪、神戸、広島との上位陣対決をそれぞれ引き分けに持ち込んでいます。
また、天皇杯では札幌と名古屋を次々に破ってベスト4進出。
これまであまり喜びに浸ることがなかった柏サポーターを歓喜へと導きました。
あと1点が遠い
柏レイソルは、第25節終了時点、3勝11分11敗・勝点20で17位。
ちなみに、引き分け数11は、浦和、札幌、横浜FCの8を引き離してダントツ。
如何に競う試合に勝ち切れてないかが分かります。
総得点数は、横浜FCと並び21でリーグワーストに沈んでいます。
一方、総失点数は35で、最多の札幌と湘南の49に比べてかなり少ないのが特徴。
得点力不足により、攻守のバランスが取れていない形となっています。
チーム内得点ランキングは、細谷選手が9得点でトップ。
次いで、マテウス サヴィオ選手と戸嶋選手が3得点ずつとなっています。
過去の対戦成績は?
ここで、直近5試合の対戦成績を振り返ってみましょう。
直近5試合リーグ戦対戦成績
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2023.06.10 | 横浜F・マリノスvs柏レイソル | 4-3 | ○ | ロペス②、エウベル、宮市 |
2022.06.25 | 横浜F・マリノスvs柏レイソル | 4-0 | ○ | 西村、セアラ②、水沼 |
2022.02.27 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | ロペス |
2021.07.03 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 1-2 | ○ | オナイウ、前田 |
2021.05.22 | 横浜F・マリノスvs柏レイソル | 1-1 | △ | 松原 |
直近5試合の直接対決では、F・マリノスが3勝1分1敗で柏を引き離しています。
今シーズン日産スタジアムの試合では、お互い点を取り合う目まぐるしい展開となりました。
そして、ついにロスタイムになるとアンデルソン ロペス選手が同点ゴールをマーク。
さらには、宮市選手が劇的な決勝ゴールを決めてF・マリノスが4-3の逆転勝ちを収めています。
直近5試合リーグ戦アウェイ対戦成績
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2022.02.27 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | ロペス |
2021.07.03 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 1-2 | ○ | オナイウ、前田 |
2020.09.27 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 1-3 | ○ | エリキ、OG、前田 |
2018.03.02 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 2-0 | ● | |
2017.04.22 | 柏レイソルvs横浜F・マリノス | 2-0 | ● |
アウェイでの対決にフォーカスすると、F・マリノスは2勝3敗で柏に負け越しています。
昨年の試合では、開始5分にアンデルソン ロペス選手が先制ゴールをマーク。
そのまま良い流れを引き寄せられるかと思いきや、35分にこの日2枚目のイエローガードで畠中選手が退場。
さらには、87分に岩田選手が1発レッドで退場するなどして、3-1で屈辱的な負け方を喫しています。
F・マリノスの対策は?
選手たちやサポーターなどが満を持して臨んだ前節の横浜ダービー。
4-1と屈辱的大敗を喫し、試合後のゴール裏では喜田キャプテンと一部のサポーターが協議するシーンが見られました。
すでに、選手たちは気持ちを切り替え、次の柏戦での勝利を見据えて練習に励んでいることと思われます。
しかしながら、降格圏をさまようチームとの対戦は難しい試合になることを、先日の横浜ダービーでも嫌と言うほど思い知らされました。
次節も17位に低迷する柏とのアウェイ戦。果たしてF・マリノスの勝算は?
撃ち合いになる可能性も
今季の柏は固く守る試合が多いものの、F・マリノスや札幌などの攻撃的なチームには割と真っ向から挑む印象があります。
もし撃ち合いに持ち込めれば、攻撃力が上回るF・マリノスが有利に試合を運べそうです。
その際には裏のスペースのケアが欠かせませんね。
逆に固い試合になるとF・マリノスは柏ゴールを割ることに苦労し、カウンターを喰らって仕留められる可能性を否定できません。
いずれにしても、サイド攻撃を中心に柏ゴールへと迫り、早い時間帯で得点を重ねていきたいところです。
日程的にF・マリノス有利!?
柏はミッドウイークに天皇杯を戦っています。
これにより、今度のF・マリノス戦は中2日での戦いを強いられ、日程的にはF・マリノスが断然有利ではあります。
しかし、先日の天皇杯では柏は8名を入れ替え、主力の細谷選手やサヴィオ選手といった中心選手をベンチに温存。
いずれも出場はしたものの少ないプレー時間にとどまっているため、F・マリノスにとって思ったほど日程上の恩恵は受けられません。
むしろ、引き続き柏はホームで戦えるアドバンテージがあるので、F・マリノスは警戒感を強めて試合に臨む必要があります。
F・マリノスのスタメンは?
この試合のメンバー予想は非常に難しいですね。
GK 飯倉
DF 松原 實藤 エドゥアルド 永戸
MF 喜田 渡辺 西村
FW エウベル ロペス 宮市
SUB 一森 上島 山根 ナム 水沼 井上 植中
GKについて、一森選手は全体練習に参加しているもののまだ万全ではない様子です。
しかし、監督の判断次第ではスタメンの可能性はありそうです。
DFでは、横浜FC戦のような轍を踏まない意味でも、ベテランで安定感のある實藤選手のメンバー入りを期待します。
古巣対決となる上島選手も見てみたいのですが、前試合の大量失点もありマスカット監督の起用に注目です。
残念ながら、スポーツ報知によると角田選手は別メニュー調整ということで、今回のメンバー入りはなさそう。
FWについては、試合出場に飢えているであろう植中選手を入れて欲しいですね。
彼なら流れを変えられる可能性も大いに秘めているので、ひとまずロペス選手の控えとしてメンバー入りを期待します。
ヤン マテウス選手の具合は不明のため、ひとまずメンバーからは外しています。
連敗は許されない
横浜ダービー大敗で漂うチーム内外の悪い雰囲気を断ち切る意味でも、次節柏戦は勝点3を横浜に持ち帰ることが必須です。
しかし、比較的苦手なアウェイ戦であり、下位に低迷するチームとの対戦のため、F・マリノスにとって難しい試合内容になることが十分予想されます。
ここは、横浜FC戦後の喜田キャプテンの言葉を信じ、彼らの力が存分に発揮できるようサポーターとして後押ししたいと思います。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
コメント