先日のルヴァンカップ準々決勝を素晴らしい内容で制したF・マリノス。
次は、気持ち切り替え連敗中のリーグ戦に挑まなければなりません。しかも、三ツ沢では決して相性が良くない鳥栖との対戦を控えます。
ここでは、2023年9月22日(金)にニッパツ三ツ沢球技場で行われるJ1第27節「横浜F・マリノスvsサガン鳥栖戦」のプレビューを記します。
目次
最近の鳥栖の戦いぶりは?
第26節終了時点で8勝7分11敗・勝点31で13位に位置するサガン鳥栖。
毎年のように主力選手を引き抜かれるも、川井監督を中心にJ1という激しい舞台によく踏みとどまっていると感心させられます。
懸念された得点力不足
昨年のチーム得点王・宮代選手や垣田選手が、期限付き移籍満了でそれぞれにクラブに戻り、チームの得点力不足が懸念されました。
しかし、ベテラン小野選手が湘南戦でハットトリックを達成するなどしてチームを牽引。
また、昨年7月に広島から完全移籍した長沼選手が得点に目覚め、宮代選手や垣田選手の抜けた穴を必死に埋めようとしています。
しかしながら、若手の有望株である本田選手が第13節アビスパ福岡で負傷し、その後の試合を欠場中。
仙台から獲得した元F・マリノスの冨樫選手も本来の力を発揮しきれず、チームとしては持ち前の攻撃サッカーが思うように機能しきれていない印象です。
一方、守備では要のジエゴ選手が柏に移籍したものの、J2山形から山﨑選手を獲得。中盤では、J2熊本から河原選手を獲得しました。
先ほどの夏の移籍では目立った補強はなく、若手の中野選手をG大阪に放出するなどにとどまっています。
最近6試合勝ち星なし
鳥栖は、7月16日の神戸戦以降勝利から見放されています。
中でも、8月26日G大阪戦では試合終了寸前まで1-0でリードしていたものの、ロスタイムに得点を奪われ目の前で勝利を逃す苦い結果となりました。
先日の国際親善試合で大邱FCと対戦した際にも、冨樫選手がPKで獲得した1点にとどまり1-2で惜敗しています。
これにより、試合の終わらせ方が課題となりましたが、川井監督曰く「そもそも複数得点を挙げられないこと」を問題としています。
確かに、直近6試合は無得点もしくは1点止まりで複数得点が挙げられておらず、得点機会の作り方やフィニッシュの仕方(決定力)の改善が今後の勝敗を大きく左右しそうです。
チーム内得点ランキング
小野選手と長沼選手が7得点でトップに並んでいます。
次いで、本田選手が3得点。樺山選手、堀米選手、河田選手が2得点ずつとなっています。
過去の対戦成績は?
過去5試合の直接対決成績をホーム&アウェイと、ホームにフォーカスして見てみましょう。
直近5試合の直接対決
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2023.05.03 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 1-3 | ○ | ヤン マテウス②、エウベル |
2022.07.16 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 2-2 | △ | レオ セアラ、水沼 |
2022.03.18 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 0-0 | △ | |
2021.08.25 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 0-4 | ○ | 前田、レオ セアラ、水沼、仲川 |
2021.06.23 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 2-0 | ◯ | マルコス、和田 |
直近5試合の直接対決では、F・マリノスが3勝2分で鳥栖を圧倒しています。
今年のアウェイ戦では、開始3分に本田選手の2試合連続ゴールで鳥栖が先制。
しかし、11分にはマリノスらしいボール回しからヤン マテウス選手が同点ゴール。
さらに、20分には再びヤン マテウス選手が決定機を確実にものにしてF・マリノスが1-2と逆転。
60分、相手のクリアボールをエウベル選手が左足で流し込み1-3。
試合はそのまま終了となりF・マリノスが勝利します。
直近ホーム5試合直接対決
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2022.03.18 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 0-0 | △ | |
2021.06.23 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 2-0 | ◯ | マルコス、和田 |
2020.09.30 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 1-1 | △ | エリキ |
2019.03.29 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 0-0 | △ | |
2018.03.10 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 1-2 | ● | ウーゴ ヴィエイラ |
直近5試合のホームの戦いでは、1勝3分1敗と勝敗の差がありません。
鳥栖との戦いは聖地三ツ沢で行われることが多く、この勝敗数はあまりにも意外でした。
特に、F・マリノスがあまり得点が挙げられていないのが気になります。
一方、今年のルヴァンカップGSでは6-1で圧勝。アウェイの戦いでも0-2でシャットアウト勝ちしています。
F・マリノスの戦い方は?
鳥栖がF・マリノスと対戦する際には、失点を恐れてラインを下げようとはせず、むしろ真っ向勝負を挑んでくる印象があります。
そのことは、川井監督の試合後のインタビュー「横浜FMさんはわれわれの力を試せる。もちろん昨季の王者なので、一番良い相手だと思っています」にも表れていますね。
その監督の言葉を信じるなら、次の試合でもF・マリノスに負けず劣らずハードワークしてくることが予想できるでしょう。
F・マリノスとしても、いかに90分を通して相手に負けることなく圧をかけ続けられるかが勝負の分かれ目になりそうです。
当日のF・マリノスのメンバーは?
怪我人や体調不良者が続出し、メンバー予想は困難を極めます。
先のルヴァンカップ準々決勝第2戦では、急遽喜田選手がCBを務めるなどのアクシデントがありました。
果たして、今回はどのような選手達が名を連ねることとなるのでしょうか。
GK 一森
DF 村上 喜田 エドゥアルド 永戸
MF 山根 渡辺 ナム
FW 水沼 ロペス エウベル
SUB 飯倉 加藤 西村 吉尾 宮市 植中 井上
先発では、先日のルヴァンカップをベースとして、吉尾選手から渡辺選手への変更のみにとどめました。
右SBでは松原選手の動向が不明です。
彼が出場しない場合には、先日のルヴァンカップで高いパフォーマンスで活躍した村上選手が先発に起用されるでしょう。
CBについても、上島選手の体調不良の様子が不明です。
上島選手が出場不可能となれば、再び喜田選手にその役割が回ってくるかもしれませんね。
連敗に歯止めをかけろ!
現在、F・マリノスはまさかのリーグ戦連敗中。連覇するためには決して3連敗は許されません。
とは言え、ルヴァンカップ準々決勝では公式戦3試合ぶりに勝利し、チームにとって追い風となる多くの収穫を得られました。
この良い流れをリーグ戦へと持ち込み、次の鳥栖瀬ではすっきり勝点3をゲットしたいですね。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます
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