マリノスの大黒柱として、センターバックやボランチで活躍する岩田智輝。2022年J1リーグで最優秀選手賞を獲得。彼のフィジカルの強さやビルドアップ能力は、もはや世界レベルに達していると言っても言い過ぎではない。ここでは、2021年に大分トリニータから横浜F・マリノスに移籍し、さらにパワーアップし続ける岩田智輝のこれまでの活躍ぶりを振り返ります。
目次
地元のチームで様々なポジションでプレー
岩田智輝は1997年4月17日、大分県宇佐市に生まれる。
幼少期に兄の影響でサッカーを始め、地元宇佐市に拠点を置く四日市南SSCに入団する。
四日市南SSCと言えば地元では名の知れた強豪サッカーチームで、大分トリニータユースをはじめ高校サッカー界などに多くの選手を送り出している。
その中には、岩田智輝のほか、浦和レッズの西川周作、横浜F・マリノスの松原健らの日本代表選手の名前も見られる。
宇佐市と言えば宇佐神社が有名。全国に4万社余りある八幡宮の総本社として知られる由緒ある神社です。創建は750年で、約1,300年の歴史があります。鮮やかな朱色の建物が印象的です。
岩田は、その四日市南SSCから大分トリニータU-15宇佐、さらには大分トリニータU-18でプレー。
特に、U-18在籍時にSB、MF、FWなど様々なポジションを経験したことが、今の岩田智輝の礎(いしずえ)になっていると言っても過言ではない。
また、U-18の時の2015年1月、Jリーグの公式試合に出場可能な2種登録選手権となり、その年の10月14日に開催された天皇杯・横浜F・マリノスに先発出場している。
この頃から岩田とマリノスとは縁があったのかも知れませんね。
【2016年】大分トリニータのトップチームに昇格
2016年になると、岩田の持つ能力やこれまでの実績が認められて大分トリニータトップチームに昇格。
同年3月13日のJ3リーグ開幕戦「AC長野パルセイロ戦」では、先発出場でJリーグデビュー。
さらに、11月20日のJ3リーグ最終節「ガイナーレ鳥取戦」においてプロ初ゴールをマークした。
プロ1年目から23試合に先発出場し、チームのJ3リーグ優勝、J2リーグ昇格に多大なる貢献を果たしました。
ご存知の方も多いと思いますが、最初の頃の岩田は、今のマリノスでのポジションとは異なり右サイドバックでプレーしていました。
【2017年】大分トリニータJ2昇格
J2リーグに舞台を移した2017年、昨年に引き続き岩田は開幕戦においてスタメン出場を果たす。
しかし、この年は6試合に先発出場するも途中出場も6試合あり、トータル12試合の出場にとどまった。
また、2017年の大分トリニータの成績は、17勝13分12敗・勝点64で9位とあまり振るわず、J1に昇格することができなかった。
ちなみに、この年は1位の湘南ベルマーレ、2位のV.ファーレン長崎、4位でJ1参入プレーオフを制した名古屋グランパスの3チームがJ1昇格を果たしました。
続く2018年はリーグ戦前半戦こそあまり出場機会に恵まれなかったものの、25節における3バックの一角としての先発出場を皮切りに、その後残りすべての試合に先発出場。
この年トータル20試合に出場して、大分トリニータJ1昇格をディフェンスラインからバックアップした。
なお、2018年の大分トリニータは、23勝7分12敗・勝点76で2位と躍進。中でも、得点76はリーグNo.1記録となった。
2018年は、1位の松本山雅と2位の大分トリニータがJ1昇格。
6位の東京ヴェルディは、J1・16位のジュビロ磐田とJ1参入プレーオフを戦ったが、2-0で敗れてJ1昇格はなりませんでした。
【2019年】大分トリニータJ1昇格に貢献!
大分トリニータのJ1昇格を後押しした岩田は、2019年にはリーグ戦全42試合中27試合に出場。その全てが先発出場と、チームに欠かせない存在に成長。
さらに、チームJ1通算300ゴール目を挙げるなど、ディフェダーにもかかわらず自己最多の4ゴールマークして、強い守備力と高い得点力でチーム勝利の一躍を担った。
なお、チームはJ1昇格初年度でありながら、12勝11分11敗・勝点47で9位と大健闘。
岩田にとって、わずか4年間と言う短い期間にもかかわらず、J3・J2・J1すべてのカテゴリーを経験したことになった。
さらに、2019年6月にブラジルで開催された「コパ・アメリカ」に日本代表として参加。第2戦ウルグアイ戦において先発出場し、A代表デビューを果たした。
なお、マリノスからは渡辺皓太と、当時マリノスで活躍した三好康児が召集された。
2019年8月、神戸戦でのイニエスタとのエキサイトシーンが国内外で話題になりました。
【2021年】横浜F・マリノス加入
2020年12月25日、岩田が横浜F・マリノスに完全移籍することが発表された。
これまで大分トリニータ一筋でプレーしてきた岩田にとって、他のチームでプレーするのはこれが初めて。
それでも、そんな心配を他所にマリノス移籍後初年度は34試合に出場し、その内28試合でスタメンに名を連ねる。
そして、鍛え抜かれたフィジカルの強さを存分に生かし、CBとボランチで圧倒的な存在感を示した。
【2022年】リーグ優勝とMVP
続く2022年度も、マリノスにおける岩田の存在感は色褪せることを知らない。
2022年度レギュラーシーズン32試合に出場。その内スタメン31試合に名を連ね、フィールドプレーヤとしてはチームナンバーワンの出場時間を誇った。
そして、複数のポジションをこなすことで当たり負けしない強さとビルドアップの上手さを身に付け、守備や攻撃の要として活躍の場をさらに広げた。
その結果として、マリノス3年ぶりの優勝に大きく貢献し、さらには2022年度J1最優秀選手賞を獲得したのだ。
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マリノスから世界の舞台へ!
U-18時代に複数のポジションをこなし、さらにマリノスでCBやボランチでプレーしたことで、岩田のフィジカルの強さやビルドアップ能力は、もはや世界レベルに達しつつあると言っても過言ではない。
マリノスサポーターとしてはあまり考えたくないが、岩田がヨーロッパなどのチームでプレーする日はそう遠くはないかも知れない。
しかし、岩田の持つ物凄い能力について考えたり、海外でプレーする姿を夢見たりすれば、たとえ海外移籍が決まってもマリノスサポーターなら喜んで彼を送り出すに違いない。
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