2023シーズンの開幕を告げるFUJIFILM SUPER CUP 2023。今回は、2022年J1リーグ戦を制した横浜F・マリノスと、数々のJ1クラブを倒して見事天皇杯優勝を果たしたヴァンフォーレ甲府が対戦します。我がF・マリノスにとって、6度目の正直となる今度こそスーパーカップタイトルを獲得したいところです。ここでは、過去5度の対戦を振り返ると共に、ヴァンフォーレ戦の展望を記していきます。
目次
ヴァフォーレ甲府との過去の対戦は?
これまでF・マリノスとヴァンフォーレは、リーグ戦カップ戦を含めて18試合対戦。F・マリノスの9勝6分3敗で、ヴァンフォーレに大きく勝ち越しています。
とは言え、昨年の天皇杯において、札幌(2-1)、鳥栖(3-1)、福岡(2-1)、鹿島(1-0)、広島(1-1 PK5-4)と、次々とJ1クラブを撃破したヴォンフォーレの勝負強さを侮ることはできません。
また、これまでF・マリノスが勝ち越しているとは言え、ヴァンフォーレとの引き分けの多さが気になるところ。
引き分けを回避するには、F・マリノスが展開する攻撃サッカーに対し、ヴァンフォーレが仕掛けてくると思われるカウンターを防ぎ切らなけらばなりません。
今季移籍してきたピーター・ウタカ選手も、武器となるカウンターに磨きをかける存在になること間違いありません。
そのためにも、岩田選手が抜けたディフェンスラインや、高丘選手に変わるGK(高丘の移籍は確定的?)が安定感ある守備で冷静に対応することが求められます。
果たして、次の正GKの座を掴むのはACL出場経験のあるオビ選手か、昨年鹿児島ユナイテッドFCの正GKを務めた白坂選手なのか。
田川選手も負けてはいられません。もしくは、飯倉選手など新たなGKを獲得するのでしょうか。
(追記:2023年2月9日 飯倉選手の完全移籍が発表されました。ひとまず安心です)
一方、攻撃陣については、仲川選手がこれまで幾度も作り上げてきたような得点機を、今年は誰が演出できるかにも注目です。やはり、ここぞという時に頼りになる仲川選手の移籍した穴は、決して小さくないと感じます。
スーパーカップ過去5度の対戦
これまで横浜F・マリノスは5度スーパーカップに出場していますが、悔しいことに一度もこのタイトルを獲得したことがありません。
しかも、両チーム合わせて9人が外したあの2020年のPK戦を含め、過去5戦中3戦がPK戦の末敗退しています。
1996年 vs名古屋グランパス戦
1995シーズンJリーグ年間チャンピオン | スコア | 第75回天皇杯全日本サッカー選手権優勝 |
横浜マリノス | 0-2 | 名古屋グランパスエイト |
現在のF・マリノスのサッカースタイルとは異なり、井原選手をはじめとする堅守速攻を武器にリーグ戦を制した横浜マリノスと、ストイコビッチ選手を中心に天皇杯優勝を飾った名古屋グランパスエイトのと一戦。
試合はマリノス優位で展開するも、前半29分の岡山選手の強烈な右足シュートによりグランパスが先制。さらに、10分後には福田選手が決めて、グランパスが2点をリードし前半を折り返します。
後半、2点を追うマリノスはFWアコスタ選手を中心にシュートを放つが、GK伊藤選手のファインセーブなどにより得点が奪えません。
試合はそのまま終了となり、名将ベンゲル監督が率いる名古屋グランパスに敗れ、ゼロックススーパーカップタイトルを逃しました。
2004年 vsジュビロ磐田戦
2003シーズンJリーグ年間チャンピオン | スコア | 第83回天皇杯全日本サッカー選手権優勝 |
横浜F・マリノス | 1-1(2 PK 4) | ジュビロ磐田 |
2003年の2つのステージを制した横浜F・マリノスと、J1昇格後初の天皇杯を獲得したジュビロ磐田との対戦。
前半はお互いに決定力を欠いて0-0で終了。後半19分、ついに横浜F・マリノスが均衡を破ります。
右からのクロスに対し、ペナルティーエリア内で遠藤選手と競った福西選手が相手を倒してイエローカード。
これにより得たPKを奥選手が冷静にゴール右隅に決めて、F・マリノスが待望の先制点を挙げます。
試合はF・マリノス1点リードのまま進みましたが、後半40分、ショートカウンターによる福西選手のゴールで1-1の同点に。
その後のPK戦もジュビロ磐田に制せられ、ゼロックススーパーカップ連覇を成し遂げられてしまいました。
2005年 vs東京ヴェルディ1969戦
2004シーズンJリーグチャンピオン | スコア | 第84回天皇杯全日本サッカー選手権優勝 |
横浜F・マリノス | 2-2(4 PK 5) | 東京ヴェルディ1969 |
J1リーグ連覇を果たした横浜F・マリノスと、8年ぶりに天皇杯を獲得した東京ヴェルディ1969との対戦。
長きにわたりライバルとして切磋琢磨してきた両チームの対戦らしく、一進一退の好勝負が繰り広げられます。
0-0の均衡が破られたのは後半23分。FWワシントン選手が左足で決められ、東京ヴェルディ1969に先制を許します。
すると、その4分後には横浜F・マリノスの大橋選手が見事なドリブルで2人をかわし、左足を振り抜き1-1の同点に。
さらに、試合終了間際の87分、セットプレーからの流れから田中隼磨選手が決めてF・マリノスが逆転に成功します。
しかし、その2分後に再びワシントン選手にゴールを許し、2-2の同点とされて昨年に続き再びPK戦までもつれこまれます。
そして、PK戦ではキッカー全員が成功したヴェルディが、11年ぶりにゼロックススーパーカップを手にすることとなりました。
2014年 vsサンフレッチェ広島戦
2013シーズンJリーグチャンピオン | スコア | 第93回天皇杯全日本サッカー選手権優勝 |
サンフレッチェ広島 | 2-0 | 横浜F・マリノス |
2013年シーズンで最終節まで優勝を争ったチーム同士の対戦。
立ち上がりから攻勢を仕掛けるサンフレッチェは、前半6分の野津田選手のゴールで早々と先制点を上げます。
その後、F・マリノスも反撃するも、0-1のまま前半を折り返すこととなります。
後半もサンフレッチェの勢いが止まることがありません。
FW佐藤寿人選手に代わってピッチに立った当時19歳の浅野拓磨選手が、後半21分に野津田選手からのパスをダイレクトで蹴り込み追加点をマーク。
再三にわたってF・マリノスは反撃を仕掛けるも得点には至らず、結局0-2のまま試合終了となってサンフレッチェにタイトルを譲る形となってしまいした。
2020年 vsヴィッセル神戸戦
2019シーズンJリーグチャンピオン | スコア | 第99回天皇杯全日本サッカー選手権優勝 |
横浜F・マリノス | 3-3(2 PK 3) | ヴィッセル神戸 |
2020年2月8日、埼玉スタジアム2002で開催された「FUJI XEROX SUPER CUP 2020」。
2004年以来15年ぶりにリーグ優勝を果たした横浜F・マリノスと、天皇杯を制したヴィッセル神戸の対戦。
F・マリノスはマルコス選手、扇原選手、エリキ選手、ヴィッセルはドウグラス選手、古橋選手、山口センスがそれぞれ得点。
両チーム3点ずつ取るもあと1点が奪えず、マリノスにとってスーパーカップ3度目のPK戦に突入します。
両チーム2人ずつ決めた後、お互いが連続して9人のキッカーが失敗。最終的にヴィッセル神戸の山口選手が決めて、またも横浜F・マリノスはスーパーカップタイトルを逃してしまいました。
連覇に向けてまずは今季初タイトルを!
これまで5度スーパーカップにチャレンジしてきた横浜F・マリノス。
リーグ戦連覇に弾みをつけるためには、今度こそFUJIFILM SUPER CUP 2023のタイトルを獲得して、選手たちが喜ぶ顔が見たいですね。
ホイッスル直後から試合の主導権を握り、早い時間で先制点を挙げて終始ヴァンフォーレを圧倒できるよう、まずはサポーターとして全力で後押ししましょう。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。いよいよ新シーズンの開幕。今年度もよろしくお願いいたします。
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コメント
2014年も広島とス−パ−カップを戦って、そこでも敗れています。
5戦全敗!!
ご指摘していただきありがとうございます。
おっしゃる通りですね。天皇杯優勝の際に出場したスーパーカップについての記述が抜けていました。
大変失礼いたしました。
改めて追記させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。