サガンとの戦いは割と撃ち合いになるため、見る者にとってはエキサイティングな試合が楽しめる。次節はF・マリノスにとって中3日と厳しいスケジュールではあるものの、持ち前の運動量を武器にサガンを圧倒して勝点3をもぎ取ってもらいたい。ここでは。2023年5月3日(水)に駅前不動産スタジアムで行われるJ1第11節「サガン鳥栖vs横浜F・マリノス戦」のプレビューを記す。
目次
今季サガン鳥栖の戦いぶり
これまで3勝2分4敗で暫定15位と下位に低迷するサガン鳥栖。
昨年10得点の宮代選手がフロンターレに、7得点の垣田選手がアントラーズにそれぞれ移籍したことや、ベガルタから移籍の冨樫選手の怪我による欠場などの影響もあり、失点こそ13と下位のチームの中では少ないものの、得点数はわずか9にとどまっている。
その証拠に、これまでのリーグ戦では無得点試合が4試合もあり、たとえ得点できたとしても1点止まりで複数得点が挙げられていない。
ただし、前節はアウェイ・サンガ相手にオウンゴールを含む3得点をマークして3試合ぶりの勝利。この試合を含めた直近5試合では、2勝1分2敗とやや調子を戻しつつある。
それに対するF・マリノスは?
前節ホームにグランパスを迎えた試合では、前半は相手の激しいプレスに苦しみシュート2本にとどまり、前半41分には森下選手のゴールで先制点を献上。
しかし、後半になると本来のF・マリノスらしいアタッキングサッカーを展開。前線でボールを拾ったエウベル選手の折り返しを喜田選手がダイレクトで蹴り込み同点に追いつき、そのまま1-1で引き分けて今季リーグ戦ホーム無敗記録を5に伸ばした。
一方、アウェイ戦は、リーグ開幕戦でフロンターレに勝利したり、ヴィッセルとの大一番を見事な逆転勝でおさめたり大事な試合をモノにしている。
しかしながら、マンツーマンディフェンスを克服できずにコンサドーレ戦をクリーンシート負けしたり、元F・マリノスのレオ セアラ選手の2ゴールで鬼門アウェイ・セレッソにまたも敗れたりするなど課題も残している。
とは言え、ヴィッセル戦で渡辺選手がゴールしたことや、グランパス戦で喜田選手が5シーズンぶりの得点を挙げられたことは、攻撃の厚みという点ではこれからのリーグ戦を優位に進められる可能性が高まった。
過去のリーグ戦対戦成績
F・マリノスとサガンとのリーグ戦における過去6試合の対戦成績を見てみよう。
直近6試合のリーグ戦対戦成績(3勝3分)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 |
2022.07.16 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 2-2 | △ |
2022.03.18 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 0-0 | △ |
2021.08.25 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 0-4 | ◯ |
2021.06.23 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 2-0 | ◯ |
2020.09.30 | 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 | 1-1 | △ |
2020.09.19 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 1-3 | ◯ |
直近6試合の直接対決では、F・マリノスが3勝3分でサガンを大きくリードしている。
しかしながら、昨シーズンは、土砂降りの中のホーム三ツ沢球技場での試合をスコアレスドローで引き分けたり、先制しながらも一旦は逆点され、試合終了近くに水沼選手のバックヘッドで同点に追いついたりするなど、いずれも勝点1にとどまっている。
直近6試合のリーグ戦アウェイ対戦成績(3勝1分2敗)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 |
2022.07.16 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 2-2 | △ |
2021.08.25 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 0-4 | ◯ |
2020.09.19 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 1-3 | ◯ |
2019.11.02 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 1-2 | ◯ |
2018.11.24 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 2-1 | ● |
2017.05.07 | サガン鳥栖vs横浜F・マリノス | 1-0 | ● |
アウェイ戦にフォーカスすると、こちらも3勝1分2敗でF・マリノスがサガンに勝ち越している。
中でも2021年の試合では、途中レッドカードで相手が10人なったこともあり、前田選手・レオ セアラ選手・水沼選手・仲川選手のゴールでサガンを圧倒した。
マスカット監督のマネジメント力に期待
次節の試合F・マリノスは中3日で、しかもアウェイでの戦いとなるためスケジュール的な厳しさがある。
一方サガンは、レッズがACL決勝のため試合間隔が中9日と大きく空き、なおかつホームでの戦いとなるため、コンディション的には余裕を持ってF・マリノスとの試合に臨むことになる。
ましてや、運動量豊富なサッカーを展開し、チームコンディションも上がり気味のサガン相手ともなると、F・マリノスにとって難しい戦いを強いられることも予想できる。
ここのところ、メンバーを固定気味で戦ってきたのでF・マリノスにとって、次のサガンとの戦いを乗り切るため、果たしてどのようなメンバーで挑んでくるのか、マスカット監督のスタメン起用や、試合中の采配に注目しよう。
また、喜田選手が久々得点を挙げたことにより、これまでF・マリノスでゴールに恵まれていない永戸選手の得点連鎖に期待したい。
とは言え、「誰が出てもF・マリノス」を掲げた我がクラブなら、全ての選手たちがチャレンジャー精神でサガンを打ち破り勝点3を横浜に持ち帰るだろう。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。グランパス戦での引き分けのモヤモヤをこの試合で晴らそう!
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