F・マリノスが持ち前の攻撃力を存分に発揮して、山東泰山の超守備的フォーメーションなどものともせず3-0で完勝。
グループステージ1位で、来年2月からのノックアウトステージ進出を見事決めました。
また、この試合でF・マリノス最後となるケヴィンを、勝利で花道を飾れたことも何よりでした。
ここでは、2023年12月13日(水)に横浜国際総合競技場で行われたACLグループステージ第6節「横浜F・マリノスvs山東泰山戦」レビューを記します。
目次
F・マリノスのスタメン
F・マリノスのスタメンは、大方の予測通り、今季主力として戦ったほぼベストなメンバーで構成されました。
個人的には、ヤン選手のトップ下を待ち望みましたが、その「冒険」は試みられませんでしたね。
とは言え、結果的には3得点に絡む大活躍でチームを勝利に導き、来年のさらなる大爆発を予感させてくれることに。
また、G大阪への復帰が噂される一森選手をはじめ、泣いても笑ってもこのメンバーで戦えるのはこの試合が最後。
ならば、トリコロールを身に纏う選手たちの姿を一人でも多く、少しでも長い時間目に焼き付けておきたいと思ってしまうのであります。
F・マリノス最後の指揮となるマスカット監督についても同様です。
【前半】執念でこじ開けたゴール
攻撃的なイメージの山東泰山でしたが、この試合では極々守備的な5-4-1のフォーメーションを敷いてきました。
なおかつ、執拗なマンツーマンディフェンスでF・マリノスの攻撃の芽を断つ戦術に専念。
さらに、エドゥアルド選手と角田選手をほぼ自由にさせ、余った選手をゴール前に配置する念の入れようです。
それでも、F・マリノスは持ち前の攻撃力を発揮していくつものチャンスを作りましたね。
また、F・マリノス側のスピード感満載な攻撃が相手選手のイエローカードを誘発させもしました。
しかし、いずれのシュートもGKの正面であったり、ラストパスがゴール前の選手に合わなかったりして得点が奪えません。
執念が実を結んだのは、前半終了間際のアディショナルタイムでした。
45+4分エウベル選手Goal!
ヤン選手のスルーパスに反応したエウベル選手が、相手ゴールへと全速力でドリブル。
引き連れたDF2人を振り切り、GKをかわしてゴールへと流し込みます。
待望の先制点がもたらされ、スタジアムは歓喜に包まれたにもかかわらず、エウベル選手は極めて冷静でした。
あと1得点が必要なことを熟知しているため、嬉しがることもなく自らボールを拾い上げてセンターサークルへと急ぎます。
エウベル選手のこの得点が、後半の逆転劇を演出するきっかけとなりましたね。
大きな大きな先制点でした。
【後半】攻撃の手は緩めず勝利へ突き進む
後半になっても、F・マリノスは決して攻撃の手を緩めることなどなく、追加点を奪うべく積極的に攻め上がります。
時折、山東泰山のカウンターを喰らいますが、シュートは精度を欠いて一森選手が脅かされることはほぼありません。
すると、待望の追加点が生まれます。
57分ロペス選手Goal!
喜田選手→ヤン選手と流れるようなパスワークを披露しました。
喜田選手のパスを受けたヤン選手が、タッチライン際から絶妙なクロス。
最後は、その折り返しをロペス選手がワンタッチで流し込みF・マリノスが2-0と引き離します。
61分、山東泰山は、松原選手やヤン選手に手こずっていた左側の選手2名をようやく交代。
それでも、F・マリノスは相手の交代などものともせず3点目を挙げます。
64分ヤン選手Goal!
相手のマンマークを外したエウベル選手が前線へスルーパス。
斜めに走り込んできたヤン選手が、冷静すぎる判断で相手GKに位置を見定め、技ありループで3点目をゲットします。
これでほぼ勝利あり!その後、F・マリノスは宮市選手、西村選手、水沼選手、植中選手、山根選手をピッチへ。
試合はこのまま終了し、F・マリノスは3-0で山東泰山を下して見事トップでノックアウトステージ進出を決めました。
ヤン選手大ブレークの予感
この試合のMVPには、個人的にはヤン選手を推したいと思います。
1ゴール2アシストの目に見える素晴らしい結果はもちろん、ボールに触れる機会が多く幾度ものチャンスに絡みました。
特に、独特な間合いからドリブルで相手を交わすテクニックは、クラブの中でエウベル選手にも負けず劣らず群を抜いています。
また、リーグ戦では数多くのアシストをマーク(本日の2アシスト)。視野の広さもピカイチではないでしょうか。
もし、トップ下でプレーする機会があれば、マルコス選手に匹敵する活躍が期待できます。
今から、来年の大ブレークが楽しみで仕方ありません。
影のMVPは、怪我を押して必死に体を張った角田選手を押しますね。
それと最後に、マスカット監督、2年半F・マリノスに尽力していただき本当にありがとうございました。
今後の活躍を心から期待しています。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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