2022年11月24日(木)、「中林選手の契約満了に伴い、来季の契約を更新しない」と言う、マリノスサポーターにとって寂しいニュースが発表されました。影となり日向となりチームを支え続けた中林選手は、F・マリノスの貴重な宝と言っても過言ではありません。ここでは、マリノスファミリーの一員としていつまでも記憶に留めておくため、中林選手について記していきます。どうぞ最後までお付き合いください。
タイガー・ウッズの「ウッズ」
あの名ゴルファー「タイガー・ウッズ」に似ている(?)ことから「ウッズ」と言う愛称で親しまれ、優しい顔立ちと真面目な性格により選手やサポーターから愛され続けた中林選手。
F・マリノスにおける出場は公式戦1試合のみに留まりましたが、最年長として3年半に渡りGK陣を盛り立て続けてくれました。
そして、2019年の最終戦に急遽出場してチームを優勝に導いたくれたことは、全てのマリノスサポーターの心に刻まれ、3年経った今でも昨日の事のように鮮明に思い出されます。
横浜F・マリノスジュニアユース菅田出身
中林洋次選手は、1986年4月28日、神奈川県横浜市神奈川区出身。
中学生時代には横浜F・マリノスジュニアユース菅田に所属し、飯倉大樹選手とは同期の間柄にあたります。
高校は、サッカーの名門校で知られる市立船橋高校に進学すると、2005年には当時J2リーグに所属するサガン鳥栖に加入。その後、サンフレッチェ広島やファジアーノ岡山で活躍します。
中でも、ファジアーノ岡山時代は2012〜2016年の5年間を過ごし、リーグ戦203試合に出場するなど不動の守護神としてチームに大きく貢献。
2016年にはJ1昇格プレーオフに進出するも決勝戦でC大阪に敗れ、惜しくもJ1昇格を果たす事ができませんでした。
2019年7月には、サンフレチェ広島からの期限付き移籍として横浜F・マリノスに加入。2020年には完全移籍となりました。
運命の一戦に出場
中林選手と言えば、2019年12月7日(土)のJ1リーグ最終節「横浜F・マリノス vs FC東京戦」の出来事を抜きには語れません。
後半22分、マリノスディフェンスの裏に抜け出したFC東京の永井選手を、GK朴一圭選手がペナルティエリア外で倒してしまい一発レッドで退場に。
それにより、急遽ベンチの中林選手が朴選手に代わり出場する事態となりました。
優勝が掛かった大一番。これまでF・マリノスで出場していない中林選手の出場とあって、マリノスサポーターに一抹の不安がよぎります。
しかし、そんなサポーターの心配をよそに、中林選手はこれまでの豊富な経験を存分に生かし、落ち着き払った態度でゴールマウスを死守。
シャットアウトに成功して、F・マリノスを4度目のシーズン優勝に導きました。
あの試合により、マリノスサポーターにとって、どれほど中林選手の存在が頼もしく感じられた事でしょう。
その後、中林選手が公式戦に出場する事はありませんでしたが、彼がサブメンバーにいるだけで安心して試合に集中できた事は言うまでもありません。
今後の活躍に期待
この度、残念ながら中林選手はF・マリノスを退団することとなりました。今後、中林選手がどのような道を歩んで行かれるかはまだ分かりません。
しかし、我々と過ごした横浜F・マリノスでの貴重な経験を糧として、これまで以上に次のステージでも活躍することを心から期待しています。
本当にありがとうございました。
「Thank you ウッズ!」またどこかで!
追伸(2022年12月23日)
中林選手が南葛SCに加入することが正式に発表されました。新天地での活躍を期待しています。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。今後も中林選手の活躍を見守りましょう。
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