V・長崎からDF加藤聖選手が完全移籍〜横浜F・マリノスで才能を開花させろ!〜

F・MARINOS

かねてから欲しかった左SB要員を獲得!

2023年7月24日、V・長崎の加藤聖選手を完全移籍で獲得したことを横浜F・マリノスが正式に発表しました。

加藤選手はU-22の代表選手でもあり、若さと高い技術を兼ね備えていることから両者にとって最適な移籍と言えるでしょう。

ここでは、加藤選手のこれまでの実績や彼の魅力などを大きな期待を込めて紹介いたします。

JFAアカデミー福島出身

加藤選手は2001年9月16日、兵庫県神戸市出身。171cm、64kg。背番号24。

小学生から本格的にサッカーを始め、セレクションを受けてヴィッセル神戸U-12に入団。

しかしながら、練習場へは片道1時間以上要するとのことで、5年生の時に自宅から近い鹿の子台FCに入り直しています。

中学からはサッカーに専念するため県外でプレーしたいと考えていて、親御さんのすすめもあってJFAアカデミー福島へと進みます。

加藤選手がサイドバックになったのは、中学時代であったちょうどこの頃。高校の時にはサイドハーフなどもこなしていたとのこと。

高校2年生では、現在アルビレックス新潟で活躍する三戸舜介選手が1学年下で左サイドハーフを担当したため、加藤選手は右サイドハーフに回ることもあったそうです。

なお、加藤選手のJFAアカデミー福島時代の同期には、現在F・マリノスでプレーする植中朝日選手がいました。

V・長崎時代の成績

2019年9月4日には、その植中選手と共にV・長崎に加入することが正式に発表されています。

加藤選手曰く「僕は勉強が苦手なので(苦笑)何としてでもプロに行きたかった。最初に声をかけてくれた長崎で頑張ろうと決めました」。

2020年

大会名出場数(先発)シュートゴールアシスト警告退場
リーグ戦0
天皇杯0

長崎加入1年目、加藤選手はプロの厚い壁に阻まれ全く試合に出場できませんでした。

特に、守備の面で他の選手と比べて強度が劣っていたと自らを振り返っています。

2021年(2ゴール4アシスト)

大会名出場数(先発)シュートゴールアシスト警告退場
リーグ戦21(13)172400
天皇杯30

2020年終盤の大きな怪我をきっかけに、試合に出場できない分トレーナーと共に体づくりに専念

体が大きくなったことで球際が強くなり、1年目の悔しさもバネにして徐々に出場機会が増えていきます。

2021年3月27日、J2第5節大宮アルディージャ戦に途中出場してプロデビュー

2021年8月25日、J2第24節ツエーゲン金沢戦ではプロ初ゴールをマークしています。

2022年(1ゴール3アシスト)

大会名出場数(先発)シュートゴールアシスト警告退場
リーグ戦35(25)201300
天皇杯0

2022年になると、試合出場数が35試合(先発25試合)とグッと増えています。

出場時間も昨年の1338時間から2258時間へと大きく飛躍。植中選手と共に長崎の中心選手として活躍し、チームの勝利に大きく貢献したのは言うまでもありません。

2023年(0ゴール1アシスト)

大会名出場数(先発)シュートゴールアシスト警告退場
リーグ戦5(1)0100
天皇杯0

2022年シーズン途中に就任したファビオ カレーリ監督2年目となる2023年。

昨年は大きく出場数を伸ばしたものの、2023年シーズンでは、J2リーグ27節終了時点で加藤選手の試合出場数はわずか5試合(先発1試合)にとどまっています。

その要因として、加藤選手は素晴らしい左足のキック精度などを兼ね備えながらも、彼の課題である守備により監督のお眼鏡にかなわなかったと言われています。

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加藤選手の魅力と欠点とは?

過去の動画やサポーターの意見などを参照して、加藤選手の魅力と欠点に迫ってみました。

左足の精度が半端ない

とにかく、左足から繰り出される半端ないキック精度は彼の大きな武器です。

特に、アーリークロスの鋭さと正確さは群を抜いていて、相手の陣形が整う前に繰り出された際には得点の匂いがぷんぷんと漂います。

あえて例えるなら、以前F・マリノスでプレーし、現在はC大阪で活躍する山中亮輔選手とプレースタイルが重ね合わせられそうですね。

フリーキックも蹴れる

やはりキック精度が高いため、加藤選手は多くのコーナーキックを任されています。しかも、左右どちらのコーナーからも正確で鋭いキックを蹴り込んでいます。

時にはフリーキックを蹴ることもあり、そういう面でも山中選手と本当に似ていますね。

積極的な攻撃参加

過去の動画では、加藤選手が積極的に前線へと加わり攻撃参加する場面が何度も見られます。

1対1ではフェイントして相手をはがし、得意の左とは逆の右足でシュートを打つ場面も。

豊富なスタミナ

最も多く試合に出場した2022年シーズンでは、先発した25試合中17試合にフル出場しています。

さらに、90分近くプレーすることも数試合あることから、加藤選手は豊富なスタミナを持ち合わせていると言えそうです。

守備の面で多少の不安が

加藤選手本人も自覚していると思われますが、守備の面では多少不安が残りそうです。

先ほど1対1では相手を剥がすことが上手と記しました。しかし、その反面軽率にプレーしてしまいあっさりボールを奪われたり積極的な守備を避けてしまったりすることも。

技を磨き欠点を克服し勝利に貢献!

加藤選手の魅力を総合すると、高いキック精度や豊富なスタミナなどを兼ね備えていることからF・マリノスにとって打って付けの選手と言えそうです。

元チームメイトである植中選手とのコンビネーションも大いに期待できるでしょう。

まずは自分の持ち味をさらに磨き上げ、試合で存分に発揮してほしいですね。

一方、Fマリノスでレギュラーを獲得するには、加藤選手にとって苦手な守備を克服することが欠かせません。

かつては永戸選手やエドゥアルド選手、さらにはティーラトン選手など、左側を担当する選手に限らずF・マリノスに加入したては、多くの選手がF・マリノスの戦術理解に苦労する様子が見受けられました。

しかし、努力して時間を重ねるごとに徐々にフィットしだし、やがてはそれぞれがレギュラーの座を獲得するに至っています。

年齢が若く高い技術の持ち主の加藤選手なら、努力次第ではF・マリノスの中心選手になることは不可能ではありません。

さらには、永戸選手を脅かすほどの存在になることで選手としての幅が広がり、ひいてはA代表選手や海外プレーヤーとして大いに活躍できると信じます。

「まずは加藤選手、マリノス連覇のためにあなたの力を惜しみなく発揮してください」

茂shigeru
茂shigeru

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