14年ぶりのアウェイC大阪戦での勝利はまたもお預け。家路への長い道のりを肩を落として帰ったのは言うまでもない。しかし、ピッチ上の選手からは勝利にこだわるシーンがそこかしこに見られ、勝利も魔もないことを予感させた。
ここでは、2025年5月11日(日)にヨドコウ桜スタジアムで行われたJ1第16節「C大阪vs横浜F・マリノス」観戦記を記します。
意識の変化
(動画は栗原さん)
コーチとして素晴らしい経歴を持つ監督の影響力はあまりにも強く、そんな彼に守備的な戦術を植え付けられた選手たちの意識を変えるには計り知れない努力を強いられそうだ。
とは言え、これまで散々見せられていた退屈すぎる後方でのパス回しが、この試合ではかなり影を潜めていたことで、キスノーボ新監督による攻撃への意識改革がなされつつある。
相手の陣形が整う前に素早く繰り出される縦パスは、状況を一変させるには効果的であり、さらに攻撃に多くの人数を割くことで、いくつもの得点機を演出できたのは間違いない。
勝利できない焦り
(動画は現地を訪れた小山ちゃん)
しかし、相手の素早いプレスでボールを奪われ、一気にフィニッシュまで持ち込まれて先制点を許した直後は、明らかに選手たちは意気消沈したようで、再び「退屈サッカー」へと逆戻りするシーンも。
それでも、喜田選手がリーダーシップを発揮してチームを鼓舞したことでボール保持の時間が増え、後半には宮市選手の頭で放たれたシュートがネットを揺らし、一旦はアウェイ席が歓喜で沸き立った。
ところが、「勝利できない焦り」は意識するしないにかかわらず選手のプレーに影響を及ぼし、通常ではあり得ないファールでノーゴールとなる。
その後も、松原選手のシュートがポストに嫌われたり、得意な位置にもかかわらず天野選手がとんでもなくFKを外したりして、「勝てない時はそんなもん」と自らを納得させる自分がピッチにいた。
繰り返しやろう
我々は破壊力ある攻撃と鉄壁な守備力を兼ね備えたチームづくりを目指すのだから、一朝一夕では成し遂げられないのは承知の上だ。
とは言え、戦いはとめどなくやってきてじっくり練習に専念することを許してはくれない。
それでも、14年ぶりの勝利は逃したものの手応えは感じられ、変化の兆した見られたことを前向きに捉えたい。
とにかく、諦めることなく繰り返しチャレンジすることが大切だ。
次からはホーム4連戦。
いずれも強い相手との対戦だが波に乗るには絶好の機会と言える。
まずは次の柏戦では勝点3を獲得し、久しぶりに選手たちと勝利を分かち合いたい。

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