可能性感じるも負け癖感が拭えない〜【J1第11節】浦和レッズvs横浜F・マリノス観戦記

リーグ戦

監督交代も結果に結びつける事はできなかった。それでも、選手たちの勝利に対する執念は凄まじく、途中リードを許すも必死に喰らいつく姿が印象的だった。

ここでは、2025年4月20日(日)に埼玉スタジアム2002で行われたJ1第11節「浦和レッズvs横浜F・マリノス」観戦記を記します。

【前半】痛すぎる終了間際の失点

突然の監督解任では、往々にして直後の試合は結果につながる事が多い。

いわゆるショック療法の一つで、負け続きで暗くなりがちなチーム内の雰囲気が、指揮官の電撃交代により一瞬にして一新できる事が期待できるからだ。

とはいえ、F・マリノスのホーランド監督については、彼の就任以来あまりにも成績不振だったり、不可思議な選手起用だったりして、すでにサポーターの間では「解任待望論」が囁かれていた。

そのため、「前触れもなく突如として行われる『電撃』」というにはあまり相応しくはなく、むしろ、遅すぎると捉えるサポーターは少なくないだろう。

案の定、前監督が「攻撃の翼」をもぎ取り続けたことによる影響はとてつもなく大きく、監督交代直後の試合とはいえ、相手に脅威を与えるほどの内容はあまり見られない。

それでも、試合の始まりから中盤にかけてはF・マリノスが主導権を握り、中でも、遠野選手のシュートが枠を捉えたシーンでは、西川選手の好セーブに阻まれなければ十分ネットを揺らすことは可能だった。

その後も、幾度か相手ゴール前へと迫るが、これまでと同じく攻撃の仕方に工夫が感じられず、決定機へと結びつけられないのが残念で仕方ない。

そんな中、負傷による宮市選手の交代は、少なからずその後のプラン変更を余儀なくされた。

最近では、慣れないポジションを一生懸命こなそうとする姿を目の当たりにしていただけに、あまりにも筆舌に尽くしがたい出来事だ。

いずれにしても、宮市選手が大事至らないことを願う。

45+8分 浦和Goal

自分たちの時間帯をモノにできなかったことで、徐々に攻撃が単調になるF・マリノス。

逆に浦和の反撃を浴びるとペナルティエリア前で不用意なファールをおかし、サヴィオ選手のFKで先制点を献上してしまう。

もし、無失点で折り返せれば後半に期待が持てたはずも、終了間際に痛い失点を喫したことで試合の流れを浦和へと委ねる。

【後半】山根選手の初ゴールも実らず

気持ち切り替え、後半に全てをかけて挑むF・マリノスだったが、開始直後のまさかのミスで追加点を与えてしまう。

46分 浦和Goal(2-0)

松原選手のスローインを諏訪間選手がキックミスすると、中途半端に転がるボールを渡邊選手に蹴り込まれリードを広げられる。

松原選手のスローインは、時にトリッキーな事で攻撃の起点となるが、それ故慣れていない選手にとっては難易度が高い。

それにしても、最も自陣ゴール近くにいる味方選手へのスローインはあまりにもリスクが大きすぎた。

しかも、相手はルーキーの諏訪間選手だ。

諏訪間選手自身も「準備できてなかった」と語ったようで、渡邊選手のプレスも相まって起こるべくして起きた事象と言える。

「前半のロスタイム」と「後半開始直後のミス」によるダブルの失点。

まるで、絵に描いたかのような負けパターンで自らを窮地に追い込む。

それでも、この日の選手たちは決して下を向いてはおらず、むしろ開き直ったという印象だった。

59分 山根選手Goal!(2-1)

先ほどスローインから失点を喫したが、山根選手のJ1初ゴールは、松原選手の素早いスローインから生まれる。

ヤン選手のドリブルから植中選手にボールがわたり、最後は植中選手が保持したボールを山根選手が蹴り込み1点差に。

この時には、ペナルティエリア内にはF・マリノスの選手が5~6名入り込み、かつての攻撃サッカーを彷彿とさせる状況が出来上がっていた。

以前はこのようなシーンを何度見かけたことか。

88分 浦和Goal(3-1)

さらに勢いに乗るF・マリノスだが、84分植中選手が決定機を決め切れず、その4分後にCKの流れからボザ選手に頭で決められそのまま終了のホイッスル。

うーん、あそこで決められたら一気に逆転も可能だったね。

監督交代もひとまず勝利はお預け

監督交代による変化を期待してスタジアムに足を運んだが、最後はF・マリノスの執念が浦和のしたたかさを上回る事ができず勝利はお預けとなった。

それにしても、セットプレー絡みと自らのミスによる「失点の仕方」が悪すぎる。

さらに、決定機に決められずに相手に主導権を奪われるなど、自分で自分の足を引っ張る行為はあまりにももったいない。

近頃ではこのような状況を招く事が多く、まるで勝ち方を忘れてしまい、代わりにチーム内に「負け癖」が根付いてしまったかのようだ。

それでも、時間帯によっては可能性を感じられたことは間違いなく、勝利さえ積み重ねられらば自ずと負け癖は払拭できる。

ひとまずは、しばらくリーグから離れることで気持ちが切り替えられそうだ。

できる事なら、アジアチャンピオンを引っさげ横浜に凱旋するのが一番の望みだが、もしできなくても今後につながる経験できるのは選手たちにとって好材料。

キニョーネス選手の長期離脱は痛いが、恐れることなく存分に戦う姿が観れることを期待したい。

茂shigeru
茂shigeru

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