諦めないF・マリノスがまたも勝利を引き寄せる〜【J1第37節】湘南ベルマーレvs横浜F・マリノス観戦記

F・MARINOS

内容と結果が伴った素晴らしい試合でした。

この勝利によって11月のF・マリノスは負けなしの公式5連勝となり、今季はACLEとリーグ戦の2試合を残すのみとなりました。

あとも全て勝利して、良い雰囲気のままシーズンを終了したいですね。

ここでは、2024年11月30日(土)にレモンガススタジアム平塚で行われたJ1第37節「湘南ベルマーレvs横浜F・マリノス戦」観戦記を記します。

F・マリノスのスタメン

先日のACLE浦項戦から10名の入れ替えです。

それでも、全く見劣りしないところが、F・マリノスの選手層の厚さを物語っているのではないでしょうか。

唯一連戦だったのはロペス選手であり、しかもキャプテンマークを巻いての出

今季はF・マリノス伝統の10番を背負い、2年連続得点王もほぼ確実であることもあって、彼がキャプテンを務めることに全く違和感が感じられません

トップ下には、出場停止の西村選手に代わり植中選手、ボランチの一角にはジャン選手が入り、右SBには榊原選手が起用されました。

【前半】主導権握るも決めきれず

ホイッスルが吹かれた後も、10名チェンジによるギクシャク感は全く感じられませんでした。

むしろ、普段は控えに回ることが多い選手たちが先発の機会を得たことで、ピッチ上はフレッシュさ躍動感に満ちていた印象です。

いつもは、一方的にハイラインの裏を狙われることが多いF・マリノスですが、この試合ではお互いが相手の背後を狙い合う展開が繰り広げられます。

そして、のような目まぐるしい展開の中、最初にチャンスを掴んだのはF・マリノスでした。

スルーパスに抜け出した宮市選手のクロスを、ロペス選手との連携から植中選手がシュートを放つも、ボールはクロスバーを超えてしまいます。

その後も、再び植中選手にシュートチャンスが訪れたり、井上選手が相手GKと1対1の場面に遭遇したりするもネットを揺らすことができません。

もし、この時間帯でひとつでも決められていたなら、試合の流れは大きくF・マリノス側に傾いていたに違いありません。

やはり、決める時に決めないと、その後にやられるのはサッカーの常ですね。

27分 湘南Goal(1-0)

相手CKから、最後は鈴木章斗選手に決められ湘南に先制点を許します

その後も、素早く攻守が入れ替わる展開が続くも、両者とも得点は奪えず1-0のまま前半を折り返しました。

【後半】終了間際の逆転劇

両チームとも後半最初からの選手交代はありません。

先制点を奪って攻勢を強める湘南に対し、F・マリノス側の得点に対する意欲は加速度的に増している印象です。

そして、あとは決めるだけという状況の中、得点王を狙うキャプテン・ロペス選手が待望の同点弾を叩き込みます。

57分 ロペス選手Goal!(1-1)

畠中のロングフィードを右の井上選手がクロスすると、ゴール前に猛然とダッシュしてきたロペス選手がダイレクトで決めてF・マリノスが同点に追いつきました。

このゴールにてロペス選手は24ゴール目となり、2位のセアラ選手を引き離しにかかります。

57分 宮市選手→ヤン選手

ロペス選手のゴールをアシストした宮市選手がヤン選手と交代です。

この日久しぶりにスタメン入りした宮市選手

特に、前半には何度もサイドを駆け上がってチャンスメイクするなど、自らの役目を全うしたのではないでしょうか。

唯一、ゴールに結び付かなかったのが心残りです。

その宮市選手に代わるヤン選手のビッグチャンスが防がれた直後、F・マリノスは再び湘南にリードを許します。

67分 湘南Goal(2-1)

上福元選手のロングフィードに反応した途中出場の福田選手に決められ2-1に。

その後、福田選手のシュートでまたもネットを揺らされますが、オフサイドの判定でことなきを得ました。

湘南の攻撃が素晴らしいことには間違いありませんが、立て続けにネットを揺らされたことで、またも今季のF・マリノスの弱点が露呈してしまいました。

73分 ジャン選手→山村選手、植中選手→水沼選手、井上選手→エウベル選手

試合の流れを変えるため、F・マリノスは一気に3枚替えです。

81分 榊原選手→山根選手

畑選手を中心に何度もサイドを狙われ、慣れないポジションの榊原選手にとっては、再三に渡り厳しい状況を強いられたのではないでしょうか。

それでも、よくボールには絡んでいてチーム勝利のために必死に躍動していた印象です。

その後も湘南ペースで試合が進行する中、F・マリノスは交代選手たちのコンビネーションからゴールが生まれます。

89分 天野選手Goal!(2-2)

山根選手→ヤン選手→水沼選手とボールが繋がれ、水沼選手のクロスを湘南側がクリアすると、それに反応した加藤聖選手がシュート。

一度はGKに防がれますが、ルーズボールに詰めてきた天野選手が押し込んでF・マリノスが追いつきます

天野選手のゴールに対する貪欲さが、自らをゴール前へと突き動かしましたね。

その後、湘南が決めきれない中、F・マリノスが素晴らしい決勝ゴールを演出します。

90+4分 ヤン選手Goal!(2-3)

相手のパスミスをロペス選手が回収すると、最後はヤン選手が確実に決めてF・マリノスが本日初めてのリード。

そして、試合はこのまま終了し、またも終了間際の劇的ゴールによりF・マリノスが逆転勝利を収めることができました。

この勝利でF・マリノスは公式5連勝を飾るとともに、ロペス選手はゴールを決めて得点王にまた一歩近づましたね。

劇的勝利も来季に向け課題は克服したい

湘南戦の勝利により、F・マリノスの11月は公式戦負け知らずの5連勝となりました。

最後まで諦めないのは、強いF・マリノスの真骨頂でもあります。

また、ロペス選手はJ1リーグ戦200試合出場を飾り、2年連続得点王に突き進むなど、リーグ終盤を迎えてF・マリノスらしさが全開です。

しかしながら、本日を含めてリーグ戦では多くの失点を喫するなど、相変わらず守備に対する甘さが気になります。

来季以降F・マリノスがリーグ制覇するには、より多くの得点を重ねることはもちろん、守備の面でも得点を許さないことが必須です。

次のACLEの戦いに続き、最終名古屋戦では是非ともクリーンシートを達成し、来季に向けて良い感触を取り戻したいですね。

茂shigeru
茂shigeru

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