ついにJリーグにも「秋春制」導入が決定しました。
これにより、ヨーロッパ主要リーグとの移籍がスムーズになったり、選手のパフォーマンスが向上したりなど、様々なメリットが享受されることが期待できます。
一方、雪国クラブの試合運営、JFLや高校・大学リーグとの関係性などの問題も残されています。
ぜひとも、Jリーグにはそれらの問題を一つひとつクリアにして、秋春制を成功に導いていただきたいものです。
また、2024シーズンから大幅に変わるルヴァンカップについても触れておきます。
目次
2026年に導入される「秋春制」
あっという間に話が進んだ印象です(ある意味Jリーグ側が強引に進めた?)。
いざ決定したのであれば、あとは様々な課題を克服しつつスムーズに移行できることを願うばかりです。
過密日程は避けられない
公式からの発表によると、移行後の主な日程は以下の通り
これまでは代表ウイークなどがあったとは言え、開催期間は9ヶ月半間(2月3週〜12月2週)ほどでした。
秋春制移行後は、実質的な開催期間は約8ヶ月間に縮まります。
おそらく、移行後には平日開催が増えるため、各クラブには過密日程を乗り越えられる選手層が必要になりそうです。
資金力がある神戸や浦和などにはやや有利に働くかもしれません。
一方、ご存知の通り我がF・マリノスは決して資金力が豊富ではありません。
クラブには、可能性を秘めた選手を効果的に獲得できる「確かなスカウトの目利き」が、これまで以上に求められそうです。
「安く買って大きく育てる」
手前味噌ではありますが、F・マリノスには素晴らしいクラブ環境整えられています。
なおかつ、クラブ愛に満ちた最高の雰囲気に包まれているので、そういったことは十分可能だと信じています。
8月開催は厳しい?
名目は「秋春制」ですが、8月は決して秋ではありませんね 笑
近頃の夏の暑さからすると、8月の試合は選手にとって過酷極まりありません。
しかし、これまではシーズン途中の8月であり、移行後は開幕直後の8月となるので、同じ8月でも選手のコンディションが異なります。
できれば8月開催は避けていただきたいですが、暑さによる選手の負担は軽減されると思われます。
雪国のクラブ事情は考慮が必要
秋春制に異議を唱えたクラブにとって、今度の決定はどの様に受け取られたのでしょうか。
もし、ウインターブレークが計画通りなら、これまでのシーズンオフ期間(12月上旬〜2月下旬)とあまり変化がないため、雪による大幅な支障は避けられることになります。
また、実用的かどうかは不明ですが、エアドーム建設などの雪国対策も進められています。
引き続き、雪国のクラブが不利にならないようきめ細かな対策は進めていただきたい。
それにしても、ウインターブレークはシーズンオフよりも長い期間が設定されているのですね。
優勝争いをしたり降格争いを抜け出したりすためには、シーズン終盤前のこの大切な期間をいかに有意義に過ごすかが各クラブには問われそうです。
ルヴァンカップ大会方式変更
これまではほぼJ1クラブだけで争っていましたが、2024シーズンよりJ1〜J3までの全60クラブが参加する大きな大会へと変貌を遂げます。
J2・J3クラブにとっては、自らのクラブや選手たちをアピールできるやりがいある大会になりそうですね。
大会は「1stラウンド」「プレーオフラウンド」「プライムラウンド」の3つのラウンドからなり、ACL組は過密日程が考慮されてプライムラウンドからの参加となります。
ルヴァンカップと言えば若手の登竜門的な大会で、あまりリーグ戦に出場できない選手たちが自らの力を存分に発揮する姿を見るのが楽しみでした。
しかし、プライムラウンドからの出場だと勝利することが強く求められるため、若手などの出場機会が奪われないか気がかりです。
チームの底上げにはより多くの選手の試合経験が欠かせません。それぞれのクラブによる運営方法の腕の見せ所です。
未来へと向かうJリーグ
Jリーグは大きな変革期を迎えています。
野々村チェアマンは就任以来積極的にマスコミなどに登場し、Jリーグをアピールしたり、リーグを良くする様々な取り組みを試みたりしています。
しかし、全てが順調に進むとは限りません。
その際にサポーターは異議を唱えたり、意見を申し上げたりすることもあるでしょう。
何故なら、Jリーグをこよなく愛しているのはもちろん、ヨーロッパ主要リーグに匹敵する「力のあるリーグ」になることを心から願っていますから。
実際、今回の秋春制以降について、SNS上では賛否両論が飛び交っています。
変革を進める上で不具合が生じた際には、速やかに対処するフットワークの軽さもリーグには必要ですね。
今後も「未来へと向かうJリーグ」を、時には暖かく、時には厳しい目で見守っていきたいと思います。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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