長い中断期間を経てようやくリーグ再開。降格圏脱出の兆しが見えてきた横浜F・マリノスの次の相手は、現在16位に位置する東京ヴェルディ。
2003年以来の勝利を目指す
そもそも、東京VはJ2生活が長かったため、お互いが相まみえる機会があまりにも少なかったので致し方ない。
それにしても、F・マリノスが味スタで東京Vに勝利したのが、2003年を最後に12年間遠ざかっていることに軽い衝撃を覚えた。
当時、私自身も競技場に足を運んでいるのだろうが、すっかり記憶の彼方へと葬り去られている。
12年と言えば、干支が一回りしたり、小学生に入学した子供が高校を卒業したりするほど、とてつも長い年月を要するのだから無理もない。
ちなみに、2003年のスコアは0-3で、久保竜彦選手、清水範久の2ゴールによる勝利だった。
そう、岡田武史氏が監督を務めて3連続ステージ優勝を成し遂げた、F・マリノスがとてつも無く強い頃だ。

固い守備とセットプレー
東京Vと言えば固い守備が定評であり、実際、下位に位置するクラブの中では「24」失点と少ない。
首位の神戸が「22」であり、我がF・マリノスが「32」であるから、東京Vの守備力の良さがうかがわれる。
一方、得点数も「15」ととびきり少なく、最も少ない横浜FCの「14」に次いでいる。
ざっくりした分析ではあるが、固い守備から、少ないチャンスを活かして得点するのが東京Vのやり方だ。
中でも、F・マリノスにとって弱点である「セットプレー」からの得点数が、15ゴール中「6」と最も多いのも大きな特徴と言える。
記憶に新しい今期ホームでの試合でも、少ないながらチャンスは作るものの、最後までネットを揺らすことができなかった。


牙城を崩す
それでも、綱島悠斗選手のロイヤル アントワープFC移籍は、東京Vとって大きな痛手ではないだろうか。
デュエル勝利数「68」はリーグ5位と優れていて、ゴール数「3」はチーム内トップランキングに位置する、まさに攻守の要的存在だ。
さらには、木村勇大選手が名古屋へ、翁長選手が長崎に移籍した。
彼らの穴を埋めるように、秋田から井上竜太選手、水戸から寺沼星文選手を獲得してはいるが、東京Vでの実力は未知数である。


F・マリノスとしては、苦手なセットプレーを克服し、相手のカウンターこそケアできれば十分付け入る隙はある。
補強は一段落し、大方怪我人も復帰していて、我がクラブの戦力は今期最高の充実ぶりと言っても間違いない。
ならば、かつてのような強いF・マリノスのように東京Vの牙城を崩し、12年ぶりのアウェイ味スタ東京V戦を勝利で飾りたい。
ひとまず、降格圏脱出するためにも。

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