今日こそ勝利できるかと思っていましたが、終了間際の失点はあまりにも痛すぎました。
これで1勝1分1敗となったF・マリノス。
リーグステージを突破するには、今後はより多くの勝点3獲得が求められそうです。
ここでは、2024年10月22日(火)に済南オリンピック・スポーツセンター・スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグエリート リーグステージ MD3「山東泰山vs横浜F・マリノス」観戦記を記します。
目次
F・マリノスのスタメン
ボランチの一角には、小池龍太選手が起用されました。
先日のルヴァンカップ・アウェイ名古屋戦でもこのオプションが採用されていますね。
怪我で不在の喜田選手に代わり、新たにキャプテンシーを発揮できる存在として、小池選手がこの位置で使われているのでしょうか。
また、次の天皇杯準決勝を見据えてか、エウベル選手と西村選手は今回の遠征には帯同していないとのこと。
代わって、左ウイングには井上選手、トップ下には植中選手が名を連ねました。
【前半】終了間際に失点
大半の時間を支配したのはF・マリノスの方でした。
しかし、5バックで守る山東のDFラインをこじ開けるのは簡単ではありません。
それでも、エドゥアルド選手を標的とした、再三にわたるヤン選手のCKでは得点の予感が感じられていました。
43分 山東Goal(1-0)
途中、井上選手や植中選手がチャンスを迎えるも得点が奪えず、やはり、チャンスをモノにできないと、その後は往々にして相手にゴールを許しがちですね。
前半終了間際の43分、自陣ゴール前でボールを回されると、最後はクリサン選手に決められ山東にゴールを許してしまいます。
【後半】勝点3→1へ
後半最初からの選手交代はありません。
先制した山東、得点を許したF・マリノス。お互い状況は異なりますが、次の得点を挙げるために攻め合う展開が繰り広げられます。
そして、いずれもあと一歩のところまでいくものの相手ゴールを割ることができません。
そのような緊迫した状況で次の得点に至ったのは、前半からCKでチャンスを演出していたF・マリノスの方でした。
54分 ロペス選手Goal!(1-1)
ヤン選手のCKをニアでエドゥアルド選手がコースを変えると、最後はロペス選手が頭で押し込みF・マリノスが同点に追いつきます。
67分 植中選手→天野選手、井上選手→宮市選手
67分には、植中選手に代わり天野選手がトップ下、井上選手に代わり宮市選手が左ウイングに入ります。
この2名が入ったことで、明らかにF・マリノスの攻撃が活性化されましたね。
天野選手については、積極的に前線へと飛び出して、ゴールまであと少しというシーンなどを演出しました。
宮市選手については、持ち前のスピードを存分に活かしてサイドを駆け上がり、相手を脅かすようなセンタリングを供給していました。
77分 加藤聖選手→松原選手、小池龍太選手→渡辺選手
87分 ヤン選手Goal!(1-2)
宮市選手のドリブルから、左SBにポジションを変えた加藤蓮選手へとボールがつながると、最後はヤン選手が左足ダイレクトで流し込んでF・マリノスが勝ち越しに成功します。
90+2分 山東Goal(2-2)
しかしながら、F・マリノスのリードは束の間でした。
一旦は飯倉選手が防いだかに思われましたが、最後はジョン ジョン選手に頭で押し込めらて同点ゴールを許してしまいます。
90+2分 ヤン選手→水沼選手
その後、水沼選手が投入されるも時すでに遅く、F・マリノスは2-2で引き分けて貴重な勝点「2」を失う形となってしまいました。
良くも悪くもF・マリノスらしい
リーグでは相手の研究が進み、近頃では持ち味が発揮しきれないF・マリノス。
一方ACLでは、CKや得意なパス回しから得点するなど、それなりにF・マリノスらしいサッカーが展開できた印象です。
しかし、終了間際に得点を許すあたりは、勝ちきれない今のF・マリノスを象徴していますね。
ポステコグルー監督時代と比較するのは酷かもしれませんが、その当時は「ポステコ病」という言葉がF・マリノスサポーターの間で流れました。
つまりは、その時にF・マリノスのサッカーを堪能したマリサポが、F・マリノスのアタッキングフットボールに存分に魅了され、それ以外の試合が物足りなさすぎると感じたことからそのように例えられていました。
しかし、残念ながら、昨日の試合も含め今のF・マリノスからは、その当時の面影はあまり感じられません。
あの頃は、最終ラインに絶対的DFチアゴ選手がいたり、中盤には元気印の岩田選手がいたり、前線にはエンターティナー・マルコス選手や中川選手がいたりしてタレントが豊富でした。
またいつの日か、あの時のような「スペクタクルなサッカー」が展開される日が来るのでしょうか。
この試合で勝点「2」を失ったことが、今後どう影響を及ぼすかわかりません。
それでも、ひとまずはアウェイで勝ち点を重ねられたことを前向きに捉えるしかありませんね。
次節は、2勝1分で好調なブリーラム・ユナイテッドとの戦いがホーム日産で行われます。
ティーラトン選手との再会もあることですし、強いF・マリノスを見せつけて勝点「3」獲得を目指しましょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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