ルヴァンカップ最終節となる次の鳥栖戦。週末開催であるため主力選手出場の可能性があるが、今後のF・マリノスの戦力アップのためには新戦力の活躍が欠かせない。ここでは、2023年6月18日(日)にニッパツ三ツ沢球技場で行われるルヴァンカップGS第6節「横浜F・マリノスvsサガン鳥栖戦」のプレビューを記します。
F・マリノスこれまでの戦いぶり
GS5節終了時点で、4勝1敗・勝点12でAグループ首位を維持するF・マリノス。第5節アウェイ札幌戦は接戦の末3-2で敗れはしたものの、第4節までを全勝で駆け抜けて早々とGS突破を決めている。
中でも、第2節アウェイ鳥栖戦では、長崎から移籍の植中選手と、出場機会から遠ざかっていた吉尾選手のゴールにより0-2で勝利。
途中出場の2人が本来持つ力を存分にアピールできたとともに、サポーターにとってはルヴァンカップならではの醍醐味が満喫できた試合となった。
そのほか、新加入のMF木村選手やFW村上選手、F・マリノスに復帰したFW榊原選手といった、リーグ戦では出場機会が得られていない選手たちが躍動する姿を目の当たりにできたのが嬉しい。
リーグ戦では控えに甘んじていたヤン マテウス選手が、ルヴァンカップでの活躍を機にリーグ戦スタメンを勝ち取り、その後大活躍しているのはご存知の通り。
また、第3節ホーム札幌戦では、GK飯倉選手がF・マリノス復帰後初のスタメン入り。多少緊張しながらも、F・マリノスのユニフォームを着てプレイできる嬉しさが表情に溢れていたのは、見ている側も思わず笑顔になった。
さらに、第5節アウェイ札幌戦では、宮市選手が長いリハビリ生活を経て元気な姿を披露。全盛期と変わらぬキレキレのドリブルで、スタジアムに駆けつけたサポーターを大いに沸かせた。
F・マリノス注目したい選手
これまでを振り返ると、今シーズンのルヴァンカップは様々な見どころに溢れていたと実感する。すでにPS進出を決めてはいるものの、果たして第6節では何が起きるのか楽しみで仕方ない。
まずは、次の鳥栖戦に勝利しGSを首位で締め括れるかが見どころだ。仮にF・マリノスが鳥栖に引き分けか敗れ、札幌が勝利すれば首位が入れ替わる。それだけは、リーグ戦チャンピオンとしてのプライドが許さない。
そのためにも主力選手はもとより、これまでのルヴァンカップ戦同様新戦力の試合に賭ける意気込みと目に見える結果に期待したい。
まずは、今年関東学院大学から加入したFW村上選手。これまでリーグ戦出場こそないが、ルヴァンカップ3試合、天皇杯1試合に出場しキレのある動きを見せている。
ルヴァンカップ第3節ホーム札幌戦では、シュートをクロスバーに当てるなどあと一歩のところでゴールを逃し、次の鳥栖戦ではプロ初ゴールが見られるかもしれない。
また、アンデルソン ロペス選手に次ぐFWとして植中選手にも期待を寄せたい。植中選手もリーグ戦では出場機会は得られてはいないが、FUJIFILM SUPER CUPとルヴァンカップ3試合に出場。
前述したように、アウェイ鳥栖戦ではF・マリノス移籍後初ゴールをマークするなど、その他の試合でも献身的プレーでチームに貢献している。
そのほか、天皇杯2回戦において、技ありゴールでチームの勝利に貢献した井上選手の変貌を目の当たりにしたい。
リーグ戦につながる内容で勝利を!
ルヴァンカップ第6節は、これまでのGSとは異なり週末開催となるため主力選手の出場もあり得る。前半戦折り返しの試合でもあるので、まずはスッキリ勝利して、主力選手たちにとっては気持ちよく後半戦を迎えてもらいたい。
一方、リーグ戦出場機会にあまり恵まれない選手たちにとっては、結果を出せばリーグ戦出場につながる可能性のある大切な一戦。いずれにしても、消化試合では終わらない熱い戦いが繰り広げられそうだ。
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