さあ、F・マリノスにとってのリーグ戦再開だ。約2週間のお休みで「F・マリノス不足」に陥っている方も多くいるのではないだろうか。とにかく、目の前の1勝に向けて全開でリスタートしたい。
ここでは。2025年5月11日(日)にヨドコウ桜スタジアムで行われるJ1第16節「C大阪vs横浜F・マリノス戦」プレビューを記します
勝利すれば14年ぶり
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」とは、古から伝わる中国・孫文の言葉だ。
戦う際には己をわきまえ、敵を力量や戦法などをしっかり知れば、何度戦っても勝利できることを意味する。
もしこの言葉が真実であるなら、F・マリノスはアウェイ・C大阪戦においてあまりにも勉強不足と言える。
何せ、しばらく勝利から見放されているから…。
とは言え、チーム同士の相性の良し悪しや、スタジアムとの相性の良し悪しは、サッカーでは往々にしてありがちだから、過去のクラブをバッサリ切り捨てることはできない。
昨年は、2度リードをするもことごとくレオ セアラ選手のゴールで追いつかれ、あと一歩のところで勝利を逃した。
現地で生観戦していた私としては、思い出すだけでも悔しさが込み上げる。
最後にF・マリノスがアウェイ・C大阪戦で勝利したのが2011年6月11日だから、もし今季勝利すれば14年ぶりとなる。
厳しいクラブ状況にもかかわらず苦手な対戦となるが、是非とも勝利して勝点3を横浜に持ち帰りたい。
マリノス化したC大阪!?
先ほどの「彼を知り己を知れば百戦殆からず」に基づき、まずは今季のC大阪について少しばかり考察してみると、今季は驚くほどチームカラーが一新されたイメージだ。
2019年、F・マリノスをリーグ優勝に導いた立役者の一人であるアーサー パパス氏が監督に就任すると、一気にアタッキングホットボールへと舵を切った。
開幕の大阪ダービーでは、流れるようなパスワークと多くの運動量で相手を翻弄して圧倒的勝利を収めている。
実際、このことは最新データにも表れていて、
・1試合平均走行距離…123Km(リーグ1位・昨年9位)
・1試合平均パス数…563.9回(リーグ2位・昨年7位)
・平均ボール支配率…54%(リーグ3位・昨年6位)
さらに、得点数はトップの鹿島の24点に次いで23点と多い。
一方、失点数は最も多い名古屋に次いで22点多く、F・マリノスがそうであったように、いわゆるアタッキングフットボール当初ではありがちと言えそうだ。


どうするキスノーボ監督?
むしろ、どういう手を打つのかが読みにくいのは、C大阪ではなくF・マリノスの方だ。
ホーランド氏からキスノーボ氏へ監督がバトンタッチされたばかりである。
就任の際に新監督は「私の目標は、魅力的で競争力のあるサッカーをするだけではなく、皆さんが大切にしている価値観を体現できるチームを育むことです」とコメントしている。
彼の言う「魅力的で競争力のあるサッカー」と「皆さんが大切にしている価値観」が意味するものは分かりかねるが、もし、西野SDがコメントする「魅力的なアタッキングフットボールを展開していく」ことと一致するなら私的には大歓迎だ。

とは言え、攻守のバランスが崩れ切った現状では、一長一短に成し遂げることは不可能だろう。
当日、箱を開けてみなければ、何が飛び出すやら想像がつかない。
まあ、私はそれを楽しみにスタジアムに足を運ぶつもりだ。
ちなみに、こぼれ話的な内容で恐縮だが、以下の記事によればF・マリノスの5月は比較的勝率が良いらしい。
2004年〜2024年のデータによると、全クラブ中4位の勝率をマークしているようだ。
過去は過去と片付けてしまえばそれまでだが、「お守り的要素」として心に留めておいても良いかも知れない。
さらに、天敵が鹿島に移籍したのもF・マリノスにとって追い風だ。


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