手探りで掴んだ初白星〜【ACL LS MD7】横浜F・マリノスvs上海申花戦観戦記

ACL

期待と不安に胸躍らせて臨んだ今期最初の試合。ホーランド率いる横浜F・マリノスは、上海申花に1-0で勝利して見事初陣を勝利で飾ることができました。ここでは、2025年2月12日(水)に横浜国際総合競技場で行われたACLリーグステージ第7戦「横浜F・マリノスvs上海申花戦」観戦記を記します。

F・マリノスのスタメン

今期のF・マリノスは主力選手の多くが移籍したにもかかわらず、スタメンは昨年から引き続き在籍する選手の多くで占められました。

怪我やルール上などにより出場できない新戦力があったとはいえ、それでも全く見劣りしないのが今期のF・マリノスの選手層の厚さを物語ります。

新加入選手はコロンビア人のジェイソン キニョーネス選手と、2019年の優勝メンバーの一人である朴一圭選手。

ジェイソン選手は対人能力の強さやプレースピード、朴選手については念願のACL出場に賭ける意気込みに大いに注目です。

【前半】ピンチを凌ぎヤン選手先制点

長らく4バックシステムに見慣れていましたので、3名の選手がディフェンスラインを構成する光景がとても新鮮に感じられました。

いよいよ、2025年の新しい物語が始まったことを強烈に実感させワクワクが止まりません。

先日、F・マリノスとシステムを同じくする広島の試合をテレビで観戦した際には、広島の強さを存分に見ることができました。

そこかしこで神戸らしさを封じることに成功し、やはり、スキッペ体制4年目ともなると戦術成熟度は頂点近くに達しているようです。

一方、F・マリノスの新戦術修練度はキャンプを経てどれほどかと興味津々でしたが、試合の入りは相手に一方的に押される展開が続き、広島のそれとはあまりにもほど遠いと感じざるを得ません。

監督就任4年目と1年目との比較はあまりにも酷であるのは重々承知ですが、タイトル獲得を目指す以上、広島の上を行くことを願うのはサポーターとしての親心だとお察しください。

それでも、高い反射神経を存分に発揮した朴選手好セーブになどにより得点を許さないシーンは見どころ十分でした。

35歳になっても朴選手のセービング力は全く衰えを知らず、先述した通りこの試合に賭ける意気込みの高さを感じさせます。

序盤にあたふた感を感じさせましたが、先制点を挙げたのはピンチを凌いだF・マリノスでした。

20分 ヤン選手Goal!

相手ゴール付近での永戸選手、ロペス選手、ヤン選手との細かいパス回しによるコンビネーションは素晴らしく、新システムによってロペス選手とヤン選手の距離感が近くなった効果がさっそく発揮されました。

ヤン選手のカーブがかかった左足のシュートは、相手ディフェンダーとGKを縫うようにしてゴールネットを揺らします。

その後は、先制点を挙げて落ち着きを取り戻したのか、ボールを保持できる時間帯が多くなりました。

44分 喜田選手→渡辺選手

気がかりなこととして、喜田選手が途中交代せざるを得ない事態が発生しました。

どうやら、ハムストリングの違和感らしく、重大でないことを祈るばかりです。

ジャン選手の躍動

私がひときわ目を引いたのが、ボランチを担当するジャン選手のプレーぶりでした。

華麗にボールをさばいたり、相手のチャンスの目を摘んだりする様子はまさに水を得た魚の如く躍動感に満ち溢れ、今後のスタメン候補へ大きな一歩を踏み出したと言えるのではないでしょうか。

【後半】決めろ朝日

後半、生き残りを賭ける上海申花がギアを上げますが、決定機を作れたのはF・マリノスの方でした。

中でも、この日シャドーに位置した植中選手が2度の決定機を迎えますが、それらを逃したのが残念で仕方ありません。

特に、井上選手からのクロスをヘディングシュートする際には、あまりにも良いボールが供給されたことで余計な力が入ってしまった感じです。

F・マリノスのエースにのし上がるなら確実に決めてほしいシーンであり、彼ならそれができると確信します。

なにせ、植中朝日は最強なのだから

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その井上選手は、今期勝利する上でキーになる予感が漂います。

昨年までは、大外に位置するヤン選手が多くのチャンスを演じましたが、ヤン選手がシャドーに変わることで、井上選手には昨年までのヤン選手の役割が求められます。

同じ位置で井上選手とポジション争いをする宮市選手のプレーも早く見てみたいですね。

結局、試合は1-0のまま終了し、F・マリノスがリーグステージ首位を維持することに成功しました。

新システムの感想は?

昨年の失点数があまりにも多すぎたため、まずは守備ありきの戦術というイメージです。

ボールを保持される際に、F・マリノスは5-3-2のシステムで構えることで相手に極力スペースを与えません。

昨年までは両サイドバックの裏を突かれてピンチを招くことが多くありましたが、今期はそれもあまり見られないでしょう。

一方、攻撃の際には、昨年までのようなリスクをおかしてでもゴール前に迫るシーンが比較的影を潜め、迫力に欠けてしまいどこか物足りなさが残ります。

それでも、両ウイングバックがもっと積極的に攻撃参加してシャドーとの関係が成熟できたり、シャドーとトップとの連携が深まったり、さらに、状況に応じてセンターバックの一角が前線に顔を出せたりできれば、得点力が格段にアップできることが期待できます。

それに加えて、ロペス選手のやや孤立感が気になります。

アシストはできたものの良い方でのシュートまでは至らず、TMでも得点が奪えていません。

まあ、攻撃の形ができてくれば問題ないのでしょうが、早くファーストゴールが見たいですね。

ロペス選手は文句なく最強なのですから。

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今期はまだ始まったばかり、とは言え試合は待ってくれません。

試行錯誤しながら、一つずつ確実に勝利を積み重ねることが求められます。

茂shigeru
茂shigeru

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