序盤のピンチ跳ねのけ大量6点をゲット!〜【ルヴァンカップ準々決勝第1戦】横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌観戦記

F・MARINOS

素晴らしいゴールラッシュでした。

ブラジル人カルテットなどの主力がメンバー外となる中、普段控えに甘んじることが多い選手たちが存分に躍動して大きな勝利を掴みました。

ここでは、2024年9月4日(水)にニッパツ三ツ沢球技場で行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦「横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌戦」観戦記を記します。

F・マリノスのスタメン

2024年は、「戦術の幅の拡大」「育成や経験」を目的に、試験的に登録人数が20名に拡大されました。

プライムステージから出場のクラブにとっては、試合数が限られたり、一戦必勝の意味合いがより強くなったりします。

そのため、どの選手がメンバーに名前を連ねるのかが大きな注目の的でした。

昨年には、リーグ戦ではエウベル選手の控えに回ることが多かったヤン選手が、ルヴァンカップスタメン入りを機に一気にブレイクしました。

果たして、今季はどの選手が頭角を表すのでしょうか。

ハッチンソン監督は、井上選手、宮市選手、加藤聖選手、植え中選手といった、リーグ戦では出場時間が限られ気味な選手を先発に起用してきました。

控えには、神戸から育成型期限付き移籍の本間選手や、ユース所属の浅田選手がメンバー入りです。

【前半】凌いだ先の先制

序盤は圧倒的にゲームを札幌に支配されていました

攻撃では、札幌得意のマンツーマンディフェンスにはめられ、F・マリノスらしいテンポある形が作れません。

一方、守備の面では高い位置でボールを奪われたり、サイドを支配されたりして何度も決定機を作られます。

それでも、相手の決定力不足やオフサイドによるノーゴール、飯倉選手のナイスセーブなどで札幌に得点を許しません。

すると、札幌の攻撃を凌いだ前半30分、これまでの流れを大きく変える先制点がF・マリノスに生まれます。

30分 植中選手Goal!

中盤でボールを奪うと、ボールを受けた宮市選手がサイドを駆け上がりクロスを供給。

相手のクリアミスをゴール前に詰めた植中選手が右足のボレーで合わせ、F・マリノスが1-0と先制します。

苦しい状況下でのゴールだっただけに、F・マリノスにとって貴重な1点となりました。

さらに、その6分後、再び植中選手が得点をもたらします。

36分 植中選手Goal!

再び宮市選手の仕掛けから植中選手にボールが渡ると、狙い澄ましたようなコントロールショットでゴール右隅に突き刺し、F・マリノスが2-0とリードを広げることに。

序盤の勢いとは裏腹に、2失点した札幌の悲劇はまだ止むことがありません。

植中選手が相手ディフェンス裏に抜け出すと、札幌・荒野選手がたまらず背後から倒してしまい一発レッドで退場。

札幌は前半にして数的不利を強いられることとなります。

もし、序盤のピンチで札幌にゴールを奪われていたのなら、おそらくF・マリノスがリードできる展開にはならなかったに違いありません。

決めるべきシーンで決めきれなかった札幌にとって、非常に悔いの残る前半だったのではないでしょうか。

一方、F・マリノスにとっては、しっかり守りきれたことで自らに流れを呼び込むことができました。

【後半】ゴールが止まらない!

2点リードの後半頭から、早速ハッチンソン監督は新たな選手を投入します。

46分 飯倉選手→寺門選手、小池龍太選手→加藤蓮選手

前半ファインセーブ連発の飯倉選手に代わり、この日J1デビューとなる寺門選手を。

また、天皇杯・長崎戦で復帰した小池龍太選手に代わり、加藤蓮選手をピッチへと送り出します。

56分 渡邊選手→上島選手、宮市選手→水沼選手

さらに、上島選手水沼選手へと早めにカードを切って、攻守両面で手を緩めることがありません。

59分 オウンゴール!

すると、その3分後には、加藤聖選手のグラウンダーによるセンタリングが相手選手のオウンゴールを誘い、F・マリノスが3-0とリードを広げます。

序盤は、明らかに札幌のマンツーマンディフェンスに手を焼いたF・マリノス。

前半早々に数的有利になったことで逆に相手のやり方を封じ込め、自らが志すサッカーがやりやすい状況を作り上げていました。

63分 天野選手Goal!

井上選手からのマイナスのクロスを、天野選手が利き足とは逆の右足によるダイレクトで確実に仕留めてF・マリノスに4点のリードをもたらします。

この時の天野選手の動きは見事で、周囲を確認しながら一旦はゴール方向へと歩みを進めます。

その後、やや下がって相手との距離を確保することで確実にゴールへと結びつけています。

74分 加藤聖選手→小池裕太選手

74分 天野選手Goal!

さらに、ショートコーナーの流れから、天野選手が得意の左足で美しい弧を描いてこの日2点目をゲット。F・マリノスが5-0とします。

77分 札幌Goal

明らかに油断した時間帯でした。

とは言え、試合後のペトロヴィッチ監督のインタビュー通り、札幌は虎視眈々とカウンターからの得点を狙っていましたね。

失点シーンでは相手へのプレッシャーが甘く、ほぼフリーな状態でクロスを上げられています。

そのボールを寺門選手が右手を精一杯伸ばしてクリアしたものの、途中出場の白井選手へと渡り、そのままダイレクトで決められ札幌に1点返されます。

畠中選手とポジションが被ったことも災いしました。

それでも、そのほかの場面では、寺門選手は体を張ってシュートを止めていたのが印象的でした。

J1初出場ながらも、頼もしい姿がアピールできたのは良かったのではないでしょうか。

86分 水沼選手Goal!

最後は、途中出場の水沼選手が相手のクリアボールを直接叩き込んで6-1に。

試合はそのまま終了し、F・マリノスは5点のアドバンテージでアウェイ札幌に乗り込むこととなりました。

2ゴールも悔しさを滲ませる

この日2ゴールでチームの勝利に貢献した植中選手

それでも、試合後のインタビューではハットトリックできなかったことで悔しさを滲ませていました。

2ゴールで満足しないのは、まさにフォワードにふさわしい心構え。

この悔しさがあるからこそ、さらなる成長が見込まれるのですね。

ロペス選手に負けず劣らず、今後のゴール量産を期待させるインタビューでした。

茂shigeru
茂shigeru

最後までご覧いただき本当にありがとうございます

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