悪くない内容だった。榊原選手の初ゴールや、宮市選手の復帰など嬉しいニュースも満載だった。ただし、相手の本気度に押されて結果が伴わなかった。ここでは2023年5月24日(水)札幌ドームで行われたYBCルヴァンカップGS第5節「北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス戦」観戦記を記します。
F・マリノスは、土曜日に行われたガンバ戦から飯倉選手と松原選手を残し9人を入れ替えてこの試合に臨む。
CBの一角には、實藤選手が3月8日のルヴァンカップ磐田戦以来約2ヶ月半ぶりに出場。右SBには、小池裕太選手が4月18日のアウェイ磐田戦以来スタメンに名を連ねる。
攻撃陣では、怪我から復帰の植中選手がF・マリノスに移籍して初のスタメン。3月26日のルヴァンカップ鳥栖戦以来約2ヶ月ぶりの出場となる。左のワイドには、井上選手が4月18日の磐田戦以来スタメン復帰を果たした。
サブメンバーには、先日2種登録されたばかりのユース・池田選手と畑野選手が。さらに、宮市選手が昨年の代表戦で負った大怪我を克服し、満を辞してメンバー入りを果たした。
目次
【前半】飯倉選手にアクシデント発生
滑るピッチに足を取られる選手が多くいる中、飯倉選手が相手選手のコンタクトを受けた数分後、GKを蹴った瞬間ピッチに倒れ込む。結局飯倉選手は立ち上がることができず、そのまま退場というF・マリノスにとって非常に痛いアクシデントが発生した。
退場の原因は最初のコンタクトの影響ではなく、GKを蹴る際に足を滑らし捻ってしまったように見えたのだがいかがだろうか。ひどい怪我ではないといいのだが、今後のクラブからの正式発表を待ちたい。
6分 F・マリノス選手交代
飯倉選手→オビ選手
飯倉選手の退場により、久々オビ選手がピッチに入る。突然の出場機会をチャンスと捉えて全力で頑張ってくれと祈る。
前半のシュート数は、コンサドーレ1本に対しF・マリノス6本。CKは、コンサドーレ1本に対してF・マリノス4本。
途中コンサドーレのカウンターを喰らって危ないシーンがあったものの、この数字が示す通り、植中選手が低い位置まで降りてきて起点となったり、吉尾選手が積極的に前線に顔を出したりするなどして、前半はF・マリノスが優位に試合を進めることができた。
しかしながら、井上選手のシュートが惜しくも枠を外れるなど、F・マリノスは決定力を欠いて前半を0-0で折り返す。
【後半】宮市選手が登場するも及ばず
46分 F・マリノス選手交代
マルコス選手→榊原選手
後半最初からは、マルコス選手に代わって榊原選手がトップ下を務める。
一方、何としても勝点3が欲しいコンサドーレは、福森選手・荒野選手・浅野選手をピッチに送り込む。
最初にゴールをゲットしたのは、前半からの良い流れを継続するF・マリノスだった。
49分 松原選手Gooooooooal!(0-1)
水沼選手の右からのCKに、松原選手が頭で合わせてF・マリノスに待望の先制点をもたらす。このゴールにより、年1ゴールから年2ゴールへと格上げになるのかは、今後の松原選手のコメントに耳を傾けたい 笑
57分 コンサドーレGoal(1-1)
田中選手のクロスをRフェルナンデス選手がヘディングでネットを揺らし、コンサドーレに1-1の同点とされる。
60分、追加点が欲しいコンサドーレは、田中選手に代わり菅選手が出場。その5分後、コンサドーレに追加点を奪われる。
65分 コンサドーレGoal(2-1)
荒野選手を起点としてパスを回され、最後はディフェンスラインの裏に抜け出したトゥチッチ選手がオビ選手を交わしてゴール。F・マリノスは2-1で逆点される。
コンサドーレはさらに追加点を狙うため、68分青木選手が途中出場。
73分 F・マリノス選手交代
松原選手→木村選手、植中選手→村上選手
マスカット監督はフレッシュな選手を投入して活性化を図る。それが功を奏したのか、そのわずか3分後F・マリノスに同点ゴールが生まれる。
76分 榊原選手Gooooooooal!(2-2)
水沼選手の左からのCKに、今度は途中出場の榊原選手が頭で合わせてF・マリノスが2-2の同点に追いつく。榊原選手はF・マリノス復帰後初のゴールとなった。
その後は、どちらにも勝利の女神が微笑む可能性がある一進一退の攻防を繰り広げる。すると、いよいよ宮市選手がピッチに登場。勝ち越しゴールに期待が集まった。
82分 F・マリノス選手交代
水沼選手→宮市選手
左のワイドに宮市選手が入り、井上選手は右ワイドに回る。
84分 コンサドーレGoal(3-2)
コンサドーレの細かいパス回しから、途中出場の青木選手に左サイドを破られコンサドーレに3点目の追加点。
その後、Fマリノスは同点から逆転を狙うため攻撃を挑むが、結局このゴールが決勝点となり3-2のまま終了。F・マリノスはGS初の黒星を喫した。
相手の本気度が優った結末
GS1位通過を実現するため、F・マリノスにとって勝点3が欲しいゲームではあった。
しかしながら、続々と主力選手を注ぎ込みGS突破を引き寄せようとする、コンサドーレの本気度に圧倒されたことは否めない。
とは言え、リーグ戦にあまり出場機会が恵まれない選手が中心となって試合前半を優位に進められたり、後半には榊原選手が移籍後初ゴールをマークしたりと収穫の多さも見逃せない。
また、何と言っても宮市選手の復帰は、サポーターにとっては最大の嬉しいニュース。
今後のリーグ戦を勝ち進んでゆく上でも、宮市選手の類まれないサッカー技術や海外で活躍した経験は、F・マリノスにとってかけがえの無い戦力となるに違いない。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。ひとまず、宮市選手が怪我なく復帰戦を飾れてひと安心です。また、飯倉選手が深刻な怪我でないことを心から祈ります。
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