ピッチがグレー色にかすんだ試合〜【J1第26節】横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸観戦記

F・MARINOS

極上な内容とは程遠いモヤモヤが残る試合でした。

F・マリノスは神戸の固い守備に阻まれ、選手たちの持ち味が発揮されずにスピード感あふれる攻撃を仕掛けることができませんでした。

さらに、試合前のカラフルな演出とは対照的に、神戸のユニフォーム色も相まって、ピッチがグレー一色に見えたのは私だけでしょうか。

ここでは。2024年8月11日(日)に日産スタジアムで行われたJ1第26節「横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸」観戦記を記します。

F・マリノスのスタメン

札幌戦における失点時の教訓を踏まえてか、GKには飯倉選手が起用されましたね。

DFライン背後のスペースを狙われた際、飯倉選手なら的確な飛び出しや体を張ったセービングでゴールを死守することが期待されます。

右SBには加藤蓮選手、トップ下には天野選手がそれぞれ2試合ぶりにスタメンに名を連ねました。

一方、永戸選手や畠中選手などの怪我明けのメンバーや、新加入のジャン選手、試合から遠ざかる水沼選手らの名前はサブメンバーには見当たりません。

いずれにしても、一刻も早いメンバー入りを待ち望みます。

【前半】先制点の喜びも束の間…

前半は終始神戸のペースで試合が進行しました。

相変わらず、攻撃の際にはロングボールを多用してハイラインの裏側へ蹴り込んできだり、守備の際にはきっちりブロックを敷いてビルドアップを制限させたりして、F・マリノスに付け入る隙を与えてくれません。

一方、F・マリノスは神戸のペースに合わせるかのように、アタッキングフットボールとは程遠いリズム感の無い攻撃に終始。

効果的なパスはほぼ繰り出すことができず、相手DFラインの裏を奪うこともできずに時間ばかりが経過します。

30分には、ヤン選手の折り返しを松原選手がシュートを放ちますが、相手ゴールのクロスバーをかすめて得点を奪うことができません。

42分 エドゥアルド選手Goal!

それでも、辛抱の時間を耐えれば、いずれチャンスが訪れると感じていた前半終了間際。

天野選手の右からのCKをエドゥアルド選手が頭で合わせて、F・マリノスが先制に成功します。

少ないチャンスでの先制点であり、F・マリノスにとっては珍しいCKからの得点でもあっただけに、多くのサポーターが前半での勝利を予感したのではないでしょうか。

神戸にとっても押している矢先での失点だっただけに、与えられたショックは計り知れなかったに違いありません。

ゴール直後、大画面に映し出された菊池選手の悔しそうな表情が、そのことを物語っていたように感じます。

45+3分 神戸Goal

しかし、1点リードのまま前半を折り返せるかと思った前半ロスタイム。

ペナルティエリア内での混戦でエドゥアルド選手が痛恨のファールを喫し、神戸にPKを与えてしまいます。

それを、武藤選手にきっちり決められ1-1の同点に。

もし、1点リードのまま前半を折り返せたら、おそらく後半の流れは大きくF・マリノスに傾いていたでしょう。

逆に、前半終了直前に同点ゴールを与えたことで、再び神戸をやる気にさせてしまいました。

【後半】選手交代も実らず逆点を喫す

後半、ハッチンソン監督は巻き返しは図るべく、選手交代で打開を図ろうとします。

46分 松原選手→加藤聖選手

後半最初から松原選手に代えて加藤聖選手を投入。

これにより加藤蓮選手を右SBに移行し、加藤聖選手は左SBを務めます。

松原選手の交代は負傷によるものでしょうか。

珍しく前半での交代だっただけに、監督の交代意図をはかりかねます。

もし負傷での交代なら、ひどくないことを願うばかりです。

56分 天野選手→西村選手

天野選手は前半で結果を残していて、なおかつ、少ないチャンスで得点を奪うならセットプレーが有効と考えるなら、この時間での天野選手の交代が残念で仕方ありません。

天野選手と西村選手の併用でも良かったのではと感じます。

65分 神戸Goal

広瀬選手のスルーパスに反応した武藤選手に加藤聖選手が交わされ、一気にゴール前まで運ばれると最後は冷静に決められ神戸に逆転を許します。

78分 ヤン選手→井上選手、エウベル選手→宮市選手

スピード感を持たせるために、井上選手宮市選手の両方を一度に投入。

しかしながら、神戸の固い守備に阻まれスレースが与えられず、両者ともほとんど持ち味を出すことができませんでした。

それでも、果敢に攻める姿勢が出せれば、事態を好転させられたかもしれません。

監督もそれを期待して2名を送り込んでいるはずでしたが…。

80分 喜田選手→植中選手

喜田選手に代えて植中選手をピッチインさせたことで、中盤が渡辺選手のワンボランチのような形になりました。

すでに神戸逆転のシーンで見られましたが、ディフェンスラインと前線が間延びしてしまい、相手に中盤を支配されてしまいます。

さらに、植中選手を投入したことでそれが加速し、コンパクトで定評のあるF・マリノスの攻撃はめっきりその影を潜めてしまいました。

もし、植中選手を入れるのであれば、ロペス選手との交代が有効だったかもしれませんね。

前線に攻撃的な選手を揃えすぎたことで、それぞれの役割が不明確になった感が否めません。

結局、F・マリノスは選手交代も実らず1-2で敗戦。

残念ながら連勝は「3」でストップすることとなりました。

川崎戦に全集中

次は、嫌が上にも盛り上がる川崎との一戦。

今年は下位に低迷する川崎ですが、第18節神戸に敗れたのを最後に負けがありません。

さらに、直近では3連勝と本来の力を取り戻しつつあります。

F・マリノスとしても神戸戦での負けを力へと変え、再び川崎戦を皮切りに連勝して上位進出を目指したいところ。

次節は喜田選手が出場停止となるため、代わって出場する選手にも注目です。

果たしてジャン選手の出番があるのか、山村選手が中盤を守るのか。

さらには、永戸選手や畠中選手が復帰するのか、今から楽しみですね。

飯倉選手300試合出場

この日も攻守にわたり活躍した飯倉選手がJ1通算300試合出場を成し遂げました。

残念ながら勝利で飾ることはできませんでしたが、入団以来彼を見守ってきたサポーターにとっては感慨もひとしおですね。

F・マリノス大好きな飯倉選手が神戸に移籍した際には、とても悲しそうなコメントを残したことを記憶します。

しかしながら、2022年の高丘選手の突然の海外移籍によって奇跡的にF・マリノス復帰。

再びトリコロールを身にまとことを想像したサポーターは、いったいどれくらいいたでしょうか。

F・マリノスサポーターからはもちろん、神戸サポーターからも愛される飯倉選手の今後の活躍に目が離せません。

茂shigeru
茂shigeru

最後までご覧いただき本当にありがとうございます

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