新体制で今季に臨む横浜F・マリノス。最終日には甲府とのトレーニングマッチが行われ、喜田選手のほか植中選手が2ゴールを挙げるなどして3-2で勝利し、無事宮崎でのキャンプを締めくくりました。
「出れば獲る」は最も彼に相応しい言葉
「おいおい、調子よさそうじゃないか!」
甲府とのトレーニングマッチ3本目、植中選手はトップに配置されるといきなり2ゴールを叩き出した。
キャンプ途中には頭を打つなどで全体練習から外れはしたが、この練習試合に向けてキッチリ調整してきたようだ。
今年にかける並々ならぬ意気込みを感じさせる。
昨年までは絶対的エース・ロペス選手に前を立ち塞がれ、特にリーグ戦では途中出場に甘んじる試合が多くあった植中選手。
F・マリノスに移籍する前の2022年、長崎で28試合に出場して11ゴールを挙げた彼にとっては屈辱的な日々を強いられたに違いない。
それでも、F・マリノス移籍後に先発出場したカップ戦では、チームを勝利に導く貴重なゴールを幾度もマークして、サポーターを喚起させたことは記憶に新しい。
とにかく、「トップで先発出場さえできれば必ずゴールが奪える」というのが彼に対する大いなる印象だ。
ロペス選手を超えられるか
F・マリノス加入3年目を迎え、11月には24歳を迎える植中選手にとって、今季は勝負の年と言えるだろう。
なぜなら、いつまでも2番手のFWでくすぶっているわけにはいかず、いずれはロペス選手に迫る勢いを見せなければならないからだ。
かつての2番手といえば、レオ セアラ選手が思い出される。
彼も同じく試合に出場すればゴールを量産できたものの、ロペス選手の後塵を拝することが多く、先発での出場機会を求めてC大阪に出場の場を求める。
そして、移籍した昨季にはリーグ終盤までロペス選手との得点王争いを演じたのだから、彼の持つ力が本物であることが見事証明された。
植中選手でさえも、このままロペス選手を超えらなければ、F・マリノスを離れるという同じ道を歩まざるを得ないかもしれない。
全てはF・マリノスのために
昨年、港北区役所での横浜市港北区「一日区長」就任の際、植中選手に出会える機会があった。
間近で見た彼は、とても日々激しい戦いを繰り広げている戦士とは程遠く、ましてや、あの無骨なロペス選手やレオ セアラ選手とは似ても似つかない好青年という印象だ。
それでも、そんな彼らと同じピッチに立つのだから、計り知れないエモーションやポテンシャルを秘めているはず。
スキルについては申し分ないものを身につけているのだから、内なる可能性を存分に引き出せればF・マリノスのエースに君臨することは不可能ではない。
今季も、ロペス選手との激しいポジション争いを避けることはできないが、未だロペス選手は本来の力を発揮できていない様子。
絶対的エースが寝ている間に少しでもリードを広げてしまえ。
それでも簡単ではないよな、2年連続得点王を置き去りにするのは…
しかし、植中選手がロペス選手に危機感を与えられれば、お互いにとって大いに有効であり、ひいては、F・マリノスの得点力アップにつながることは誰も否定する余地はない。
シーズン開幕がとてつもなく待ち遠しい。
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