先日、「植中選手最強説」なるブログを公開し多くの方に見ていただいた。それはとても嬉しくありがたいことなのだが、見方によるとロペス選手を否定する内容にも取られないと感じた。そこで、昨年10番のユニフォームで参戦した私が、改めてロペス選手最強説なる内容を投稿させていただく。
これまでのマリノス史上最高の外国籍選手といえば
私にとっては、1993年から1996年までプレーしたダビド ビスコンティ選手を外すわけにはいかない。
「ずいぶん古いな〜」と思われるかもしれないが、そうであるのだから仕方がない。
今となっては現役時代を生で見た方も少ないかもしれないが、とにかく、容姿はスマートでプレー中の身のこなしはしなやか。
そして何より、チャンスメイクはもちろん、ここぞという時には必ずと言って良いほどゴールを奪いサポーターを歓喜させるヒーロー的存在であった。
中でも、Jリーグ開幕後にマリノスが初優勝した1995年には、27ゴールをマークして得点ランキング3位を記録する。
さらに、ヴェルディとのチャンピオンシップ第1戦では井原正巳選手の決勝ゴールをアシスト。
続く第2戦では、自ら決勝ゴールを叩き込むなどして悲願のマリノス初優勝の立役者となるのだから、そんな彼に魅了されないサポーターなどいるはずもない。
当時、私は現在の妻と国立のメインスタンドに陣取り、その時の光景を目の当たりにした、まさに歴史の証人の一人だ。
だからと言ってそのことを自慢するつもりはないが、あの激闘を生で体験したことは私たちにとっては宝の一つである。
当時はその時の興奮が何日経っても止むことがなく、家にいる際にはその時の試合のビデオをバックミュージック代わりとして何度も流し続けて過ごした。
プロの風上にも置けない
ビスコンティ選手移籍後も、数多くの外国籍選手たちが加入と移籍を繰り返した。
その中でも、私たちの心を鷲掴みにした選手とえばマルコス選手が筆頭ではないだろうか。
なぜなら、2019年の優勝に多大なる貢献をしたのはもちろん、彼のF・マリノスに対する愛情が半端なかったからだ。
現在サポーターの方であれば、マルコス選手なら印象深いと感じられる方は多くいるはずだ。
しかし、あれほどマリノス愛全開であったにもかかわらず、クラブを去る選択をせざるを得なかったことは今でも残念に思えて仕方ない。
日産スタジアムでの彼の引退セレモニーは、心揺さぶられずに見ることができなかった。
この先、もし可能であるなら、何らかの形で復帰することを熱望するのは私だけではないだろう。
そして、そのマルコス選手の意思を繋いでいるのが、「やればできる〜」のアンデルソン ロペス選手だ。
何せ、当時ネイマールやロナウドがプレーする中東からの巨額オファーを蹴り倒してまでも、F・マリノス残留を選んだのだからその愛は本物と言わざるを得ない。
現役期間が限られるサッカー選手なら、待遇の良いクラブへの移籍を選ぶのは当然であり、たとえそうしたとしてもサポーターとしては決して咎めることはできない。
ここでは、あえてそれを選択しなかったロペス選手へは、愛情を込めて言わせてもらおう。
「あなたはプロの風上にも置けない選手」だと。
私の中のビスコンティを超えろ
そんなプロの風上にも置けないロペス選手は、所属する外国籍選手の中では一際性格が明るく、責任感も人一倍強いリーダー的存在だ。
さらに、実績の面でも、F・マリノス愛の面でも申し分なく、すでに現役時代のビスコンティを凌駕している。
しかし、ロペス選手は現役の選手であって、今期得点王3連覇を狙う位置にあり、クラブに栄冠を取り戻す鍵を握る存在であることに間違いない。
だからこそ、それらを成し遂げてもらう意味でも、大いなる期待をこめて「私の中のビスコンティを超えろ」と彼にエールを送りたい。
すると、彼は大きな瞳で拳を力強く掲げながら「やればできる」と高らかに宣言するだろう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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