苦境からの教訓が実を結んだ勝利〜【ACLE LS MD2】横浜F・マリノスvs蔚山HD観戦記

ACL

ACLE初戦を7-3と大敗したF・マリノス。

その後のリーグ戦でも度々苦渋を舐めさせるなど、苦境に立たされていました。

続く第2戦は強豪蔚山との戦いとあって、またもF・マリノスは苦戦を強いられることが予想されましたが、見事その予想を覆して4-0と快勝。

今後の戦いに大いなる望みを繋ぎました。

ここでは、2024年10月2日(水)に横浜国際総合競技場で行われたACLエリート リーグステージMD2「横浜F・マリノスvs蔚山HD戦観戦記を記します。

F・マリノスのスタメン

過密日程を考慮しながらも、勝利への意気込みがふんだんに感じられるメンバー選定でしたね。

GKには、現在もっとも安定感に優れた飯倉選手が選ばれました。

最終ラインは、両SBにレギュラークラスの松原選手と永戸選手を起用。

さらに、前線にはF・マリノス最大の得点源であるブラジル人トリオを配置して、是が非でも勝点3をもぎ取りに行こうとするハッチンソン監督の熱い意気込みが感じられます。

【前半】優位な試合運びで2得点

4-2-1-3を採用するF・マリノスにとって、4-1-2-3のシステムを敷く蔚山は守りやすい印象でした。

特に、蔚山の中盤が逆三角形になるのに対し、F・マリノスは正三角形になるため、ほぼマンツーマン的に相手をマークできましたね。

攻撃の際には、ロペス選手が相手アンカー脇のスペースまで降りてきて起点となり、味方の上がりを何度もサポート。

さらに、F・マリノスの選手たちが縦横無尽にポジションチェンジすることで、蔚山の選手たちを手こずらすことができました。

その成果が試合開始直後に実を結びます。

4分 渡辺選手Goal!(1-0)

中盤に降りてきたロペス選手がボールを収めて、左サイドを駆け上がるエウベル選手へ展開。

そして、エウベル選手がドリブルから中央に折り返すと、渡辺選手がダイレクトで流し込みF・マリノスが先制に成功します。

対する蔚山は、F・マリノスがスペースを埋めて相手に隙を与えなかったり、球際で厳しくいったりしたことであまり決定機まで持ち込めません。

時にはサイドに展開されてフィニッシュまで至るも、F・マリノスディフェンス陣が体を投げ出してシュートを阻止しました。

44分 西村選手Goal!(2-0)

相手のシュートを防いでからのロングカウンターでした。

自陣から西村選手が持ち上がると、エウベル選手→ロペス選手→ヤン選手とボールが経由。

最後は、ヤン選手のパスを西村選手が冷静に決めてF・マリノスが2-0とリードを広げます。

【後半】集中切らさずさらに2得点

後半最初から、蔚山は選手を入れ替えるなどして修正を図ります。

その影響もあってか、F・マリノスは自陣内までボールを運ばれ、危ない場面を何度か迎えます。

それでも、飯倉選手を中心に選手たちは体を張ってピンチを凌ぎ切ります。

67分 松原→小池龍、エウベル→井上

すると、相手CKの流れから松原選手が負傷して退場を強いられ、代わりに小池龍太選手が途中出場。

同時に、エウベル選手に代わり井上選手が左ウイングに送り込まれます。

松原選手については、試合終了後の挨拶時には他の選手とグランドを歩いていて、本人も「大丈夫」とのコメントを残していることから、深刻な怪我ではなさそうです。

72分 西村→天野

2点目のゴールを挙げた西村選手に代わり、古巣対決となる天野選手がトップ下に起用されました。

84分 ロペス選手Goal!(3-0)

ヤン選手からのパスを受けたロペス選手が、相手との間合いをとりながらドリブルで持ち込みます。

そして、狙い澄ましたように見事なコントロールショットを炸裂させて、F・マリノスにとってとても価値ある3点目をゲット。

90分 ロペス→植中、ヤン→水沼

90+2分 水沼選手Goal!(4-0)

井上選手が持ち前のスピードを活かして相手ゴールへと迫ると、先ほど途中出場の水沼選手へ冷静にクロス。

水沼選手はワンタッチで押し込んで4-0とダメを押します。

結局試合はそのまま終了して、難敵とされた蔚山にシャットアウト勝ちを収めました。

全員の意識が共有された勝利

ここのところ、あまりにも攻撃に重きを置きすぎ、守備が疎かになったことで多くの失点が重なりました。

ところが、この日に関しては、「攻めるべきところは素早く攻め、守るべきところではしっかり守る」といったメリハリが効いた戦い方ができた印象です。

合わせて、前線からもしっかりプレッシャーがかけられたことで、ピンチの際には後ろの選手たちも冷静に対処できたのではないでしょうか。

トランジションの素早さも相手を上回っていて、これまでの間延びしたサッカーがいくらか改善する兆しが見られました。

しかしながら、後半になると疲れもあってか寄せが甘いシーンが幾度か見受けられ、得点を許しそうになったことは否めません。

今後もリーグ戦を始め、ルヴァンカップ、天皇杯、ACLと様々な試合が目白押しです。

時には疲れにより足が止まりかけたり、時には判断力が鈍ったりしてピンチを迎えることも多々あるでしょう。

それでも、全員の力で乗り切り結果に結び付けられれば、F・マリノスの選手たちにとっては大きな自信につながることは間違いありません。

シーズン終了後には、ひと回り強くなったF・マリノスが実現できれば最高ですね。

茂shigeru
茂shigeru

最後までご覧いただき本当にありがとうございます

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