全ての失点が完全に崩されたわけではなく、自分たちのミスにより得点を与えたのがあまりにも悔しすぎる。
それにしても、アルナスルのカウンターは切れ味抜群だったね。あれを食らったらひとたまりも無い。
目次
【前半】全ては計画通り進むかに見えた
桁違いな資金で数多くのスター選手を揃えるアル・ナスル。
ロナウド?マネ?ブロゾビッチ?
リスペクトするなと言っても、彼らと対戦できることを誇らしく思う。
F・マリノスにとって、ボール保持される時間が多くなるのはあらかじめ了解済みだ。
当初は4-4-2で作るブロックが相手にとっては攻撃の妨げとなり、朴選手の好セーブも相まって得点を許さない。
逆に、数少ないチャンスを活かして相手ゴールへと迫るシーンが見受けられたことで、得点の予感さえ感じさせた。
27分 アルナスルGoal(0-1)
全ては計画通りに進むと思われたが、まさかのミスで失点を喫し、自ら良い流れを手放してしまう。
先制点を許すまでは、選手たちも感覚的な手応えを感じていたに違いない。
それだけに、思わぬ形での失点が選手たちの肩に大きくのしかかった。
31分 アルナスルGoal(0-2)
直後には、前線へと供給したボールを相手にカットされると、一気にカウンターを喰いマネ選手にニアをぶち抜かれ追加点を許す。
とにかく、失点の仕方がよろしくない。
自分たちの攻撃を完結させないことには、アルナスルに高速カウンターを仕掛けられるのは戦前から明らかだった。
敵陣から繰り出す相手のカウンターは切れ味鋭く、ゴール前へと戻るF・マリノスの選手たちの足取りも心なしか重く感じられる。
38分 アルナスルGoal(0-3)
朴選手のフィードをカットされ、一気にゴール前まで運ばれシュートを打たれるが、リフレクトしたボールを一旦は朴選手が反応するも、最後はロナウド選手に押し込まれ0-3に。
三たび自分たちのミスによる失点。今年のF・マリノスを象徴するシーンが度重なった。
【後半】一矢報いるのが精一杯
キスノーボ暫定監督は3枚替えを敢行。
ジャン選手に代わり渡辺選手、ヤン選手に代わり井上選手、加藤蓮選手に代わりロペス選手をピッチに送り出し巻き返しを狙う。
49分 アルナスルGoal
しかし、敵陣でボールロストするとまたしてもカウンターを仕掛けられ、デュラン選手にこの日2点目を献上する。
53分 渡辺選手Goal!
3枚替えが身を結んだのは、相手に得点を許した後だった。
遠野選手とロペス選手のコンビネーションから、ゴール前の渡辺選手が蹴り込みようやく1点を返す。
その後もチャンスを迎えるが、決定力を欠き得点に結びつけられない。
挙げ句の果てには、この日途中出場した渡辺選手が2枚目のイエローで退場。
数的不利を強いられたF・マリノスは守勢に回るシーンが多くなり、朴選手がビッグセーブを炸裂するも反撃までには至らなかった。
積み重ねは重要ではない!?
公式戦と親善試合を比較はできないが、これまでビッグクラブと対戦した際にも、失点を恐れず常に得点を獲りにいく姿が魅力だった。
近頃では守備ありきの戦術に固執。
この試合でも当初は事がうまく運ぶが、自らのミスで失点して勝利を逃すことになる。
今のF・マリノスは攻撃は中途半端、守備も中途半端で救いようがなく、アジア制覇はおろかJ1残留も危うい。
SNS上などでは、Jリーグはプレスの圧力が増したなどの理由から、アタッキングフットボールの終焉が囁かれる。
しかし、我々が熱狂したのは選手たちが目まぐるしくピッチを駆け回り、次から次へと得点が生まれる攻撃的サッカーだ。
実際、結果も残し内容も伴っていた。
ならば、F・マリノスが培ってきた貴重な経験と結果を土台とし、新たなる強みを積み重ねることはできないのだろうか。
積み重ねを拒否して一から出直し、チームを改悪するのはあまりにももったいない。
「ポステコグルーの幻影」を追っていると言われかねないが、新監督のもと、強さと内容が伴うアタッキングフットボール再生を期待したい。

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