J1首位とJ2首位が対決するこの試合。単なる天皇杯3回戦にとどまることなく、それぞれのプライドがぶつかる熱い試合になりそうだ。
ここでは、2023年7月12日(水)に行われる天皇杯3回戦「横浜F・マリノスvs町田ゼルビア戦」プレビューを記します。
賞賛と批判が入り混じる町田
青森山田高校から黒田氏を監督に招聘。さらに、資金力のあるサイバーエージェントが親会社になったことで、エリキやミッチェル デュークといった実力者を次々獲得した町田。
当初は「所詮寄せ集めチームだろ」と揶揄する声も聞かれ、実際に優勝争いをするのは、J1級の選手を多く揃える清水や仙台などのクラブと考えられていた。
しかしながら、大方の予想とは異なり、第25節終了時点で16勝6分3敗・勝点54。2位の東京に10ポイント差をつけダントツで首位をひた走っている。
一方で、先日国立競技場で行われた対東京ベルディ戦を契機に、黒田監督の発言や振る舞い、チーム戦術に対する批判が表面化。
プロである以上結果が全てであり、周囲がどうこう言う筋合いのものではないと個人的には考えるが、この先、親会社であるサイバーエージェントの思惑を含め、黒田監督率いる町田がどのような方向へと突き進んでいくのかはある意味楽しみではある。
町田は典型的なリアクションサッカー!?
町田の試合はほとんど見たことがないので、はっきりとしたことは言えない。
先日の国立競技場での試合を見る限りでは、今回の東京はもちろん、J2の中では徳島・熊本・大分などがポゼッションサッカーをするのに対し、町田はしっかり守ってからショートカウンターで仕留めるやり方に徹していた。
実際のポゼッション率を見ても、東京の70%に対し町田は30%と圧倒的に少なく、パス数でも東京の695本に対して町田237本とプレースタイルの違いは明らかだ。
中でも、エリキ選手はカウンターに備えてほとんどの時間で前線に張り付き、ボールが来たら得意のスピードを武器に一気に相手ゴールへと攻め入る。
守備はほとんどすることなく、たとえ目の前を相手の選手がドリブルしても一切お構いなし。
F・マリノス時代のエリキ選手とは、まるで別人であるかのようなプレースタイルに徹底している。
とは言え、一度ボールを持った際の加速力や周りを活かすプレーの上手さはF・マリノスの時を彷彿とさせる。
F・マリノスのスタメンは?
したがって、今度の天皇杯3回戦では、先日の名古屋との対戦のように「矛と盾」の様相を呈することは明らかなようだ。
F・マリノスとしては相手のカウンターをケアしつつ、自分たちのアタッキングフットボールを存分に展開して優位に試合進めることが大切。
今回の試合では、お互いが週末に控えているためベストメンバーを組みずらいのは明らか。特に、町田は先日の東京戦から中2日でもあり中々のハードスケジュール。
したがって、エリキの出場は微妙だが、ミッチェル デューク選手が東京戦には出場していないため天皇杯ではメンバーに名前を連ねる可能性がある。
一方、F・マリノスも3日後には大事な川崎戦が控えているので、苦しい台所事情は町田と変わらない。
ただし、先日の名古屋戦で西村選手が負傷退場したものの、マルコス選手と喜田選手が全体練習に加われたことは朗報だ。
GK オビ
DF 小池裕 畠中 實藤 山根
MF 木村 吉尾 榊原
FW 宮市 杉本 水沼
SUB 白坂 上島 喜田 マルコス 植中 村上 井上
町田戦のメンバーはこんな感じでいかがだろうか。
ただし、これまでもそうだが、マスカット監督の頭の中を理解するのはいい意味でかなりハードルが高い。
当日のメンバー発表が楽しみだ。
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