アビスパ福岡、ルヴァンカップ優勝おめでとうございます!
最近のJリーグでは、これまで下位に甘んじていたクラブがリーグ戦上位に躍進したり、逆に優勝候補と言われるクラブがそれほど振るわなかったりすることが少なくありません。
さらに、ヴァンフォーレ甲府のように、J2クラブが天皇杯を制してACLを戦う「下剋上」も起きています。
そんなJリーグ戦国時代と呼ばれる中、我がF・マリノスが常にタイトル争いに加わるにはどうしたら良いのでしょうか。
目次
福岡初タイトル獲得
アビスパ福岡が悲願の初タイトルを獲得しました。
それぞれのクラブの実力やこれまでの試合内容、競技場の雰囲気など、あらゆることを加味してみても、浦和優位と考えた方は少なくなかったのではないでしょうか。
逆に、今年の福岡の躍進なら浦和を倒すことは不可能ではないと思われたでしょうか。
実は、最近3年間は福岡と浦和の対戦成績は拮抗しています。
2021年福岡がJ1に昇格して以来、浦和とのリーグ戦対戦成績は、それまでの劣勢を覆し1勝3分1敗でイーブンです。
短いスパンで監督が交代してきた浦和とは対照的に、悲願達成の福岡は、長谷部監督が4年の歳月を費やしじっくり作り上げられてきました。
それにより、今回は福岡が勝つべくして勝ったと言っても過言ではありません。
積年の願いが成就したことで、福岡のゴール裏では多くのサポーターが涙する光景が見られました。
すでに戦国時代に突入している
昨年途中まで降格争いをした神戸が今年は優勝争いをしたり、絶対王者だった川崎が中位に甘んじたりするなど、ここ数年は先が読めないシーズンが続いています。
さらに、J2やJ3でも激しい昇格・降格争いが演じられていて、まさにJリーグは戦国時代に突入していると言えるでしょう。
これらは、側(はた)から観る分には面白いでしょうが、それぞれのクラブのサポーターにとっては、目まぐるしい順位変動により気が気ではありません。
ましてや、2024年シーズンはそれぞれのカテゴリーで3クラブが自動降格となったり、ルヴァンカップはJ1・J2・J3全クラブが参加するノックアウト方式に変更したりするなど、Jリーグに所属する各クラブは予断を許しません。
それぞれのクラブのサポーターにとっては「我がチームは常に上位でタイトル獲得争いを演じほしい」と願わんばかりです。
F・マリノスが常に優勝争いを演じるには
2019年優勝後のF・マリノスは、翌年の2020年には9位に甘んじたものの、2021年2位、2022年1位、2023年2位(第31節終了時点)と比較的上位に君臨しています。
しかも、シーズン終了後には主力選手が移籍したり、シーズン途中に監督が交代したりしたにもかかわらず、ほぼ上位に位置するのはさすがF・マリノスといったところです。
しかし、Jリーグ戦国時代の昨今では、F・マリノスにとっても来シーズンのゆくえは簡単には見通せません。
果たして、F・マリノスが常に優勝争いをするにはどうしたら良いのでしょうか。今年のクラブ事情を参考に考えてみましょう。
アタッキングフットボールを根付かせ進化させる
モンバエルツが下地を作り、ポステコグルーが花を咲かせ、マスカットで進化させたF・マリノスのアタッキングフットボール。
F・マリノスが常に上位争いを繰り広げるには、現在の攻撃的サッカースタイルを強固に根付かせることが不可欠です。
2022年F・マリノスが優勝できたのは、マスカット監督の功績であることは間違いありません。
しかしながら、現在得点数はトップであるものの、チーム平均走行距離数が鳥栖に劣っていたり、スプリント数が13位だったりして運動量の低下が指摘されています。
さらには、裏へのスルーパスよりも足元へのパスが増えてきた印象で、かつてよりプレーにスピード感が感じられません。
もし、ポステコグルー氏が引き続き監督を務めていたなら、どのようにアタッキングフットボールを進化させ、より浸透させたのかと考えると、シーズン途中で退任したことが残念でなりません。
いつになっても、私たちサポーターを魅了する攻撃サッカーが展開できる監督が、F・マリノスに来てくれることを願うばかりです。
苦手意識を克服しろ
常に上位に君臨する以上、苦手クラブを克服しないことには優勝など成し遂げられません。
特に、2022年は10年ぶりにアウェイ鹿島戦に勝利したものの、一方では未だC大阪には負け越していて、中でもアウェイの戦いは2011年以来勝利できていないのが現状です。
今年もアウェイC大阪戦は敗戦を喫していて、次節はホームで優勝が掛かる大一番を再びC大阪と戦わなければなりません。
この一戦ばかりは「セレッソ苦手」などと言ってはいられませんよね。
このことから、F・マリノスが上位に居続けるには、一部のクラブに対する苦手意識を克服することがとても大切だと言わざるを得ません。
降格争いするクラブに気をつけろ
昨年、第31節G大阪に0-2、第32節ジュビロ磐田に0-1で破れて最終節まで優勝争いがもつれ込んでしまいました。
今年も第25節横浜FCに4-1、第26節柏レイソルに2-0で敗戦して神戸に首位の座を譲ることとなりました。
これらF・マリノスが敗れた相手は、いずれも降格争いをするチームばかりです。
彼らにとって勝利はもちろん勝点1獲得は不可欠であり、たとえF・マリノス相手でも万全を期して試合に臨んでくることは明らかです。
このようなクラブに対戦する度に足元をすくわれていては、あまりにもダメージが大きすぎます。
負傷者を減らさねば…
今年のF・マリノスは、ディフェンス陣を中心に負傷者が相次ぐ異常自体が発生ました。
やはり、激しさを伴うサッカースタイルや過密日程が影響しているのでしょうか。
それでも、他の選手がいつもとは異なるポジションを務めたり、元気な選手が連戦をこなしたりして急場を凌いではいます。
来シーズン以降は、試合状況に応じてこまめに選手交代を実施して、特定の選手に負担がかからないようにするなどの対策が必要ですね。
いつも強いマリノスを観たい!
今年も残り3試合。F・マリノスが連覇するには、残りすべての試合に勝利して神戸の動向を待つしかありません。
それでも、2019年や2022年のような特別な喜びや感動を今年も選手と共に味わいたいですね。
そして、この先何度も特別な感情を味わうには、常に優勝争いに加わり、我々サポーターをワクワクさせる「強いマリノス」であることが求められます。
Jリーグ全体のためにも、魅力あふれる攻撃サッカーでリーグを席巻し続けることを期待します。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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