苦しい状況の中、ポジションチェンジをおこない、さらにはシステム変更を実施してカヤFCを倒し、F・マリノスが勝点3をゲットしました。
一方、もう一つの試合で仁川が山東泰山に敗れてことにより、GSは勝点6で3チームが並ぶ激戦の様相を呈してきました。
ここでは、2023年10月25日(水)に横浜国際総合競技場で行われたACL第3節「横浜F・マリノスvsカヤFC戦」レビューを記します。
目次
F・マリノスのスタメン
今回のF・マリノスのスタメンは、多くの方が予想を裏切られたのではないでしょうか。
システムについてもF・マリノスとしては珍しい3-4-2-1が採用され、怪我人が多い中マスカット監督が苦心された様子がうかがわれます。
ディフェンスは、松原選手、喜田選手、永戸選手の3枚に。
ボランチには渡辺選手と吉尾選手が起用され、両ウイングには水沼選手と井上選手がそれぞれ配置されました。
そして、シャドウの位置にはエウベル選手と西村選手が入り、トップは杉本選手が務める形となります。
サブメンバーには、久々にエドゥアルド選手の名前が見られましたのが嬉しいポイント。
今日の試合で出場こそしなかったものの、苦しい台所事情のディフェンスラインに頼りになる漢が戻ってきましたね。
また、先日の札幌戦でリーグ戦デビューを飾った榊原選手や、同じく札幌戦でゴールした宮市選手や、植中選手たちも出場機会をうかがいます。
【前半】待望の先制点は水沼選手
公式戦ではほぼ初めてのシステムであり、多くの選手が本来とは異なるポジションを務めていることもあり、心なしか攻めにぎこちなさが感じられました。
さらには、相手が5バックできっちり守りを固めたこともあり、F・マリノスはボールこそ持てるものの決定的な場面が作り出せませんでした。
特に、シャドウに配置されたエウベル選手が前方にスペースがなく、さらには左ワイドの井上選手との関係性もスムーズではなく、得意のドリブルが発揮できできていない印象でした。
35分水沼選手Goal!
それでも、35分エウベル選手が中央から技ありの浮き球を水沼選手に供給。
それを水沼選手がバックヘッドで流し込み、F・マリノスに待望の先制点をもたらします。
やはり、状況に応じて立ち位置を変え、攻めに変化をつけられる水沼選手はさすがですね。
彼なら、たとえ難しい場面でもベテランならではの魅力を存分に発揮することができます。
得点後には、左ワイドの井上選手と右ワイドの水沼選手がポジションチェンジを実施。
これにより、井上選手の推進力や、エウベル選手と水沼選手の関係性の良さが際立つように感じられました。
それにしても、前半25分永戸選手がピッチに座り込み、途中交代したのには驚かされました。
一部では筋肉系のトラブルと報道されていますが、軽症であることを切に願いたいと思います。
これ以上の怪我人続出は勘弁していただきたい。
【後半】新戦力の活躍が際立つ!
時折、カヤFCはカウンターでF・マリノスゴールに迫ることがありましたが、その攻めには迫力が無く得点を奪われる感じはしませんでしたね。
後半になっても、相変わらずF・マリノスがカヤFC陣地内でに攻め込むシーンが多く見られました。
72分杉本選手Goal!
そして、72分には永戸選手に代わりディフェンスに入った吉尾選手のピンポイントクロスを、高い打点で杉本選手がヘッドで押し込みF・マリノスが追加点を奪います。
90+5分ロペス選手Goal!
さらには、90+5分にヤン選手のクロスをロペス選手がバッグヘッドで流し込みゴールゲット。
トータル3対0となり、先日の山東戦に続きF・マリノスが勝利することとなりました。
これにより、得失点差こそ及ばず3位ではあるものの、勝点6で仁川、山東泰山、F・マリノスの3チームが並ぶ形となりました。
みんな良く頑張ったね〜!
怪我人が続出する中、多くの選手がいつもとは異なるポジションを務めながら良くぞ勝点3をゲットしました。
中でも、途中欠場の永戸選手に代わり左ストッパーに回った吉尾選手の活躍が目を引きましたね。
特に、杉本選手へのピンポイントクロスは一級品でした。ルヴァン等で左SBを担当した成果が大事な場面で身を結んだのではないでしょうか。
この吉尾選手のアシストにより、杉本選手は札幌戦に続き2戦連発となっています。
やはり、チームが苦しい時にきっちり決めるところなど、「持っている男」と言っても過言ではありません。
永戸選手に代わりピッチに送り込まれた榊原選手の躍動するプレーも、見ていてとても気持ちが伝わりました。
本人にとっても大きな自信になったと確信します。
気持ち切替えいざ福岡へ
次は中2日でアウェイ福岡戦が控えます。
厳しい日程ではありますが、今回勝利した勢いのまま福岡を倒して勝点3を横浜に持ち帰りたいですね。
おそらく、今のF・マリノスの選手たちならそれを成し遂げてくれるのではないでしょうか。
なぜなら、F・マリノスには諦めの悪い選手たちが勢揃いし、諦めの悪い多くのサポーターがバックに付いていますから。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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