町田との四つ相撲に引き分け、ようやく降格圏脱出にこぎつけたF・マリノス。これは、選手をはじめとするあらゆる人々の努力によるものが大きいと感じる。しかし、まだ安心はできない。何事も継続することが大切だ。
蘇りつつある本来のサッカー
F・マリノスは、上位相手に一歩も引かなかった。
守備面では90分を通して集中力を切らすことなく、中でも、ディフェンス陣を中心に相手キーマンである相馬選手には決定的仕事をさせない。
最後の砦としてゴールマウスを守る朴選手は決定的セーブを連発し、他クラブのGKと比較しても他を寄せ付けない風格さえ漂っている。
一方、攻撃に目をやれば、流れるようのパス回しが幾度も見られ、中でも、宮市選手がシュートを放つシーンでは、かつての「強いF・マリノス」を彷彿とさせた。
つい最近まで、何度も後方で無駄なパス回ししていたのが嘘のようのような変貌ぶりだ。
ひとまず降格圏脱出
F・マリノスが町田と引き分け、湘南が岡山に敗れたことで勝ち点が並び、なおかつ、得失点でF・マリノスが勝ることにより、ようやく降格圏脱出となった。
これは偶然な出来事ではなく、フロントによる効果的なスカウト、監督の手腕、選手たちの頑張り、サポーターの後押しなどによるものだ。
そのいずれもが、同じ下位に位置するクラブよりも優っていると感じる。
ブラジル人がプレーヤーが抜けた穴を感じさせない補強がなされたが、これは、ひとえにフロントの努力の賜物だ。
大島氏については、F・マリノスを深く理解するため現時点での監督適任者であり、表情には並々ならぬ覚悟が感じられる。
いつでも選手たちの頑張りには頭が下がるが、新加入選手が加わったことで、良い意味での競争が生じている。
中でも、谷村選手やデイビット選手がすでに結果を出していることで、ロペス選手なきあとのF・マリノスのエースを目指す植中選手の覚悟が半端ない。
プレーの質、試合中の表情が一頃とは段違いだ。
また、サポーターは、あの事件以来結束力が大いに高まった。
事件を起こすことは決して許されず、それを肯定する気はさらさらないが、マイナスをプラスへと変える意味では、意義ある出来事ではあると感じる。
さあ、一刻も早く残留を決めよう。すでに私たちは来季を見据えている。

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