久々の勝ち点獲得。ダントツの最下位であるマリノスにとって勝点1では物足りないが、貴重な勝ち点として今後に活かしていきたい。
光明が差したが
両サイドバックが積極的にオーバーラップしたり、ボランチが攻守にわたり躍動したり、強い頃のマリノスを彷彿とさせるプレーが随所に見られたことで、この先の可能性を感じることができた。
やはり、ただブラジル人を3名並べても、彼らを生かす選手がいなければ絵に描いた餅に過ぎない。
とは言え、今期のマリノスは、たとえ良い部分が発揮できてもそれを継続できないのが大きな難点だ。
アウェイ川崎戦で積極的なプレーでサポーターを沸かしても、次の試合では、そのことがまるでなかったかのように消極的プレーに終始する。
鹿島戦と町田戦でいい形で勝利しても、再び単純なパス回しを復活させてサポーターをがっかりさせてしまう。
この「ムラ」をなくさない限り、連勝など夢のまた夢だ。
正直勝点1では納得できない
リーグ戦4試合ぶりだろうか、久々にマリノスが勝点を獲得した。
とは言え、降格争いに巻き込まれていて、さらに17位との対戦とあれば、正直勝点1では到底納得できない。
最下位に沈む今のチームにとっては、きっちり勝利して、しっかり差を縮めることが強く求められていたからだ。
残りは16試合であり、現在勝点15ポイントのマリノスには、一般的に残留ラインと言われる勝点40まではあと25ポイント必要である。
つまり、最低でも残りを8勝1分7敗で完結する必要があり、仮に引き分けが増えれば、さらに多くの勝利数が求められる。
これまでの成績を踏まえれば、決して簡単なことでは無いのは誰が見ても明らかだ。
だが、折り返し前に鹿島と町田に勝利したように、マリノスは上位相手に牙を向き、底力を発揮することが少なくない。
今回獲得した勝点1は虎の子の1ポイントと捉え、これを意味あるものにするためにも、まずは次節横浜FC戦を勝利で乗り切り、その先の戦いぶりを大いに後押ししたい。
大弥のためにも
ご存知の通り、遠野選手の右アキレス腱断裂による全治6ヶ月見込の負傷が明らかになった。
今期、彼は川崎を飛び出し、マリノス勝利のためチームを牽引した最先鋒だ。
試合後のゴール裏で、サポーターに勝利を届けられなかったことを詫びるように、目に涙を浮かべる姿が印象的だった。
そんな彼の想いを汲むためにも、選手たちは必死に走り、サポーターは支持し続け、そして最後にはJ1残留を成し遂げなければならない。
試練は乗り切るために与えられ、それを乗り切れたその先には大いなる希望が待っている。

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