まさか19位の新潟相手に、これほどまでに不甲斐ない戦いぶりを披露するとは…。この試合を見る限りでは、マリノスのJ1からの降格を回避することは難しい。後任監督には川井健太氏の名前が上がっている。果たして、彼は現状のマリノスを救うことができるのか。
7連敗中のマリノスに逆戻り
鹿島戦や町田戦では、得点への意欲がひしひしと感じられたにもかかわらず、先日の天皇杯2回戦にしても、今度の新潟戦にしても、攻撃に対する意識のかけらさえも見当たらない。
まるで、7連敗中の弱すぎるマリノスに逆戻りしたかのようであり、私自身愛するクラブを揶揄したくはないが、これほどの「変わり身の早さ」はある意味見事である。
今回の新潟戦は、お互いにとって裏天王山であり、勝利すれば「勝点6」にも相当するほどの大事な試合なのは、全員の選手やスタッフ、クラブに関係する皆が承知なはず。
しかしながら、いざ蓋を開けてみると支配される時間が多く、左サイドでは散々突破を許したり、際どいシュートを何本も浴びせかけられたりして、やられたい放題であった。
一方、ボールを握ったとしても縦への意識は低く、それ以外の選手の動き出しが見られないため、以前のような横や後方への無駄なパスが散見される。
さらに、監督が打開策講じないことで、ピッチ上の選手たちは、到底得点には結びつけられないであろう質の低いプレーを繰り返す。
試合を盛り上げるのはサポーターばかりで、当の選手たちの気持ちは、めっきり勝利から遠ざかってしまったようである。
消極的な戦いぶりに終始
百歩譲り、前半は先取点を奪われることを危惧した上で、あえて守備的な戦術を敷いたのなら納得できる。
ところが、時間が経過しても戦いぶりに変化は見られず、多くのサポーターがこのままでは勝利することはできないだろうと感じていたはず。
試合が終盤に差し掛かる74分、ようやく両翼の選手を交代するも、これまでの消極的な戦いからいきなりギアチェンジすることは難しい。
試合後の監督インタビューを見る限り、何ひとつ具体策が盛り込まれていないことから、残念ながらこの監督の限界が垣間見れてしまった気がする。
そして、19位の新潟相手に手も足も出ない状況を目の当たりにして、心のどこかで降格への覚悟が頭をよぎるのを禁じ得ることができなかった。
降格も已むなし
このままキスノーボ氏が監督に居続けるなら、マリノスのJ1からの降格は已むなしだ。
監督から具体的な指示が示されないことで、ピッチ上の選手たちが一つになって勝利へと突き進むことができない。
今節の試合を見る限りでは、選手たちが伸び伸びプレーできないのは選手自身に非があるのではなく、むしろ彼らは迷える子羊たちであり、監督こそが低迷の大きな要因となっているのはコメント内容から明らかだ。
翌日には、監督解任の報道が流れ、後任には川井健太氏の名前があげられているが、果たして、川井氏が今のマリノスを救えるかは未知である。
実際、彼が鳥栖で監督を務めていた昨季には、鳥栖はJ2降格を強いられた。
とはいえ、あれほど主力選手を引き抜かれたにもかかわらず、クラブが踏ん張りを見せたことは彼の手腕による部分が大きいと感じている。
少なくとも、今より選手とのコミュニケーションが進み、具体的な指示がなされていくことは間違い無いだろう。
降格の覚悟が決まったとは言え、本当のところJ2降格など真っ平御免だ。
マリノスは、常にJ1で優勝争いするのがお似合い。
ひとまずは、公式からの発表に注目したい。

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