後半についてはかなり厳しい内容でした。
F・マリノスらしさはグランドから影を潜め、札幌の躍動感ばかりが目立つ内容となってしまいました。
それでも、準決勝に駒を進められたのは何よりのこと。
次の名古屋戦では存分に自分たちのサッカーを展開して、さらなる高みを目指したいですね。
ここでは、2024年9月8日(日)に大和ハウス プレミストドームで行われたルヴァンカップ準々決勝第2戦「北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス」観戦記を記します。
目次
F・マリノスのスタメン
三ツ沢での戦いから10名を入れ替えて臨んだ第2戦。
唯一連戦となったのは、第1戦を90分間通して戦った山根選手でした。
逞しくなりましたね。
この試合でも90分間を最後までプレーできたことで、監督の信頼を大きく獲得したのではないでしょうか。
怪我が心配された渡辺選手もスタメンに名を連ねました。
【前半】3本のパスでゴール完成
第1戦とは真逆の立ち上がりでした。
常に選手たちとボールの動きが連動し、随所に「強いF・マリノス」を彷彿とさせるシーンが数多く見られたからです。
一方、大きな得点差を縮めなければならない札幌は、気持ちの焦りからか、守備では持ち前のマンツーマンディフェンスがはまらなかったり、攻撃ではパスミスが目立ったりして終始チグハグな展開を強いられました。
すると、良い流れが続く中、F・マリノスが電光石火の一撃で先制に成功します
14分 ヤン選手Goal!
ポープ選手からのパスを、エドゥアルド選手が速い縦パスで一気に前線へと供給。
執拗なマークを掻い潜った西村選手が、体を倒しながらダイレクトでフリーのヤン選手へ。
パスを受けたヤン選手が得意のドリブルでゴール前へと運び、最後はキーパーを交わしてゴールイン。
F・マリノスが0-1とし、トータルスコアを6点差に広げます。
その後も、シュートは打たれるものの決定機には至らせず、F・マリノスリードのまま前半を折り返しました。
【後半】新監督就任後最も厳しい内容
前半早々に得点を挙げて一気にたたみ込みたいF・マリノス。
46分 西村選手→天野選手
後半頭から、先制点お膳立ての西村選手に代わり天野選手を投入します。
一方、札幌側も後半から2名を入れ替えたり、ポジションをチェンジしたりして反撃を試みます。
そして、いきなりこの変化によって札幌に流れを奪われることに。
48分 札幌Goal
右にポジションを変えた菅選手が、カットインから強烈な左足からのシュート。
すると、F・マリノスの選手に当たって微妙にコースが変わり、最後はポープ選手が止められず1-1の同点とされます。
後半途中、F・マリノスにも流れを引き戻せる時間帯がありましたが、そこで決めきれずに再び札幌ペースへ引き込まれていきました。
75分 ヤン選手→水沼選手、エウベル選手→小池裕太選手、ロペス選手→植中選手
75分には、前線3名を一気にフレッシュな選手に入れ替え反撃を試みますが、彼らがチャンスに絡める機会はほとんどありませんでした。
77分 札幌Goal
マークが甘くなった菅選手に再び決められ2-1に。
80分 エドゥアルド選手→渡邊選手
90+3分 札幌Goal
途中出場のサンチェス選手にゴールを奪われ3-1。
第2戦に敗れたF・マリノスでしたが、トータルスコア7-4で札幌を振り切り2年連続準決勝進出を決めました。
課題を克服して栄冠を目指す
試合後の「正直、前半で2試合合計スコアが7-1になり、メンタル的な部分で緩んだところがあったかなと思う」といった監督の言葉通り、後半に関しては新監督就任後最も厳しい内容だったと言わざるを得ません。
前半の戦い方とは大きく異なり、足は止まり、ボールは動かせず、アタッキングフットボールは影を潜めてしまいました。
一方、札幌は今季F・マリノスに対して「3連敗だけは免れたい」という意地が全面に現れていて、F・マリノスはその勢いに終始押されっぱなしでした。
そう言えば、今年のACL決勝でも同じようなことが起こっていましたね。
第1戦をアルアインに勝利したF・マリノスは、おそらくこの時も気の緩みが生じて、第2戦で木っ端微塵にやられて優勝を逃しています。
今回の試合は大会の大きさや結果こそ異なり、改めてモチベーションのあり方が重要であるかを痛感させられました。
同じことを繰り返さないよう、選手たちには課題克服が求められます。
それでも、準決勝に進めたことは何よりも大きな収穫。
過密日程は致し方ありませんが、今回の敗戦を糧としてさらなる高みを目指たいですね。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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