蒸し暑い夜でした。
それでも、その蒸し暑さを忘れさせる内容で、横浜F・マリノスが川崎フロンターレを1-3で勝利。
さらに、畠中選手や永戸選手が復帰し、山根選手がフル出場するなど、F・マリノスにとって今後の更なる強さを予感させる一戦でした。
ここでは、2024年8月17日(土)にUvancs とどろきスタジアム by Fujitsuで行われたJ1第27節「川崎フロンターレvs横浜F・マリノス戦観戦記を記します。
目次
F・マリノスのスタメン
F・マリノスのスタメンは、前節神戸戦から5名を変更して3連勝中の川崎に挑みます。
GKには、飯倉選手との熾烈な先発争いを制したポープ選手が2試合ぶりの先発。
CBの一角には、畠中選手が5月3日磐田戦以来のスタメン復帰を果たしました。
左SBには、永戸選手が約2か月ぶりのメンバー入り。
出場停止の喜田選手に代わり、本日誕生日の山根選手が6月26日福岡戦以来の先発入りです。
トップ下には、天野選手とスタメン入りを争う西村選手が2試合ぶりに先発に復帰。
サブメンバーには、新加入のジャン選手がメンバー入りし、J1デビューの機会をうかがいます。
【前半】お互いにチャンスを決めきれず
前半は、最初の半分がF・マリノス、残りの半分を川崎がそれぞれ主導権を握る展開でした。
その中でも、決定機の多さでは明らかに川崎側に軍配が上がっていましたね。
しかし、F・マリノスはポープ選手のセービングや、畠中選手、永戸選手の体を張った守備で再三にわたり失点を防ぎ切ります。
中でも、畠中選手の活躍は素晴らしく、約3ヶ月半ぶりの出場とは思えない試合感の良さと抜群なスタミナが目を引きましたね。
いかに、入念な準備でこの試合に臨んだのかがひしひしと伝わってきました。
ポープ選手についても、素晴らしいセービングでゴールを守ったり、DF陣との連携が抜群だったりしたのが印象的でした。
一時は正GKの座を失いかけていたようにも見えましたが、さらに、飯倉選手とのポジション争いが激しくなる予感です。
【後半】光る西村選手の活躍
前半からの流れを踏襲するかのように、山田選手のシュートがクロスバーを叩くなど、後半の入りは川崎が優っていました。
しかし、これまで幾つもの決定機を決めきれない川崎に対し、F・マリノスは一つのプレーが身を結びます。
58分 ロペス選手Goal!
エドゥアルド選手からの縦パスを、ドリブルで前線に持ち込む永戸選手がグラウンダーでクロス。
そのボールが中央のロペス選手から西村選手へ渡ると、西村選手がペナルティエリア内で倒されPKを獲得します。
最後は、PK職人ロペス選手がきっちり決めてF・マリノスが待望の先制点を獲得することに。
このPKに関しては、GK早川選手が最後までロペス選手の動きを見据えていて、コースも読まれていたため、一瞬「阻まれた!」と思いました。
それでも、ロペス選手が蹴ったボールの速さが功を奏し、GKが伸ばす先の手をかすめて見事ゴールをゲットします。
このゴールにより、ロペス選手はジャーメイン選手と並んで15ゴールとなり、1位のレオセアラ選手とは2ゴール差の2位としました。
そして、その直後にあの「漢」が魅せてくれます。
60分 西村選手Goal!
最初は、ロペス選手とのワンツーからのシュートに見えました。
しかし、後から映像を確認すると、ロペス選手をマークする相手DFの中途半端な落としを西村選手が見逃さず、最後は左足を思い切り振り抜き相手ゴールに突き刺していました。
これは、西村選手らしい思い切りの良いシュートで、F・マリノス復帰後初のゴールになります。
F・マリノスは、貴重な西村選手のゴールにより0-2とリードを広げます。
64分 永戸選手→ジャン選手、西村選手→天野選手
久しぶりの永戸選手に代わり新加入のジャン選手、2得点に絡む西村選手に代わり天野選手がピッチに送り込まれます。
ジャン選手は先日のニューカッスル戦とは異なり右SBに。天野選手はいつものトップ下を務めます。
78分 松原選手→加藤蓮選手、ヤン選手→宮市選手
さらに、前節に負った怪我を克服して先発した松原選手に代わり加藤蓮選手、ヤン選手に代わり宮市選手が途中出場します。
ちなみに、試合後の監督のインタビューによれば、永戸選手の途中交代はプラン通りのようですね。
後にゴールしてフル出場する畠中選手同様、ブランクを感じさせずに本来の持ち味を存分に発揮しました。
79分 畠中選手Goal!
CKの流れから天野選手のクロスを畠中選手が頭で合わせ、F・マリノスに大きすぎる3点目(0-3)をもたらします。
89分 川崎Goal
89分にはエリソン選手にゴールを許すことに。これにより、またも新監督後初のクリーンシートはお預けです。
90+2分 エウベル選手→井上選手
ロスタイムには、エウベル選手に代わり井上選手がピッチイン。
最後は、長すぎるロスタイムをも逃げ切ってF・マリノスが1-3で勝利し、満員で埋め尽くされたUvanceとどろきスタジアムby Fujitsuでの「神奈川ダービー」を制します。
頼もしい選手が帰ってきた
この試合での畠中選手のフル出場には本当に驚きでした。
しかも、高いパフォーマンスを存分に発揮し、ゴールと言うオマケまでついたのですから申し分ありません。
永戸選手についても、ディフェンスに奮闘したり、積極的に攻撃に参加したりして、いつもの彼らしいパフォーマンスを見ることができました。
そして、この日誕生日の山根選手は、惜しくもゴールこそ奪えなかったものの、落ち着いた様子でゲームをコントロールしていました。
さらに、90分間出場できたことは彼にとって大きな自信となり、今後のレギュラー争いが一段とヒートアップしそうです。
この先、再びの過密日程を考えると、彼らの復帰や活躍はこの上なく心強く、より選手層が熱くなることはサポーターにとっても大歓迎です。
一つでも上の順位を目指し、一つでも多くのタイトルが獲得できるよう、お互い切磋琢磨して強いF・マリノスが見られれば最高ですね。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
コメント