勝利への執念が感じられた見事な勝利でしたね。
これまでの苦手意識が嘘のように、F・マリノスの選手たちはイキイキとプレーしてC大阪から勝点3を勝ち取りました。
ここでは、2023年11月12日(日)に日産スタジアムで行われたJ1第32節「横浜F・マリノスvsC大阪戦」レビューを記します。
目次
F・マリノスのスタメン
F・マリノスのスタメンについて2名のサプライズ起用がありました。
1人目は、10月15日YBCルヴァンカップ準決勝第2戦・浦和戦で下顎骨折した角田選手。
報道等ではかなり回復しつつあると知らされてはいましたが、「いきなりスタメンで起用されるとは」と多くのサポーターが驚いたのではないでしょうか。
2人目は、トップ下の西村選手の起用。
昨年のように結果が出せず、近頃ではナム選手がチームにフィットし出したり、植中選手が台頭してきたりしてポジション確保が危ぶまれつつありました。
しかし、この大切な試合に2人が選ばれたことで、いずれの選手に対するマスカット監督の厚い信頼が感じられます。
ぜひ、結果を出してその信頼に応えてもらいたいところですね。
ボランチの一角には、我が喜田キャプテンが帰ってきました。やはり、大切な試合では彼のキャプテンシーが欠かせません。
そして、前線には破壊力抜群な強力ブラジル人トリオが配置され、セレッソゴールを奪いに行きます。
【前半】いつものC大阪戦とは異なる展開!?
私自身、C大阪と戦う時には「自分たちが攻勢を仕掛けているにもかかわらず、相手の少ない手数であっという間にゴールを奪われる」という悪いイメージがあります。
もしくは、「何もできずに時間ばかりが過ぎ、気がつけばいつも間にかヤラレている」といった悔しい印象が付き纏います。
西村選手が躍動
しかし、昨日の試合では選手間の距離間は抜群で、相手へのプレッシャーは効果的。そして、何より苦手意識とは程遠い自信に満ちた躍動感が全ての選手に感じられました。
中でも、前半の西村選手は素晴らしく、C大阪の攻守の要である香川選手を自由にさせなかったり、シュートシーンでは惜しくもクロスバーに当てたりするなど、チームに勢いをもたらしていました。
41分ヤン選手Goal!
それでも、試合はF・マリノスペースでは進むものの、なかなか相手ゴールを割ることができませんでした。
エウベル選手のFKが相手の壁に当たったり、西村選手と同じく松原選手のシュートがクロスバーを叩くなど、ジリジリした展開が続きます。
幾つものチャンスにもかかわらず、このまま無得点で折り返したら悔いが残るなと感じながら観戦していました。
やっと、41分にエウベル選手からのパスをヤン選手がゴールを奪った際には、これまでの鬱憤が一気に爆発しましたね。
中央でロペス選手がおとりになったのも、セレッソディフェンスを混乱させる要因にもなりました。
まさに、我がF・マリノスの強力ブラジル人トリオによる貴重な先制点でした。
角田選手ナイスパス!
さらに、続く45+1分には、角田選手がパスカットして前線のロペス選手に鋭いナイスパス。
ロペス選手は自ら撃つと見せかけ、走り込んできたエウベル選手がロペス選手からのパスを決めてF・マリノスに追加点をもたらします。
特に、角田選手がパスの出てくる方向を読み切り、カットしてロペス選手へパスした一連のプレーは怪我上がりとは思えない鋭い動きでした。
西村選手共々、マスカット采配がバッチリ的中した瞬間でした。
【後半】総力戦で締めくくる
後半は、C大阪は頭から選手交代するなどして攻勢に転じようと試みます。
一方、F・マリノスは2点をリードしたこともあり、余裕を持ちながら自分たちのペースで試合を進行させます。
それでも、3点目以上を奪えなかったことは残念でしたが、これまで苦手だったC大阪相手に決定的な仕事をさせなかったのは良かったですね。
特に、吉尾選手が左SBを危なげなくこなしたり、右SBに宮市選手が入るなど、慣れないポジションにもかかわらず総力戦で乗り切れたことはF・マリノスにとって大きな収穫となりました。
もちろん、エドゥアルド選手や角田選手の体を張ったディフェンスや、喜田選手や渡辺選手の的確な位置どりでスムーズに攻撃に転じられたことも見逃せません。
残り2つ勝って天命を待つ
神戸が苦手の浦和に勝利したことで、F・マリノスと神戸は2ポイント差のままです。
しかしながら、F・マリノスは天敵C大阪に勝利したことで大きな扉を一つ開きました。
さらに、F・マリノスらしい粘り強さで残る2つの扉をこじ開ければ、自ずと栄冠が手に入ると信じています。
あと2試合、何が起きるか分かりません。最後まで全力でサポートしましょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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