前半戦を首位で折り返したF・マリノス。後半戦最初の相手はホームで引き分けた広島との対戦。絶対的な左SB永戸選手が出場停止となるが、果たしてF・マリノスは広島を打ち破れるのか。ここでは、2023年6月24日(土)にエディオンスタジアム広島で行われるJ1第18節「サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス戦」のプレビューを記します。
今季広島の戦いぶりは?
スキッべ体制2年目となる広島。昨年はルヴァンカップを制するなど、国内3大大会全てで3位以内をマークし、今季は優勝候補の一角に挙げられている。
第17節終了時点で9勝2分6敗・勝点29で5位。開幕から3試合勝利できず、1分2敗でスタードダッシュに失敗する。
第4節G大阪に1-2で勝利すると、その後は柏・鹿島・鳥栖・横浜FCを立て続けに破って5連勝をマーク。第10節にはアウェイC大阪に勝利し、これまで最高の2位に順位を上げる。
しかしながら、第13節以降は神戸・名古屋に連敗するなど勝ち負けを繰り返す。比較的下位チームには強いが、上位チームに勝ち切れていない印象だ。
連覇のかかるルヴァンカップでは3勝3敗でGS2位となるが、5グループある2位のうち4番手となってしまいPS進出はならなかった。
チーム内得点ランキングは、ドウグラス ヴィエイラ選手が6得点でトップ。次いで川村選手の3得点、茶島・塩谷・森島・東選手がそれぞれ2得点で続いている。
これまでの広島との相性は?
最近6試合の広島との対戦成績を振り返ってみる。
直近6試合直接対戦成績(2勝2分2敗)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2023.03.03 | 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島 | 1-1 | △ | Aロペス |
2022.07.06 | 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島 | 3-0 | ◯ | 小池裕・西村・宮市 |
2022.04.06 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 2-0 | ● | |
2021.09.11 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 1-3 | ○ | 前田・實藤・Lセアラ |
2021.03.07 | 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島 | 3-3 | △ | 前田②・オナイウ |
2020.10.28 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | チアゴ |
最近6試合の直接対決では2勝2分2敗のイーブン。
ホーム・ニッパツ三ツ沢球技場で行われた直近の戦いでは、広島の高い位置からのプレスに苦しみ4分東選手のゴールで先制を許す。その後も、満田選手のシュートがポストを叩くなど広島に主導権を奪われる。
広島が決定機を逃すことで流れが徐々にF・マリノスへと傾く。すると19分、エウベル選手のクロスをアンデルソン ロペス選手が胸で押し込み1-1の同点に。
その後、永戸選手がレッドカードで退場。数的不利になるもファイティングポーズを崩さず広島に立ち向かうが、追加点が挙げられず1-1で引き分けた。
直近6試合アウェイ対戦成績(3勝3敗)
日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
2022.04.06 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 2-0 | ● | |
2021.09.11 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 1-3 | ○ | 前田・實藤・Lセアラ |
2020.10.28 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | チアゴ |
2019.05.03 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 0-1 | ○ | 仲川 |
2018.04.11 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 3-1 | ● | ウーゴ |
2017.04.16 | サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス | 0-1 | ○ | 中澤 |
アウェイでの戦いにフォーカスすると、3勝3敗でこちらもイーブン。
直近の2022年4月6日の試合では、レオ セアラ選手・エウベル選手・宮市選手の3枚の前線が相手に脅威を与えるも、広島のマンツーマン気味のディフェンスが徐々に機能。
結果的には34分・58分森島選手にゴールを奪われ2-0で敗戦。シュート数も広島の16本に対してF・マリノス4本と圧倒的に少なく内容・結果とも広島に勝ることができなかった。
小池裕太選手の活躍に注目
今シーズンの広島は、ホームでは5勝4敗とわずかながら勝ち越している。一方、F・マリノスの3敗はいずれもアウェイでの戦いとなっている。
広島はホームの有利さを生かして、前半から厳しいマークでマリノスの強力攻撃陣を抑えもうと試みるだろう。ボールを奪われてからのショートカウンターにも要注意だ。
次の広島戦では、永戸選手がルヴァンカップでのレッドカードにより出場停止となる。永戸選手に代わり出場が予想されるのが、第4節アウェイ札幌戦以来のリーグ戦から遠ざかる小池裕太選手だ。
昨年はリーグ戦8試合に出場し、唯一ホーム広島戦でゴールを挙げていて、本人も広島にはいいイメージを持っているとのこと。
相手の強力なプレスを掻い潜ってガンガン前線に顔を出したり、体を張って相手の決定機を阻止したりするなど縦横無尽の活躍を期待したい。
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