「ヴィッセルが首位だって!?どれだけ強いのかF・マリノスが勝負してやろうじゃないか」と言う心の声を抑えつつテレビの前に集合。ここでは、2023年4月22日(土)にノエビアスタジアム神戸で行われたJ1第9節「ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス戦」について記します。
目次
序盤戦の大一番
2022シーズンは降格争いに巻き込まれたものの、素晴らしい立て直しを図り13位で咋シーズンを終えたヴィッセル。
そのままの好調を維持するかのように、今シーズンこれまで勝点19を獲得して首位をキープしている。
一方、F・マリノスはこれまで勝点14で5位に位置し、ヴィッセルとの勝点差は5ポイントやや離されている。
そのため、今回は、勝利すれば勝点差を2に縮められる大事な試合だけあって自ずと気合が入る。
逆に負ければ勝点差8となるため、是が非でも勝利してヴィッセルの出鼻をくじき、相手にプレッシャーをかけたいところだ。
F・マリノスのスタメン
ミッドウイークのルヴァンカップ第4節からすべてのメンバーをターンオーバーし、前節ベルマーレ戦と全く同じメンバーでヴィッセルに挑む。
右SBには、高い適応力で異なるポジションをこなす山根選手を引き続き起用。今シーズン好調を維持するマルコス選手が今節もトップ下を務める。
サブメンバーには、ルヴァンカップでのアピールが認められた吉尾選手や、ジュビロから期限付き移籍の杉本選手が出場機会をうかがう。また、体調不良明けの西村選手も健在だ。
【前半】レベルの高い激しい撃ち合い
ヴィッセルは、高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪いに来たり、大迫選手をポストとしてボールを散らしたり、両ワイドの武藤選手や汰木選手に預けてサイドから攻め上がったりするなど、多彩な攻撃でF・マリノス陣内に迫る。
一方、F・マリノスは両ワイドのエウベル選手、水沼選手を起点にサイド攻撃を試みるも、ヴィッセルの強い圧力により思うようにパスが繋がらずフィニッシュまで持ち込めない。
すると、前半19分ヴィッセルに先制点を奪われる。
19分 ヴィッセル神戸Goal
相手CBからのロングボールを山根選手がヘディングでGKにバックパスするも、飛び出してきた一森選手との呼吸が合わず、ガラ空きになってしまったゴールに汰木選手が蹴り込みヴィッセルに先制を許す。
28分 ヴィッセル神戸Goal
山根選手とのマッチアップを制した汰木選手による右からのセンタリングを、大迫選手に頭で合わせられて追加点を献上してします。
これらのゴールにより、やはり今期のヴィッセルは誰もが「強い」と実感させられたに違いない。
しかし、昨年この場で優勝を決めたことや、ヴィッセルとの相性の良さなどを好材料として、ピッチで戦うF・マリノスの選手たちは決して諦めようとはしない。
33分 アンデルソン ロペス選手Gooooooooal!
バイタルエリアでフリーでボールを受けた水沼選手がアンデルソン ロペス選手にスルーパス。それをロペス選手が左足でダイレクトで蹴り込みF・マリノスが1点差に迫る。
このゴールによりF・マリノスに勢いが生まれ、前半終了間際に大きな同点ゴールが生まれる。
47分 渡辺選手Gooooooooal!
右サイドに流れた水沼選手が畠中選手からのパスを受けてセンタリングするかと思いきや、今度はバイタルエリアに走り込んできた渡辺選手にマイナスのパス。
渡辺選手の狙いすました右足のダイレクトシュートが相手ゴール左上に吸い込まれ、F・マリノスが貴重な同点ゴールを奪う。
まるで、横浜ダービーで幻となった山根選手のゴールのような形で。
前半はこのまま終了となり、2-2で折り返すことに。
【後半】ロペス選手の一打が勝利に導く
後半最初からの選手交代はなし。
前半のうちに同点にできた勢いのまま、後半に逆転を狙うF・マリノス。しかし、後半開始早々の自らのミスにより、ヴィッセルの大迫選手にF・マリノスのゴールネットを揺らされる。
これで、一旦は盛り上がった勢いが削がれたかとやや落胆したが、VAR介入によりオフサイド判定により辛くも命拾いをさせられる。
このノーゴールが、この後の両チームの明暗を分けたと言っても過言ではない。
その後もお互い決定機が生まれるが、肝心なところで決めきれない。
67分 F・マリノス選手交代
マルコス選手→西村選手、水沼選手→ヤン マテウス選手
西村選手はマルコス選手と同じくトップ下。ヤン マテウス選手は左ワイドに入り、エウベル選手が右ワイドに代わる。
82分 アンデルソン ロペス選手Gooooooooal!
お互い同点で迎えた82分、ついにF・マリノスに逆転のゴールが生まれる。
左サイドでボールを奪ったヤン マテウス選手がドリブルからセンタリング。アンデルソン ロペス選手が豪快なヘディングで決め、F・マリノスが逆転に成功する。
86分 F・マリノス選手交代
山根選手→エドゥアルド選手
90+3分 F・マリノス選手交代
エウベル→吉尾選手、アンデルソン ロペス選手→杉本選手
その後はヴィッセルの猛攻を受けるも、F・マリノスが1点差を守りきって2-3で勝利。ヴィッセルとの勝点差を2に縮めた。
攻守共に大活躍のロペス選手と渡辺選手
高い技術による2ゴールはもちろん、スライディングして相手のチャンスの芽を積もうとしたり、ボールが全線に運べない時には、ディフェンスライン近くまで下りてきて攻撃の起点となったりして、豊富な運動量で攻守ともに活躍した。
また、90分間休むことなくピッチを駆け回り、見事な同点ゴールまで挙げた渡辺選手の活躍も見逃すことができない。
一方、一森選手との呼吸が合わず、ヴィッセル先制点のきっかけとなるバックパスをしてしまったり、汰木選手の突破にひと苦労させられたりした山根選手にとって、むしろこの試合は大きな成長の機会となったに違いない。これからの活躍がさらに楽しみだ。
なお、試合終了後に飯倉選手がヴィッセル応援団のスタンドに挨拶に行った際、ヴィッセルサポーターがとても暖かく迎えてくれたことが心温まった。
優しく迎えてくれたヴィッセルサポーターに感謝するともに、飯倉選手がいかに愛されてたが理解できる瞬間だった。
次のグランパス戦に集中!
さあ、次も今シーズン好調な名古屋グランパスとのホームでの一戦を控える。決して楽な試合にはならないだろうが、今回のヴィッセル戦での勝利が弾みとなって再び良い結果が残せることを期待して止まない。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。 今日も勝ったぞー!
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