鹿島戦勝利の勢いとともに町田へと乗り込む。連勝すれば、J1残留への大きな足掛かりとなるのは間違いない。
ホットライン断絶へ
直近のデータから町田のチーム内得点ランキングをチェックする。
オ・セフン選手でもなければミッチェル・デューク選手でもなく、ナ・サンホ選手でもない。
昨年9得点をマークし、PKの際にボールへの水かけで話題になった藤尾翔太選手は未だ無得点だったことに気づき驚いた。
そうです、前節終了時点では、我がマリノスから移籍した西村拓真選手が5得点でチームを牽引している。
昨年、西村選手が町田に移籍すると聞き、多くの約束事で「拘束」されるクラブで、果たして彼が務まるのだろうかと冷ややかな気持ちで見送った。
しかし、どうやら彼にとっては余計なお世話だったようだ。
特に、相馬選手との相性が良く、彼のクロスに対して後ろから飛び込んでゴールする印象がある。
先日の試合では、西村選手のクロスに相馬選手がゴールする逆パターンも披露した。
マリノスとしては、まずはこのホットライン断絶を断行したい。
おそらく、ボールの出どころである相馬選手と対峙するのは、右サイドバックの加藤蓮選手が有力だ。
前節、鈴木優磨選手に自由を与えなかったような高いパフォーマンスが発揮できれば、再びチャンスの目を潰すことができる。
近頃では、林幸太郎選手の方が相馬選手より序列が高いのだろうか。
それでも、加藤選手の守備力を持ってすれば問題ない。
西村選手についても、データを見る限りでは、町田移籍後の走行距離やスプリント数は決して多くない。
たとえ先発出場しても、彼の変幻自在の動きを封じ込められれば途中交代へ追いやり、あの雄叫びを見ることは避けられるだろう。
むしろ、西村選手とコンビを組むであろうナ・サンホ選手や、途中出場するであろうミチェル・デューク選手、藤尾選手の存在の方が不気味だ。
ニシムが嫌いな訳ではない。
一度でもトリコロールに袖を通し選手を悪く言うつもりは毛頭ない。
むしろ、マリノス在籍時には彼の活躍を大いに期待した。
それだけに、敵となった今では相対することが楽しみで仕方ない。
しっかりやり切りたい
町田は前線から激しいプレスをかけてくることが予想され、下手に高い位置で奪われればカウンターを仕掛けるられることは必至だ。
そのため、マリノスとしては引いて守る相手に対してしっかりシュートまでやり切りたい。
何なら、アタッキングフットボールは一旦蚊帳の外に置いといて、いっそのこと先日の鹿島戦のように相手に主導権を与えてしまおう。
そして、逆にマリノスがカウンター攻撃に徹底して早い仕掛けを繰り出し、相手の守備陣形が整う前にシュートまで持ち込んで町田より先にネットを揺らすのだ。
前節では、この早い攻撃が功を奏し、久しぶりに多くの時間帯でロペス選手がボールに絡むことができた。
やはり、彼がボールに触れられれば相手のマークがそこに集中し、自ずとフリーの選手が生まれることが改めて証明された。
得点力が乏しい今のマリノスにとって、試合を優位に進めるためには先制点は必須事項であり、仮に先制点を許すようなら勝点3獲得は限りなく遠のく。
今のマリノスにとって、カウンター攻撃は勝利へのキーポイントである。
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