広島に勝ちたい、勝って一気に存在感を放ちたい。「Be a Stunner 圧倒的な存在であれ」。
ここでは、2025年2月23日(日)にエディオンピースウイング広島で行われるJ1第2節「サンフレッチェ広島vs横浜F・マリノス戦」プレビューを記します。
スキッペ体制4年目
スキッペ体制4年目となり、広島のチーム完成度は頂点に達している。
昨年あと一歩のところで失速して優勝を逃した悔しさが、今季躍進の起爆剤になっているようだ。
攻守の切り替えが早く、試合の流れの中でも必要な場面に必ず選手が顔を出し、ほとんど隙が見当たらず、今季すでに4試合の公式戦を消化して4勝0敗、得点数11、失点数1と申し分ない。
特に、町田と対戦したJ1開幕戦では、前半町田ペースで試合が進む中先制点を許すも、後半流れを引き寄せ2点を奪って逆転に成功。
町田ディフェンス陣が相次いで負傷退場するアクシデントがあったものの、実力あってこその結果だと感じる。
中でも、中村草太選手の活躍は目を見張るものがあり、すでに町田戦での決勝ゴールを含む公式戦4得点をマークするなど、ルーキーとは思えない活躍で結果を叩き出しチームを牽引。
試合後のインタビューでも、結果に驕ることがない謙虚な受け応えが印象的であり、人柄の良さが垣間見れる。
可変的4バックの採用
そんな広島に挑むF・マリノスは、今季公式戦3戦を2勝1分として良い滑り出しを見せている。
それでも、失点数減を掲げるホーランド監督が採用する3バックシステムは、当初の思惑通り失点こそ少ないが、あまりにもディフェンシブなため得点まで至る道筋が見当たらなかった。
しかし、J1開幕新潟戦の後半途中から4バックを採用すると、一気にF・マリノスらしさが蘇りあわや逆転勝利寸前まで相手を追い込む。
さらに、先日のACLエリート上海海港戦では、試合開始直後から可変的4バックシステムで臨むと、守備の安定感が増すと同時に攻撃にも厚みを持たせることができ、最終的に2点をもぎ取りクリーンシート達成。
植中選手は本来の力を発揮し始め、新戦力たちはすでにクラブにフィットし、次の広島戦勝利に大きな期待を持たせる内容と結果で締めくくることができた。
優勝候補筆頭に挑む
今季の広島は間違いなく優勝候補筆頭だろう。
直近5試合は2勝2敗1分と互角ではあるが、完成度充実の広島に勝利するには、新生F・マリノスにとってあまりにもハードルが高い。
願わくば、もう少し戦術成熟度が増してから対戦したいがスケジュールは待ったなしだ。
それでも、F・マリノスにとって現在の到達点を知る良い機会であり、あわよくば勝利できれば一気に波に乗れる機会をモノにできる。前向きに捉えたい。
ジャーメイン良選手は自慢のディフェンス陣で封じ込め、中村選手やトルガイ アルスラン選手は今季好調なジャン選手が出鼻を挫く。
そして、攻撃に転じた際にはスピードを活かして一気にゴールへと迫り、天野選手を起点にロペス選手や植中選手が得点を奪う。
まさに、守備は岩の如く固く、攻撃は疾風の如く素早いバージョンアップしたF・マリノス完成の兆しだ。
できることなら、クリーンシートで勝利してヨコハマ凱旋を果たしたい。
決戦はもう間も無くだ。

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