攻撃については、F・マリノスらしさとは程遠い内容でしたが、ひとまず勝利できたことで今年もJ1残留が決定しました。
一方、鳥栖についてはすでにJ2降格が決まっており、同じ攻撃サッカーを指向するクラブとしては残念で仕方ありません。
ここでは、2024年11月9日(土)に駅前不動産スタジアムで行われたJ1第36節「サガン鳥栖vs横浜F・マリノス戦」観戦記を記します。
目次
F・マリノスのスタメン
ACLEのブリーラム戦から、飯倉選手、ロペス選手、ヤン選手を除く8名が入れ替わりました。
ロペス選手とヤン選手については、65分で退いているのである程度体力は温存されているはず。
飯倉選手については、ポープ選手がコンディションを崩している中とても頼りになる存在となっています。
サポーターにとっては、エウベル選手の復帰は嬉しい出来事で、果たして、どれほどのインパクトを残してくれるでしょうか。
一方、松原選手がメンバー外なのが気になるところ。
まあ、彼のことですから、再びピッチに立つのはそう先のことではないでしょう。
ひとまず、この試合は小池龍太選手に託し、自らはコンディションを整えることが大切ですね。
【前半】起死回生の同点ゴール
戦前の予想通り、F・マリノスがボールを握る時間が長く続きました。
それでも、先日のACLEで見せた躍動感とは程遠い感じで、ブロックを敷いてカウンターを狙う鳥栖の牙城を崩し切ることができません。
やがて、F・マリノスが攻守の切り替えがやや緩慢になった瞬間、鳥栖に一瞬の隙をつかれてしまいます。
26分 鳥栖Goal(1-0)
自らのCKをクリアされると鳥栖にカウンターを発動され、最後は原田選手に遠目から決められて先制点を許してしまいます。
この時の原田選手のボールの受け方や、その後のゴールに至るまでの流れは完璧で、敵ながら天晴れでした。
もし、自らが支配する時間帯にF・マリノスが得点できていたなら、流れは大きくこちら側へと傾いていたに違いありません。
一方、鳥栖側にとっては、F・マリノスの攻撃が単調であったことで、時間が経過するごとに余裕を持って守備するのが感じられました。
さらに、前節町田戦と同様に先制できたことで、気持ち的にはかなり優位になれたのではないでしょうか。
そのような中、スコア的にも、精神的にもF・マリノスのピンチを救ったのが西村選手の渾身の一発でしたね。
45+2分 西村選手Goal!(1-1)
小池龍太選手のスルーパスに反応した西村選手が、オフサイドギリギリで裏に抜け出すし、ダイレクトで右足を振り抜いてF・マリノスに同点ゴールをもたらします。
この前半終了間際のゴールは、F・マリノスの選手たちにはもちろん、現地やテレビの前で観戦するサポーターにも大きな勇気を与えましたね。
しかも、喜田選手欠場の中、代わりにキャプテンを務める小池龍太選手のアシストによるものですから、とても意味のあるゴールではなかったのではないでしょうか。
【後半】エースの決勝ゴール
後半最初からの選手交代はありません。
西村選手のゴールにより一気に畳み込みたいF・マリノスでしたが、前半同様、どちらかと言えば単調な攻撃によりあまり決定機には至ることができません。
逆に、冨樫選手にネットを揺らされるも、オフサイドの判定により事なきを得る場面も。
しかし、時間が経過するごとに鳥栖の選手に疲れが見え始め、前半ほどの激しいプレスを受けることが少なくなるのが感じられました。
59分 渡邊選手→エドゥアルド選手、エウベル選手→井上選手
エウベル選手についてはリーグ戦2試合ぶりの先発ということもあり、本来のパフォーマンスは影を潜めていました。
永戸選手との絶妙なコンビネーションもあまり見られず、ひとまずは次回以降の活躍に期待ですね。
また、主に富樫選手をマークする渡邊選手でしたが、ベテランの域に達した富樫選手の方が一枚上手だったでしょうか。
前半17分にはイエローカードを受けてしまいました。
それでも、上島選手とコンビを組むことが多い渡邊選手でしたが、畠中選手との組み合わせでみほとんど違和感がありませんでした。
69分 山根選手→天野選手
ブリーラム戦で74分までプレーした山根選手に代わり、その試合を温存した天野選手がピッチに立ちます。
個人的には先発で起用されると思っていましたが、この交代がF・マリノス勝利を引き寄せる形となりました。
80分 ロペス選手Goal!(1-2)
天野選手の左からのドンピシャのクロスに、ゴール前のロペス選手がダイレクトで合わせてF・マリノスが逆転に成功。
ロペス選手自身にとっては、2年連続で20ゴール達成です。
このゴールシーンでは、明らかに鳥栖の選手がスタミナ切れしていました。
鳥栖側のマークは後手を踏んでいて、天野選手やロペス選手が本来の力を存分に発揮する形となりましたね。
もちろん、それにも増して天野選手やロペス選手の技術が優っていたのは言うまでもありません。
86分 西村選手→植中選手、ヤン選手→水沼選手
結局、試合はこのまま終わり、F・マリノスがリーグ戦7試合ぶりの勝利を飾りました。
鳥栖とはまたJ1の舞台で
F・マリノスが鳥栖に勝利し、18位磐田がG大阪に敗れてことでF・マリノスのJ1残留が決定ですね。
もし、F・マリノスが敗れて磐田が勝っていたら、次の磐田戦はかなり熱い内容になったのは必至でしたでしょう。
それはそれで見応え十分でしょうが、まずはJ1残留できたことを素直に喜びたいと思います。
鳥栖については、同じ攻撃サッカーを指向するクラブとしてJ2降格することが残念で仕方ありません。
次年度はJ2でのプレーとなりますが、思う存分攻撃力を磨いて、再びJ1の舞台で対戦できることを期待します。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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