拮抗する試合は一つのミスが命取りに〜【ル杯準決勝第1試合】横浜F・マリノスvs浦和レッズ戦観戦記

F・MARINOS

得点こそあまり動かなかったものの、お互いも持ち味が存分に発揮された見応えのあるゲームでした。

ご存知の通り、F・マリノスがロペス選手のPKにより1対0で第1戦を勝利し、次はアウェイでの試合に臨みます。

ここでは、2023年10月11日(水)に日産スタジアムで行われたルヴァンカップル第1試合「横浜F・マリノスvs浦和レッズ戦」レビューを記します。

F・マリノスのスタメン

スタメンは当初の予想通りでした。

やはり、エドゥアルド選手は何かしらが原因で登録外となり、上島選手が10月3日ACL山東泰山に続いて先発となりました。

上島選手が入ることで左利きの角田選手は左側に位置できるため、角田選手にとってはやりやすいことは間違いありません。

トップ下にはナム選手が入り、前線はいつもの強力ブラジル人トリオです。

レギュラークラス3人のフォワードを前線に起用することで、第1戦で確実に得点を重ねておきたいというマスカット監督の意図が感じられます。

サブメンバーには、当初別メニューと報じられていた喜田選手が名を連ねましたね。

この試合の途中では渡辺選手が負傷退場しましたので、結果的に喜田選手の復帰がF・マリノスに大きな力を与えてくれました。

そのほか、途中出場の際に速さで違いを見せられる井上選手や、近頃力を発揮し出している吉尾選手は残念ながらメンバー外でした。

次の試合では姿が見られるでしょうか。

【前半】お互いの持ち味を発揮し合う内容

いつものようにロペス選手は中盤まで下がってボールを捌くのではなく、前線で張る戦術が取られていました。

ところが、F・マリノスはサイドを中心に果敢に攻め上がるも、相変わらず浦和の守備は固くフィニッシュまで持ち込めません。

尚且つ、ロペス選手には外人CB2人がピタリと張り付ついていて、なかなか良い形でボールを受けることができませんでした。

ロペス選手自身がもう少し左右に流れて、頻繁に相手のマークを外す動きをしていたらチャンスが作れたかもしれません。

一方、浦和はロングボールやカウンターを駆使して、幾度となくF・マリノスゴールへと迫ります。

それでも、最後はF・マリノスディフェンス陣が懸命に体を張って守り、相手に得点を与えませんでした。

前半のシュート数はF・マリノス4に対して浦和も4であり、いかに拮抗した内容だったことがうかがわれます。

【後半】アグレッシブさが身を結ぶ

ハーフタイムで修正が行われたのか、後半最初には意識的にロペス選手にボールを集めようとする動きが見られます。

ロペス選手がポストとなってサイドへ展開したり、ロペス選手とのワンツーでヤン選手が抜け出したりするなどして、相手ゴールに迫る強い意識が感じられました。

やがて、そのようなアグレッシブな姿勢が相手にミスを誘発させ、F・マリノスは貴重な先制点をモノにします。

やはり、拮抗する試合は一つのミスが命取りになりますね。

その後は1点を追いかける浦和に攻め込まれはするも、相手の決定力不足にも助けられてゴールを割らせません。

結局、PKによるロペス選手の得点が決勝点となり、1対0でF・マリノスが第1戦を勝利しました。

第2戦に向け気を引き締める

第1戦に勝利したとはいえ、次は難しいアウェイでの戦いを控えます。浮かれることなく、再び気を引き締めなければなりません。

とは言え、この試合ではいくつものポジティブな面が見られました。

ナム選手の活躍

この夏の移籍で加入したばかりにもかかわらず、ナム選手のチームへのフィット具合には目を見張るものがあります。

昨日も様々な場所に位置どりをして、他のメンバーと効果的な連携を行っていました。

得点にこそ絡めなかったものの、さらにチームとの連携が深まれば自らのゴールも増えてきそうな予感が感じられます。

センス抜群な山根選手

この日の山根選手も、いつも通り落ちセンスあるプレーで観衆を魅了しました。

渡辺選手にも共通しますが、山根選手の視野の広さは抜群で、常に味方と敵の位置を確認できています。

相手がボールを奪いにきた際にも慌てることなく交わし、その先のプレーまで頭の中に入っているようです。

この若くて優秀な2人の選手がいるのであれば、F・マリノスのボランチはしばらく安泰ですね。

新しい戦術について

先述したように、この試合ではロペス選手が前線に張るシーンが多く見られました。

おそらく、引いて守る浦和に対する対策に思われます。

これにより、ロペス選手は守備の負担が少なく攻撃へ多くのエネルギーが割くことができますね。

本来マスカット監督が望むサッカースタイルとはかけ離れる(?)かもしれませんが、これはこれで新たなオプションとして良かったのではないでしょうか。

個人的には今後も見てみたい気がしました。(やればでけるぅ!)

茂shigeru
茂shigeru

最後までご覧いただき本当にありがとうございます

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