こんにちは、横浜F・マリノスを愛する茂です。
まずは、我がF・マリノスがACL決勝戦第1戦を制することができ何よりです。
それにしても、相手も決勝に駒を進めるだけあって予断の許さない内容でしたね。
特に、これまで鬱陶しいと感じていた「VAR」が、これほどまで有難いと感じがたのは初めてかも知れません。
相手のゴールは取り消され、渡辺選手の決勝ゴールが認められたのですから。
ここでは、2024年5月11日(土)に横浜国際総合競技場で行われたACL決勝第1戦「横浜F・マリノスvsアルアインFC」観戦記を記します。
F・マリノスのスタメン
忌まわしい浦和戦から、GKポープ選手以外10名を入れ替えてきました。
まさに、これこそが今考えられるF・マリノスのベストメンバーと言えるでしょう。
もし、ACLの先輩である浦和にもこれで臨めたらと考えると、厳しい日程が恨めしくて仕方ありません。
センターバックには、出場停止中の上島選手に代わり、畠中選手とエドゥアルド選手の最強コンビが務めます。
上島選手の凄まじい対人能力は、決勝第2戦のアウェイの地で存分に発揮されるでしょうからひとまずはお預け。
アンカーには、満を辞して喜田キャプテンが先発に起用。
準決勝・蔚山戦では成長著しい榊原選手が躍動していましたが、やはり、決勝の舞台では喜田選手の存在が大いに頼もしく感じられます。
インサイドハーフの一角には、中東で活躍してきたナム選手がスタメンに。
彼は決して派手ではありませんが、時折見せる高度な技術や、全体を俯瞰できる高いバランス感覚には目を見張るものがあります。
そして、前線3枚には、破壊力抜群なブラジル人トリオがスタメンに名を連ねました。
【前半】チャンスに決めきれず先制点を与える
明らかに、5万人以上の大声援が選手たちの背中を存分に後押ししていましたね。
前半のシュート数では、アルアイン7本に対してF・マリノス14本と相手を圧倒し、まさしくF・マリノスペースで試合が進んでいるかと思われました。
しかしながら、対するアルアインはディフェンス陣の守備能力は高く、寸前のところでゴールを割ることができません。
逆に、アルアインのキレのあるカウンターを喰らい、13分には先制点を与えてしまいます。
まさに、「固く守ってカウンターを仕掛ける」アルアインのスタイルにハマる形となってしまいました。
30分に再びネットを揺らされるものの、VARが介入してオフサイドと判定されて難を逃れることに。
さすがに、アルアインは決勝まで勝ち残るだけの実力の持ち主でしたね。
一方、F・マリノスにもファイナリストとしてのプライドがあります。
前半早々に失点はしたものの、F・マリノスらしい攻撃力を発揮。
積極果敢に相手のゴールへと攻め上がる姿が、会場のボルテージを嫌が上にも盛り上げます。
植中選手や喜田選手、永戸選手らのシュートは惜しくも得点には結びつかなかったものの、後半の大逆転を予感させるには余りある内容でした。
【後半】会場が揺れた逆転劇
前半から後半途中までにかけては、F・マリノスらしいボール回しで相手ゴールに迫るシーンが再三見られてました。
しかしながら、60分に宮市選手と渡辺選手が投入されると、良い意味で「泥臭さ」が加わりさらに前線への推進力が増して行ったように感じられましたね。
特に、宮市選手にはかなりの気迫がみなぎっていて、味方選手へ激しく鼓舞する姿が印象的でした。
渡辺選手についても高い位置でボールを奪ったり、積極的に攻撃参加する姿が一際目を引きました。
結果的に2名の選手の活躍が功を奏し、植中選手の見事な同点ゴールを生む形となります。
さらに、77分に将来のF・マリノスを担うであろう榊原選手と山根選手が投入されると、推進力は増加の一途をたどります。
中でも、インサイドハーフに起用された榊原選手は「水を得た魚」のようにピッチを駆け回り、そこ知れぬ力をチームに与えていました。
そして、宮市選手のボレーをゴール前まで進出した渡辺選手が押し込み、F・マリノスが逆転に成功します。
相手の弱点を突いた最高の采配
この試合でも、キューウェル監督の的確な采配がF・マリノスに勝利を引き寄せましたね。
後半、中盤を中心にフレッシュな選手を投入することで前線が支配でき、引いて守るアルアインを混乱に陥れることに成功。
ゴールを奪った植中選手と渡辺選手はいずれもインサイドハーフであり、「中盤逆三角形」の攻撃サッカーを志向するキューウェル監督のスタイルが身を結んだ結果となりました。
今季これまで、ロペス選手がゴールを決める試合のみが勝利に結びついていましたが、これによりキューウェルサッカーは新たなる局面へと進化し始めたと言えるでしょう。
次は、いよいよアジアチャンピオンを決める大事な試合が待ち構えます。
アウェイという厳しい環境ではありますが、初戦の勝利に驕ることなくF・マリノスらしく積極果敢に戦えば、自ずと栄冠を手にできると確信します。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
コメント