やはり、我がF・マリノスが聖地三ツ沢で第1戦のビハインドを全員一丸で跳ね除け、ルヴァンカップ準決勝を果たしてくれました。
ここでは、2023年9月10日(日)にニッパツ三ツ沢球技場で行われたルヴァンカップ準々決勝第2試合「横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌戦」のレビューを記します。
目次
はっ!?と息を呑むほど意外なスタメン
F・マリノスの先発は第1戦から6名を入れ替え。
GKは、一森選手が復帰後2試合連続で先発を務めます。
右SBには松原選手が起用されるかと思われましたが、第1戦で素晴らしいパフォーマンスを披露した村上選手が引き続き先発に。
そして、中でも意外だったのが喜田選手のCB起用。
当初は上島選手が予定されていたようですが、突然の体調不良により出場が難しくなりマスカット監督により喜田選手が指名されることに。
これを見て多くのサポーターが一瞬驚いたのではないでしょうか。
それでも、喜田選手は以前CBを担当したことがあり、彼の能力やキャンプテンシーを持ってすれば必ずやってくれるだろうと思われました。
そして、喜田選手が担当するはずであったろうボランチには、U-21出場枠の山根選手と吉尾選手。
ここのところ、吉尾選手は左SBで起用されることが多く、渡辺選手や榊原選手も控えていることからこちらも意外な起用ではありました。
しかし、これがのちに功を奏すことに。
サブメンバーには、長崎から移籍の加藤選手が初のメンバー入りを果たしました。
【前半】2度のゴール取り消しもなんのその
この試合は、前後半を通してF・マリノスのペースだった印象です。
特に、前半はVAR介入により2度ゴールが取り消されたものの辛抱強く闘い、F・マリノスが見事な崩しで先制点を挙げることとなります。
32分 水沼選手Goal!
まさに、水沼選手の好調振りが存分に発揮されたゴールと言えるでしょう。
彼が調子良い時には、昨日のように周りの選手達を上手に使いこなすプレーが多く見られます。
特に1点目のゴールシーンはその典型であり、周囲とパス交換をしながら空いたスペースへとドンドン抜け出していきます。
そして、最後は吉尾選手の最適なポジショニングも相まって、利き足とは逆の左足で確実に仕留めることができました。
一方、札幌には第1戦のような勢いはあまり感じられませんでしたね。
特に、マンツーマンディフェンスの際の圧力は先日ほどではなく、F・マリノス場面に応じて長いパスを使用したことにより、相手のディフェンスを掻い潜ることができました。
さらには、F・マリノスは札幌の縦パスをケアしていたこともあり、札幌は横パスに終始することが多く前への推進力を抑えられた印象でした。
【後半】確実にゴールを決める
後半最初からは、札幌は攻めながらも攻めきれない閉塞感を打開すべく、福森選手と荒野選手をベンチに下げて新たな選手を投入します。
しかし、後半最初に得点を挙げたのはF・マリノスの方でした。
48分 アンデルソン ロペス選手Goal!
永戸選手のクロスを胸でトラップした水沼選手が右足でセンタリング。
ゴール前のロペス選手がワンタッチで合わせて、F・マリノスがトータル4-3で試合の主導権を握ります。
50分 ナム選手Goal!
さらには、アタッキングサードでボールを受けたナム選手が、ドリブルで中央へと切り込みます。
そして、左足を振り抜いて放たれたボールは正確に相手ゴールマウスを捉えて、F・マリノスがリードを広げます。
これにより、ナム選手はF・マリノス移籍後初のゴールを挙げる事となります
一方、札幌は後半のシュート数F・マリノス7本に対し、8本ものシュートを放つも一森選手を脅かすような際どいコースへのシュートがありません。
唯一あげるなら、PKのシーンで大森選手に決められていたなら試合の流れは変わっていたかもしれません。
一森選手は、相手がキックするコースをしっかり読み切り札幌に得点を許しませんでした。
まさに、この試合の勝敗を分けた大きな出来事の一つに挙げられるでしょう。
結局試合はトータルスコア5-3で終了し、F・マリノスが第1戦の劣勢を跳ね返した準決勝進出を決めました。
この試合の成果と反省点
この試合では、リーグ戦でメンバー外に甘んじる選手が活躍しました。まさに、ルヴァンカップならではの醍醐味を堪能できましたね。
村上選手の真骨頂
これまで幾度となくこのブログで述べてきましたが、この試合でも村上選手の活躍はひと際目を引きました。
第1戦での活躍はもとより、第2戦でもストラーカーらしく相手を振り切りゴール前まで侵入。
VARで取り消しにはなったものの、ロペス選手の幻のゴールをアシストしました。
普段あまり出場機会には恵まれないものの、90分しっかりプレーできたことも彼にとって大きな自信になったのではないでしょうか。
吉尾選手の頑張り
この日、吉尾選手はボランチの一角に起用され、1点目の水沼選手によるゴールをアシストするなど積極的なプレーが目立ちました。
やはり、彼の場合左SBよりも中央や前線でプレーした方が持ち味が出せそうです。しかしながら、時々プレーする左SBの経験も決して無駄にはならないはず。
人気ある選手だけに、多くのサポーターがF・マリノスでの活躍を願っているに違いありません。
植中選手のポストプレー
この試合ではゴールこそ奪えなかったものの、ポストプレーで試合を落ち着かせたり、ボールを散らしたりしてロペス選手とは一味異なる活躍を見せてくれました。
長崎での実績もあり、F・マリノスでも多くのゴールを期待するサポーターの注目度は計り知れないのではないでしょうか。
水沼選手の底力
やはり、この選手はいざという時にはチームを盛り上げたり、苦しい時に得点に絡んだりしてとても頼りになります。
リーグ戦では、スタメンの座を脅かされることもあり一時その活躍ぶりが心配されました。
しかし、このルヴァンカップでは2戦とも自分の持ち味を存分に発揮してチームを準決勝進出に導きました。
そのほかにも、ナム選手の初ゴールや、加藤選手の初出場もF・マリノスにとって嬉しい出来事でした。
怪我人等の多さが気になる
この試合での際立った反省点は個人的には見られませんでした。
むしろ、存分に各選手たちの躍動感が感じられ、結果も付いてきた事でひとまず内容に満足なサポーターは多いのではないでしょうか。
しかしながら、この間の怪我人や体調不良者の多さが気になるのも事実です。
この試合でも喜田選手がCBを務めるなどして急場を凌ぐことができました。
しかしながら、これからリーグ戦は最終盤に差し掛かってきたり、ACLが開幕したりするなど日程的に厳しい時期を迎えます。
その際に、選手が揃わなかったことでタイトルを逃すことはあまりにも残念すぎます。
ひとまず、夏の移籍マーケットは終了してしまいました。
そのため、まずは選手には日頃から怪我や体調について十分ケアするのを最優先とし、大事な時期をサポーターと共に乗り切り、一つでも多くのタイトルが手にできたら最高ですね。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
コメント