好調クラブとの対戦でマリノスは何をなすか〜【J1第4節】横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ戦プレビュー

リーグ戦

開幕3連勝で勢いに乗る湘南とのゲーム。対するF・マリノスはリーグ戦勝ち星がなく、未だ新体制は迷走中だ。

ここでは、2025年3月1日(土)に日産スタジアムで行われるJ1第4節「横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ戦」プレビューを記します。

開幕3連勝

湘南にとって開幕3連勝は、トップカテゴリーにおけるクラブ史上最長記録らしい。

羨ましいほど見事なスタートダッシュである。

中でも、昨季ブレイクした湘南の若きストライカー、福田翔生選手と鈴木章斗選手がそれぞれ2得点と3得点で、これまでの5得点全てをこの2名で挙げチームを牽引。

ちなみに、福田選手は2023年8月にY.S.C.C.横浜から、鈴木選手はG大阪Jrユースを経て阪南大学高校からそれぞれ湘南に加入。

決してエリートではなかった彼らを獲得し、クラブを代表するストライカーへと育て上げた湘南には感服せざるえを得ない。

福田翔生 - Wikipedia
鈴木章斗 - Wikipedia

そのほかにも、広島に移籍した田中聡選手の穴を埋める奥野耕平選手や、畑大雅選手、平岡大陽選手といった若手選手たちの躍動もチーム好調の要因だ。

さらに、2024年8月川崎から加入の上福元直人選手、今季ディフェンスラインにコンバートされた鈴木雄斗選手、未だスピードが衰えない小野瀬康介選手や、キム ミンテ選手といったベテラン勢が彼らを後押。

まさに若手とベテランが見事に融合したクラブと言えるだろう。

運も味方する

2021年途中にコーチから監督に山口智氏。

早くも今季で5年目となり、苦境の中J1に残留し続けクラブは成熟期を迎える。

今季湘南が開幕3連勝できたのは、約4年の歳月を経て監督のサッカーが十分浸透できたのはもちろん、日程上の幸運にも恵まれたのではないだろうか。

これまで対戦した鹿島、C大阪、浦和はいずれも新体制のクラブであり、3つのクラブの成熟度が増す前に対戦できたことで、優位に試合進行できた可能性を否定できない。

続くF・マリノスも新監督を迎え、チーム戦術浸透度はまだ道半ばに過ぎず、決して湘南を侮れない。

とは言え、湘南のスタメンは3戦連続同じメンバーで構成されているため、いくら若手中心とは言ってもそれなりに疲れは蓄積されているはず。

ツートップを自由にさせない

付け入る隙は十分ある。

まずは、最前線の福田選手と鈴木選手はしっかり抑え込みたい。

監督の狙い通り、守備力は安定感を増しているため、これまで通りのパフォーマンスが発揮できれば封じ込めは可能だ。

一方、自慢の攻撃力は影を潜め、これまでロペス選手のPKによる1得点のみで、未だ流れからの得点が挙げられていない。

今季は守備重視のスタイルにより、そこから攻めへと転じる新たな攻撃パターン構築が急がれる。

ホーランド監督の豊富な経験が爆発力ある攻撃発揮へと導くことを期待したい。

湘南が開幕連勝記録を伸ばすのと対照的に、F・マリノス開幕3戦未勝利は、2018シーズン以来7年ぶりと不名誉な記録更新中。

横浜FC戦終了後のサポーターからの激しいブーイングで、必ずや選手たちの魂に新たな火種をもたらしたと確信する。

茂shigeru
茂shigeru

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